【漫画】カカシのしもべを作った魔法使いの少女 数十年後のふたりは？ 5万人が「素敵！」【作者インタビュー】

■主と僕（しもべ）が迎える晩年はどうなる？

　努力の甲斐あって自分だけのカカシの僕（しもべ）を生み出した魔法使いの少女。10歳になり、僕（しもべ）になったカカシを乗せ、上手にほうきで空を飛べるようになりました。そのまま思春期や成人などを経て、子供だった女の子はすっかり大人の女性になります。そしていつしか特別な関係になったふたりは転機を迎えて……？

　あしや稚浩さん（@a04chr）による創作マンガ『未熟な魔法使いと僕（しもべ）』がX（旧：Twitter）上で公開されました。いいね数は5.6万を超えており、読者からは「もう最初から最高が約束されているんだなあ」「ずっと変わらない紳士ぶりに惹かれました」「理想的なふたりの姿にニッコリ」などの声があがっています。

　あしや稚浩さんは漫画家として活動しており、今作は2024年1月に「まんがライフオリジナル」（竹書房）にて連載が開始されました。

　作者のあしや稚浩さんにお話を聞きました。

ーー今作『未熟な魔法使いと僕（しもべ）』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。

　たまたまパソコンのファイルを漁っていたときに、昔にX（旧：Twitter）のハッシュタグで流行っていた「＃魔女の集会で会いましょう」で描いた絵を見つけたのがきっかけです。キャラが気に入っていたので、絵の練習も兼ねて設定とキャラデザを練り直して描きました。

ーー主人公ふたりの関係がとても素敵でした。今作を描くうえでこだわったポイントや、お気に入りのシーンなどはありますか？

　こだわっていることは、アルバムを見ている感覚で読んでほしくて年齢別に描いたことと、成長に合わせてふたりの容姿と口調を変えていることです。お気に入りのシーンは、最初の6歳の頃です。絵本の1ページ目みたいな感じなのと「これから何が始まるんだ？」というワクワク感があって好きです。

ーー僕（しもべ）のキャラメイクが評判です。このキャラクター制作で工夫した点などはありますか？

　外見に関しては、外国のカカシをイメージして描きました。日本より外国のカカシの方が、いびつで不気味さがあるなって感じたので見た目とは反面、性格だけは紳士的（イケメン）にしたいなって思いましたね。なので、毎回「外見より中身が大切」と思いながら僕（しもべ）を描いています（笑）。

大切な主を見守り続けるカカシの僕（しもべ）（あしや稚浩さん提供）

ーーまた、読者からは、6歳からの人生を描いていくストーリー展開にも多くの反響がありました。この構想のアイデアはどのように浮かんだのでしょうか？

　昔描いていた「＃魔女の集会で会いましょう」の絵は、多分ですけど6歳・14歳・20歳の3枚ぐらいしかありませんでした。その絵をリメイクという形で同じように描こうと思ったのですが、どうせ描き直すなら、違う年齢のふたりを見たいと、細かい年齢まで描くようになった感じです。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　どの感想も全部うれしかったので選ぶことは難しいのですが……「単行本化を望んでいます！」といっていただけたときは、1ページ2コマしかない端的なマンガなのに、本という形で欲しいと思っていただけるのは漫画家としてうれしくありがたいお言葉だなって感じました。

ーー今後、X（旧：Twitter）で発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　短期連載ですけど、いま現在、竹書房「まんがライフオリジナル」にて『未熟な魔法使いと僕（しもべ）』を描かせていただいております。いまのご時世、なかなか雑誌を読む機会も減ってきていますので……雑誌とは別に、X（旧Twitter）でしか見られない『未熟な魔法使いと僕（しもべ）』を含めての人外マンガを更新していけたらと思っております。これからも応援していただけるよう頑張ります！

（マグミクス編集部）