劇場版「ガンダム」一番の人気作が決定か？ 話題の劇場版『SEED』は何位？【アンケート結果】

■「宇宙世紀」を描いた作品が上位に

　マグミクス編集部は「劇場版『ガンダム』作品で一番好きなのは？」と題して、2024年2月6日から2月13日までの期間、読者アンケートを実施しました。今回は総投票数131票のアンケートから、上位となった3作品を見てみましょう。

●3位：『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』（15票）

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ビジュアル　(C)創通・サンライズ

　3位は2021年6月11日公開の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』でした。30年ほど前に刊行された富野由悠季さんによる小説をアニメ化したものですが、2020年代公開作らしい映像美に惹かれた人が多かったようです。

　もっとも本作は三部作の第1作であり、戦闘が激化し、物語が衝撃の展開を迎えるのはまだこれから。第2部となる『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ サン オブ ブライト』が公開されたら、さらに人気を獲得するかもしれません。

【回答者の声】
・大好きな小説の映画化が発表された時の期待を裏切らないクオリティ。
・続編を期待しているから。
・戦闘シーンがとにかくかっこいい！

●2位：『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』（21票）

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ビジュアル　(C)創通・サンライズ

　2位になったのは1988年3月12日にシリーズ初の劇場オリジナル作品として公開された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』でした。本作では『機動戦士ガンダム』から続くアムロ・レイとシャア・アズナブルの物語の結末が描かれます。

　シリーズのファンならご存じの通り、本作はとにかく名シーンのオンパレードであり、そしてラストも強い余韻が残るものでした。それだけに、2024年3月16日にも「第2回新潟国際アニメーション映画祭」でイベント上映されるなど、公開から35年以上経ったいまでも根強い支持があります。

【回答者の声】
・単体でも映画として成立している。
・キャラ、MS、ストーリー……すべて最終決戦にふさわしい。
・富野監督が、戦闘より人物や政治についての描写に時間を割いてるところに共感できる。
・そりゃファーストガンダムがらみが最強でしょ。

■堂々の1位は、興行収入からも納得の結果！

●1位：『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』（34票）

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』ティザーポスター　(C)創通・サンライズ

　劇場公開された「ガンダム」で一番人気となったのは、2024年1月26日に上映が始まった映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でした。公開から3週間で興行収入が31億2630万円を突破し、シリーズ最高のヒット作となっているだけに納得の結果です。しかも、まだ観ていない人もいると考えると驚異的な人気です。

　本編の内容を考えると、この結果も妥当だと思う人も多いでしょう。「ガンダムSEED」シリーズを観ていた人にとっては、20年越しに届けられた最高のファンムービーでした。本作のストーリーや終わり方を考えると、今後もキラやアスラン、シンらが活躍する同様の映画が作られても不思議ではありません。新作を期待するファンもいるのではないでしょうか。

【回答者の声】
・『SEED』を経てほかのガンダムシリーズを見始めました。いわゆる原点回帰です（笑）。
・映像がきれい。
・『SEED』の価値観を逆転させるほど衝撃的な内容の映画だった。
・20年続いた『SEED』をめぐる論争に対して最高の形でアンサーをくれた映画だったから。
・この感動を超える作品はない。

●4位以下も接戦に

　4位以下も『機動戦士ガンダム 三部作』（13票）、『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』（11票）と3位に迫る投票を得ており、「ガンダム」シリーズ作品の人気の幅広さをうかがえる結果となりました。みなさんの好きな作品は何位だったでしょうか？

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の大成功を受けて、今後も「ガンダム」シリーズ作品の劇場公開が続くことが期待されます。次の新作の発表を待ちつつ、過去の劇場公開作品、そして『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を引き続き楽しみましょう。

（はるのおと）