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TV版からグッと大人向けに! 初代『ガンダム』劇場3部作の主題歌、歌詞が染みる

マグミクス / 2024年2月25日 21時50分

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■劇場版の内容を凝縮したような主題歌が大ヒット

 TVアニメ『機動戦士ガンダム』の主題歌といえば「翔べ!ガンダム」が有名です。「燃え上がれ ガンダム」「立ちあがれ ガンダム」というように、「ガンダム」というワードが何度も登場する、いかにも当時のアニメソングらしい歌詞でした。一方、TVアニメ版を再編集して上映された劇場版の主題歌は、歌詞に「ガンダム」が出てきません。本記事では、劇場版『機動戦士ガンダム』の主題歌について見ていきます。

 TV版の第1話から第13話を再編集し、1981年3月14日に公開された劇場版『機動戦士ガンダム I』の主題歌は、「昴(すばる)」など数々のヒット曲を生んだ谷村新司氏が作詞・作曲し、歌はやしきたかじん氏が担当した「砂の十字架」です。

「ライリー ライリー ライリー リラ―」と謎の歌詞で始まる曲でしたが、結果的にオリコンウィークリーランキング21位に入るほどのヒット曲となりました。

 続いて第16話から第31話前半までを再編集し、1981年7月11日に公開された劇場版『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』の主題歌は「哀 戦士」です。この曲の作詞を担当した「井荻麟」とは富野由悠季監督のペンネームで、作曲と歌は「ランナウェイ」などCM曲のヒットメーカーとして知られる音楽家・井上大輔氏が担当しています。

 富野監督が担当しただけに、歌詞は本編を強く想起させるような内容です。本作では地球連邦軍本部ジャブローの大攻防戦など、地球を舞台にした戦いが描かれています。歌詞には「ひろう骨も 燃えつきて ぬれる肌も 土にかえる」とあり、亡くなった兵士が地球の大地に帰る姿を連想させます。

 また「新たな 時をひらくか 生き残る 哀 戦士たち」の部分は、アムロ・レイをはじめとしたホワイトベースの若い乗組員たちが、死闘を潜り抜けながら生き抜く姿が描かれているのでしょう。勝利の喜びよりも、仲間の死に対する哀しみにフォーカスしているのが印象的です。

 1作目の「砂の十字架」、2作目の「哀 戦士」とも、TV版とは打って変わって、子供よりも大人の観客を意識した主題歌であると思うのは筆者だけではないでしょう。

■ハッピーエンドとはうらはらの、哀しみを強調した主題歌

悲しみを強調した主題歌が流れる『機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編』ポスター画像 (C)創通・サンライズ

 1982年3月13日に公開された『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』は、第31話後半から最終話までを再編集した作品です。主題歌「めぐりあい」は井荻麟氏と、「少女A」など数々のヒット曲に携わった売野雅勇氏の共同作詞で、作曲と歌は「哀 戦士」と同じ井上大輔氏が担当しました。

 本作で描かれているのは、地球連邦軍対ジオン軍の最終決戦に向けた戦いです。戦いが激化し、アムロは連邦軍のスレッガー・ロウといった仲間を亡くしただけでなく、敵でありながら心を通わせたララァ・スンなど、運命に大きく影響する人物の死に直面します。「人は悲しみ重ねて 大人になる」という歌詞からは、連邦軍の勝利に終わった喜びではなく、死の悲しみに焦点を当てたいという思いが感じられるでしょう。

 一方で、本作の挿入歌「ビギニング」(作詞:井荻麟、作曲・歌:井上大輔)では「そして 時が すこやかに あたためる 愛」とあり、戦争の哀しみは時が解決してくれるというようなメッセージを感じます。

 原作者や監督らが曲作りに関わることも、メッセージ性が強い歌詞であることも、昨今のアニメの主題歌では珍しくないものとなりました。ですが、初代『ガンダム』の時代では希少だったでしょう。「アニメは子供に向けた作品」という概念をくつがえしたのが、初代『ガンダム』であることが劇場版の主題歌からも見えてきます。

(LUIS FIELD)

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