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『ガンダム』ジオン軍にいた「優秀すぎる逸材」3選 無念の途中退場が惜しまれる…

マグミクス / 2024年2月22日 6時10分

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■途中退場したのが残念すぎる

 TVアニメ『機動戦士ガンダム』は、「地球連邦」と「ジオン公国」の戦争を描いた作品です。最終的に主人公の「アムロ」が所属する地球連邦が勝利をおさめましたが、ジオン公国サイドにも優秀な軍人はたくさん登場しました。

 そこで今回は、ジオン側にいた「優秀な人材」にスポットを当てて振り返ります。惜しくも途中退場してしまった、素晴らしいジオン軍人とはどんな人物だったのでしょうか。

●ジオン勝利のために手を尽くした基地司令

 ジオン軍の地球侵攻作戦において、「オデッサ」の基地司令を務めた「マ・クベ」大佐を覚えているでしょうか。TVアニメ版ではモビルスーツ「ギャン」に乗って「ガンダム」に敗れ、「あの壺をキシリア様に届けてくれよ。あれは、いいモノだ!」という言葉を残して戦死しましたが、改めて実績を振り返ると優秀な軍人でした。

 マ・クベはパイロットよりも、基地司令としてジオンのために成し遂げた功績が目立ちます。地球で採掘した鉱物資源を宇宙に送るという重責を担い、任務遂行のために手段を選ばない冷酷さも見せました。地球では条約で禁止されている水爆ミサイルまで使い、必死に連邦軍に抵抗しています。

「オデッサの戦い」では連邦に敗れましたが、地球を脱出する際にマ・クベは「ジオンはあと10年は戦える」と豪語しました。これまで資源物資を送り続けたことを自画自賛する、この言葉から分かるように、ジオンが戦争を継続するために資源が何より重要なことを理解していた人物です。

 マ・クベはパイロットとしても非凡な面はありますが、本質は冷静かつ、したたかな判断力を持った指揮官です。もしマ・クベが生きていれば、敬愛するキシリアの側で参謀として重宝されたことでしょう。

●死ぬのが早すぎた、元祖「木星帰りの男」

 ジオン公国の「ギレン」総帥が、特別に目をかけていた優秀な人物が「シャリア・ブル」大尉です。

 彼は木星からエネルギーを採取する「木星船団」を率いた人物で、この重要な任務を見事、成し遂げました。帰還後はギレン総帥が直々に謁見して言葉をかけており、階級以上に彼の才覚を高く評価していたのは間違いないでしょう。

 さらに、シャリアに「ニュータイプ」の素養があることが判明すると、ギレンはニュータイプ部隊を編成しているキシリア・ザビの元に彼を送り込みます。ギレンから「派遣する意味」について問われたシャリアは、政治的な意味があることを察しながらも「閣下の深いお考えは分かりません」とあえて回答を避けました。

 部下の立場をわきまえ、余計な詮索はしない……そうした思慮深い部分も、ギレンに高評価された理由かもしれません。

 シャリア・ブルは、リーダーとして任務を全うしたうえ、ニュータイプのパイロットとしても優秀でした。戦場で即座にアムロのすごさを見抜き、不慣れなモビルアーマー(MA)「ブラウ・ブロ」に乗って「ホワイトベース」の部隊を相手に善戦します。シャリアと対峙したアムロは、いつになく焦りの表情を浮かべていたのが印象的でした。

 結果的にガンダムに敗れて命を落としましたが、シャリアがパイロットとして経験を積み、ニュータイプとして本格化していったら別の未来が存在したかもしれない……と思えるほどの逸材に感じられました。

■単なるコワモテと思いきや、実は…

ミネバの父でもあるドズル・ザビ。画像はメガハウス「エクセレントモデルLIMITED RAHDXG.A.NEO ドズル・ザビ~限定復刻版~」 (C)創通・サンライズ

●荒々しい猛将が見せた繊細な気配り

 ジオン公国「デギン」公王の三男である「ドズル・ザビ」は、宇宙攻撃軍司令だった人物です。持ち前の巨体と荒々しい口調が印象的で、MA「ビグ・ザム」で暴れ回った豪胆な姿を覚えている人も多いのではないでしょうか。

 しかし、改めて『機動戦士ガンダム』を観てみると、ドズルは家庭的で部下思いな面があり、ザビ家のなかでも指折りの人格者だったことが分かります。

 宇宙要塞「ソロモン」が地球連邦軍の猛攻を受けた際、ドズルは真っ先に自身の妻子や要塞内にいた女性たちを離脱させています。そして、いよいよ要塞の陥落は免れなくなったとき、部下たちにもソロモンから脱出することを命じました。

 しかも将であるドズルは、たったひとりでビグ・ザムに乗り込み、部下が離脱するまでの時間稼ぎを買って出ます。最終的にアムロのガンダムに敗れましたが、ドズルは銃を持って機体から飛び出し、無駄と分かりながらも銃を乱射。そのドズルの気迫はアムロをも圧倒しましたが、最後はビグ・ザムの爆発に巻き込まれて散りました。

 そしてドズルは単に人柄が良いだけの武人ではなく、戦闘指揮官としても優秀だったことはセリフの端々から伝わってきます。たとえば劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、ソロモンへの増援にビグ・ザム1機しか送らなかった兄のギレンに対し、ドズルは「戦いは数だよ、兄貴!」と反論しました。

 連邦がモビルスーツを量産して戦争に勝った結果を踏まえれば、このドズルの意見が正しかったのは明白です。もしドズルが軍のトップに立っていたら、一年戦争はどんな終結を迎えていたのか気になります。

 一年戦争に敗れたジオン公国には、途中退場したのが惜しいと感じた優秀な軍人はたくさんいました。「もしも彼らが生きていたら……」そんな妄想が楽しめるのも、ガンダム作品の面白さといえるでしょう。

(大那イブキ)

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