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『聖闘士星矢』なぜ冥王ハーデスの部下たちは聖闘士を侮るのか 聖戦では何度も敗北

マグミクス / 2024年3月2日 17時50分

『聖闘士星矢』なぜ冥王ハーデスの部下たちは聖闘士を侮るのか 聖戦では何度も敗北

■毎回も負けているはずなのに……

 守護星座をモチーフにした鎧「聖衣(クロス)」を身にまとい、自分の内に眠る神秘的な力「小宇宙(コスモ)」を覚醒させることで、超人的な実力を発揮する「聖闘士(セイント)」を主役としたマンガ『聖闘士星矢』。

 聖闘士はギリシャ神話に登場する「女神アテナ」に仕え、地上を守る存在でもあります。何から地上を守っているのかといえば、ギリシャ神話の存在たちからです。

 特に、冥界を支配する神である、「冥王ハーデス」はアテナの宿敵であり、神話の時代から現代まで、何度も地上の支配権を巡って「聖戦」が行われたとされています。

 地上がハーデスに支配されていないところを見ると、この「聖戦」は、毎回アテナが勝利しているのでしょう。しかし、劇中のハーデス軍は「何度も負かされた強敵」であるはずの聖闘士を、常時侮ります。

 聖闘士たちの本拠地である「聖域十二宮」に攻め込んだ、ハーデス麾下の「冥闘士(スペクター)」たちは、乙女座の黄金聖闘士「シャカ」ひとりに壊滅されられていますが、負ける直前まで自信たっぷりな様子でした。

 星矢たちがハーデス城に乗り込んだ際にも、そうした描写は見られます。聖域十二宮や「海王ポセイドン」との戦いを乗り越え、聖闘士として高い実力を持つに至った「氷河」が、冥闘士「ゼーロス」を一撃で葬っても、冥界三巨頭のひとり「ラダマンティス」は顔色も変えません。

 この時点の氷河は、聖闘士の頂点に立つ黄金聖闘士「カミュ」の必殺技である「オーロラエクスキューション」を会得し、その身にまとった「青銅聖衣(ブロンズクロス)」もアテナの血で復活した強力なものですから、総合的に見て、黄金聖闘士と同等かそれ以上の実力を持っていたはずです。

 星矢たちの見立てでは、ラダマンティスは「黄金聖闘士でもザラにはいない実力者」でした。実際、黄金聖闘士で最強クラスの「カノン」との戦いでは一方的に負けていましたから、星矢たちとラダマンティスの実力はそれほどかけ離れていないはずです。

 にも関わらず、ラダマンティスどころか部下の「バレンタイン」すら、星矢たちを「雑魚にも入らない者」呼ばわりをし、止めを刺す価値もないと見逃すのです。

■なぜ冥闘士たちは自信たっぷりなのか?

ラスボス。BANDAI SPIRITS「聖闘士聖衣神話 冥王ハーデス ~ORIGINAL COLOR EDITION~」 (C)車田正美/集英社・東映アニメーション

 先述したように、冥闘士は聖戦で毎回負けているはずなのですが、どうしてこれほど自信たっぷりなのでしょうか。

 その理由は「冥闘士は前の大戦から、今の時代に転生して生まれた存在と思われるのに、タナトス、ヒュプノスといった神以外は、前の大戦での記憶を持っていない」からでしょう。

 負けた記憶や記録がないからこそ「聖闘士など恐れるに足りない」という反応となるわけです。勝っている聖闘士の側も、冥闘士のことをあまり知っているとはいえませんが、油断していない分、実力差が出やすいのでしょう。

 では、ハーデスはなぜ、冥闘士たちに聖闘士の情報を与えないのでしょうか。その理由は「自分には関係ないから」でしょう。ハーデスが傷付けられたのは、神話の時代にペガサスの聖闘士からの攻撃を受けた時以来という劇中描写があります。つまり、243年前に起こった聖戦では、理由は不明ですが、無傷のまま終わっていることになります。

 神にとって243年など一瞬でしょうし、「部下たちに、自分の陣営が負けた記憶などを与えるのは屈辱だ。勝てるまでやればいい」という考えなのではないでしょうか。要するに「豊富な資金力でガチャを当たるまで回すような感覚」で、配下を動かしているのでしょう。

 敵である聖闘士の実態を知らされずに「偉大なるハーデス様に仕える精鋭の我ら冥闘士」というエリート意識だけを持たされて、それが肥大化した結果が「多くの場合で聖闘士を侮る」という、冥闘士たちの態度になっていると思うのですが、どう思われますか。

(安藤昌季)

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