初代『ポケモン』「ヒトカゲを選ぶとキツい」はホント? 実際にプレイして見えた「トラウマな敵」
マグミクス / 2024年2月15日 21時10分
■『ポケモン 赤・緑』でヒトカゲを選ぶと地獄になる? 噂を改めて検証
1996年2月27日に発売された『ポケットモンスター 赤・緑』は、RPGに通信要素を取り入れたことで大きなブームになりました。
さまざまなポケモンを集めるのが楽しいのはもちろん、それを友人や家族と交換すれば思い入れも深まります。育てたポケモンをバトルで活躍させるのも醍醐味のひとつでしょう。
しかし、本作を遊んだ人のなかには「ヒトカゲを選んだせいで泣いた」という人もいます。パッケージのリザードンがカッコいいからと最初のパートナーにヒトカゲを選んだ人は多く、それゆえに苦労したのです。
この記事では、ニンテンドー3DSのバーチャルコンソール版を改めてプレイしつつ、今改めて「ヒトカゲを選んだプレイヤーは涙を呑むのか?」を検証します。
さて、早速プレイ開始となりますが、序盤はどのポケモンを選んでも「たいあたり」や「ひっかく」を使うだけなので大差はありません。大きな違いが出てくるのは、レベル9で「ひのこ」を覚えてからです。
ほのおタイプの技はトキワの森では効果バツグン。まさしく無双といった様子で野生のポケモンや虫取り少年たちをなぎ倒していきます。ここまではまだまだ泣くような要素はありません。
そして、ニビシティに到着しレベル11でジムリーダーのタケシに挑戦します。最初に出てきたイシツブテがとにかく固く、ジリジリと削られていってしまいます。
そこで「なきごえ」を使って相手の攻撃力を下げ、特殊技の「ひのこ」で地道に攻撃していきます。イシツブテは防御こそ高いものの、特殊は低いのでこれでなんとか倒せました。
続いてはエースのイワークが出てくるわけですが、こちらも同じ戦法が通用しました。「がまん」や「いやなおと」で攻撃しないターンも多いため、倒せなくはないというレベルです。
ただし、「なきごえ」といった変化技(いわゆるデバフ)の有用性を知っている必要はありますし、ステータスにおける攻撃と特殊の違い、そしてタイプ一致技といった概念を知らなければならないでしょう。
もし「ひっかく」だけでタケシに挑んだとするならば、ヒトカゲで苦労することは必至。知識があるからこそ勝てたといえるでしょう。
■ヒトカゲの前に立ちはだかるのは「カスミ」! 鬼のように強いアイツが登場
『ポケットモンスター 赤・緑』のパッケージ裏には、「セパルトラ」と名付けられたヒトカゲが載っていた。このニックネームを真似した人も少なくないはず。画像は任天堂公式サイトより
続いてはオツキミ山を通ってハナダシティを目指します。道中は虫取り少年が多くトレーナーとのバトルは楽勝で、あっさりとリザードに進化しました。
オツキミ山は野生のポケモンから逃げればそこまで問題なし。また、ここで重要なのが「メガトンパンチ」のわざマシンを拾うかどうかです。
この技は威力が高いノーマル技で、「ひのこ」と「ひっかく」しかないリザードにはかなり重要です。しかもハナダシティに行くと一時的に戻れなくなる(わざマシンを入手できなくなる)ので、この技の有用性を知っているかどうかでバランスが大きく変化します。
そして、ハナダシティに到着しレベル20でカスミに挑みます。前哨戦となるヒトデマンは「メガトンパンチ」でなんとかなりますが、その後に出てくるスターミーがとにかく強い。その強さは「恐ろしい」のひと言です。
スターミーは非常にすばやいポケモンなうえ、「バブルこうせん」の火力がとてつもなく高いです。『ポケットモンスター 赤・緑』ではスターミーが通信対戦でもよく使われていたようにまさしく一線級のポケモンで、序盤に出てきてはならないくらいの存在でした。
さらに、手に入る回復アイテムが「きずぐすり」(HP20回復)なのも痛い。どうしても回復が間に合わなくなってしまいます。
もちろん、リザードで勝つ方法もなくはないです。ひとつは「きりさく」を覚えるまでレベルを上げること。初代の「きりさく」は急所率が高すぎる状態で、これさえ覚えれば倒せなくないでしょう。
あるいは、橋を超えた24番道路でナゾノクサかマダツボミを仲間にする方法もあります。くさタイプのポケモンを出すとスターミーは「たいあたり」しか使わなくなるので、希望が見えてくるのです。
ただし、ナゾノクサおよびマダツボミの出現率は25%とあまり高くありません。さらにスターミーの「たいあたり」はまあまあ威力があるので、複数のくさタイプポケモンで迎え撃つ必要があるでしょう。
さて、こうして振り返ってみると、初代ポケモンの序盤はポケモンに関する基礎知識がかなり重要だとわかります。タケシはステータスや技について、カスミではわざマシンやタイプ相性、そして有利なポケモンをどこで捕まえるかという知識が必要になってきます。
ただ強い技でゴリ押しし続けるであろう子供にとって、カスミのスターミーは世界チャンピオンのように強すぎる存在に見えてくるでしょう。ヒトカゲを選んだゆえに泣くのも無理はありません。
なお、カスミのあとはかなりスムーズに物事が進みます。「きりさく」を覚えてリザードンに進化すれば、もはや敵はいないようなもの。もちろん、ひでん技を覚えさせまくったリザードンにしてしまうと、それはそれで非常に苦労して泣くハメになりますが……(初代はなんとひでん技が忘れられないのです)。
(すすだま)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
発売近づく『ポケカ』新弾「バトルパートナーズ」が注目集める―『ポケGO』の色違いニャオハも話題に!「ポケモン」ニュースランキング
インサイド / 2025年1月11日 9時0分
-
ポケモンGOに「アーマーガア」初実装、特別なわざも覚える「はがねの決意」、1月21日から開催
ITmedia Mobile / 2025年1月10日 12時9分
-
もうあの頃には戻れない…!便利になり過ぎた『ポケモン』のあれこれ―「ひでんわざ」や「わざおしえマニア」ってまだ覚えてる?
インサイド / 2025年1月4日 9時0分
-
『ポケカ』新拡張パック「バトルパートナーズ」1月24日発売決定!新たに「トレーナーのポケモン」が参戦
インサイド / 2024年12月21日 17時25分
-
リザードンが無視しちゃう!『ポケモン』フィギュア「いうことを きかない!」12月19日発売―“しらんぷり”や“そっぽをむく”ポケモンたち、でも可愛い
インサイド / 2024年12月18日 11時55分
ランキング
-
1「ドムドムハンバーガー」、“衝撃ビジュアルのハンバーガー”を発売 「まだエイプリルフールじゃない」「すげえのきた」と反響
ねとらぼ / 2025年1月15日 15時4分
-
2mixi2は、Xと違う「知らないおじさんが乱入しないSNS」に 笠原氏に聞く、収益化の道
ITmedia NEWS / 2025年1月15日 12時27分
-
32023年に急逝した五彩緋夏さんの親友、“2年前の写ルンです”を現像……緋夏さんとのお宝ショットに「この写真が見れてよかった」と大きな反響
ねとらぼ / 2025年1月13日 12時45分
-
4マイクロソフト「Microsoft 365」Windows 10サポート終了へ
ASCII.jp / 2025年1月15日 14時30分
-
5ディズニーリゾート、“話題のポップコーンバケット”「購入まで2時間半待ち」 “4倍価格”で転売も
ねとらぼ / 2025年1月15日 14時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください