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『アルプスの少女ハイジ』の名場面、原作では胸糞だった?「車椅子を壊したのは誰」論争

マグミクス / 2024年2月25日 18時25分

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■【真相】アニメと原作で違う「車椅子を壊した犯人」

 1974年放送の名作アニメ『アルプスの少女ハイジ』は、2024年で50周年を迎えます。物語のクライマックスといえば、第51話「クララが歩いた」で車椅子に乗ったままだったクララが、ようやく歩けるようになった場面です。ただ、その直前には、クララ愛用の車椅子が壊れてしまいます。ここで、車椅子を壊したのは「クララだ」と記憶している人と、「ペーターだ」と記憶している人がいて、ネット上でもちょっとした論争になっています。

 結論からいうと、アニメ版で車椅子を壊したのはクララでした。

 第50話「立ってごらん」も、作品屈指の名場面として知られています。立とうとすると転ぶばかりで弱音を吐くクララに、ハイジは「クララのいくじなし! あたしもう知らない」といって、泣きながら駆け出します。ハイジを追いかけるように車椅子の手すりから手を離したとき、クララは自分の足で立っていたのです。

 第51話「クララが歩いた」では歩く訓練を始めますが、何度も転んでしまいます。また弱気になったクララは、急に車椅子が恋しくなり、納屋からひとりで取り出そうとします。しかし、車椅子は斜面に転がり落ちてしまい、バラバラに……。

 落ち込むクララを抱きかかえたおんじは、ハイジとともにペーターのいる牧場へ向かいました。ペーターとハイジの支えでリハビリをし、岩影に咲く野花を摘もうとしたとき、クララはいつの間にか歩けるようになっていました。

 ここまでがアニメ版のエピソードです。一方、ヨハンナ・シュピリ氏(アニメではスピリと表記)によるドイツの児童文学作品である原作では、車椅子を壊したのはペーターでした。

 アニメ版のペーターは、ハイジ同様にクララが歩けるよう願っている純真な少年です。ところが、原作のペーターはハイジとクララが仲良くしているのを見て、唯一の友達をとられたと嫉妬します。原作のペーターは、少々卑屈な性格だったのです。クララへの嫉妬心から、ペーターはわざと山の斜面に車椅子を落として壊してしまいます。

 車椅子がないクララは、歩かざるをえません。そして、車椅子を壊した犯人がペーターだと知らないハイジは、ペーターにクララの力になるよう頼みます。ハイジとペーターの肩を借りて歩いているうちに、クララは歩けるようになるのです。

 同じ「クララが歩けるようになる」場面でも、アニメと原作ではまるっきり印象が変わっています。ちなみに2015年に公開された実写映画『ハイジ アルプスの物語』でも、ペーターが車椅子を壊しています。

■ペーター犯人説派がいる理由は?

『アルプスの少女ハイジ』劇場版 DVD(日本コロムビア)

 さて、ここで冒頭の「車椅子を壊した犯人」論争について考えてみます。アニメではクララが誤って壊していましたが、なぜ「ペーターが壊した」と記憶している人もいるのでしょう。

『ハイジ』放送時には、多くの出版社から原作に基づいた児童書や絵本が出版されていたうえに、学習雑誌にも、アニメの絵柄であらすじが紹介されていました。雑誌はアニメ放送と同時期に発売されるので、雑誌の編集側はアニメの詳細を知らないまま、原作通りに書いたケースがあった可能性があります。これが、理由のひとつとして考えられます。

 家庭用ビデオが普及したのは、『ハイジ』の放送よりも後の年代でした。そんな時代なので、再放送がなければ、改めて映像を観ることもできませんでした。こういった背景から、本とアニメの内容を混同して記憶している人が出てきてしまったのかもしれません。ペーターが原作通りの卑屈な性格だったら、現代でも愛されるキャラクターにはなりえなかったでしょう。

(LUIS FIELD)

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