【漫画】母の本に挟まっている「四角い紙」の正体は？ 優しい過去に「素敵！」【作者インタビュー】

■母の蔵書を拝借して読んでいると？

　本に挟まれた紙と母の思い出について描いたマンガ「ページの間から現れるもの」が、Instagramで4000以上のいいねを集めて話題となっています。

　子供の頃、ときどき母の蔵書を拝借して読んでいた作者。本には、小さな四角い紙が挟まっていることがあり、それはかつて母がくつろぎながらこの本を読んでいたであろう姿を想像させるものでした。大人になり、母となった作者が、いま思うこととは……。読者からは、「素敵なお話」「ほっこりしました！」「タブレットでは味わえない、その人だけの残り香ですね」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、イラストレーターのさざなみさんです。さざなみさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーさざなみさんは、普段から読書が好きなのですか？

　子供の頃から読書が好きで、ファンタジーやミステリー、歴史ものやエッセイなど、幅広く読みます。

ーー子供の頃、本から見つけた包み紙について、お母様に話したことはありますか？

「こんなの出てきた」と、見せたことはあります。いまは販売されていないお菓子の包み紙だったので、そのお菓子が好きだった話などを聞けました。「懐かしいねえ」といっていました。

ーー「読書に没頭できる時間」は、さざなみさんにとって、どのようなひとときなのでしょうか？

　読書に没頭すると、自分が誰なのか、どこにいるのかも忘れる瞬間があります。ここ数年、ずっと感じていた責任から少し離れ、気持ちがゆるむ感覚は久々で、うれしいですね。

ーーその後、さざなみさんが本に挟んだ包み紙は、誰かが見つけましたか？

　まだです。子供たちが成長して、いつか私の本棚からミステリーの文庫を抜き出して持っていくようになったら、見つけてくれるかもしれません。見つけて、笑ってもらえたらうれしいです。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「素敵なお話にほっこりしました」「この場面を絵として残していただき、ありがとうございます」「タブレットでは絶対に味わえない、その人だけの残り香ですね」などのあたたかいコメントを多数いただきました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　買ってからしばらく読む機会がなく、楽しみにしていた本をお正月に読んでいたときに、今回のエピソードを思い出したことがきっかけです。

（マグミクス編集部）