チョイ役、やられ役に人気声優を使いすぎアニメ3選「無駄遣い(笑)」「全力で笑わせにきた」
マグミクス / 2024年3月2日 16時10分
■「使い方それで合ってる!?」人気声優を無駄遣い
新作アニメの主要キャストが発表されると、自分の好きな人気声優が出演しているかどうかで視聴を決める人も多いのではないでしょうか。ところが、レギュラーではあるもののセリフが少ない脇役や、1話しか登場しないキャラクターに人気声優が起用されているケースもあります。「声優を無駄遣いし過ぎ!」「おかしいだろ」と視聴者からツッコまれたアニメを3作ご紹介します。
まず、『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』では、第10話「ドッチボール大作戦」でX(旧:Twitter)のトレンドにキャラ名と声優名があがり、騒然となりました。この回で登場した、アーニャと同じイーデン校に通う「ビル・ワトキンス」を演じたのは、声優の安元洋貴さんです。安元さんの声質はかなり低めで、演じる役は渋い大人の男性が合います。
ここで問題なのは、アーニャとドッチボールで戦ったビルくんが「6歳」ということです。体格も6歳とは思えない大柄で、声も太いビルくんに、ネット上は「6歳なわけないだろ!」とツッコミが殺到しました。ちなみに、ビルくんの父親役も安元さんが演じています。父親の前では、ビルくんも比較的子供のような雰囲気を感じさせる声色でした。
また、1話しか登場しないキャラ「東雲(しののめ)」に、人気声優の中村悠一さんが起用されました。東雲は、<黄昏(たそがれ)>に憧れる自称スパイです。しかし、黄昏と比べるとあまりにも能力が低く、スパイとしては致命的な、いい加減さのある性格です。主人公や、脇役でもイケメンキャラ、強キャラを演じることが多い中村さんが、かなり抜けている東雲を担当したのには「まさかの中村さん」と視聴者を苦笑させました。
中村さんが「お遊び担当」で出演した作品では、『戦翼のシグルドリーヴァ』があります。本作は『Re:ゼロから始める異世界生活』の原作者である長月達平氏がシリーズ構成・脚本を担当した、オリジナルアニメです。主人公「クラウディア・ブラフォード」が着任した日本の「館山基地」の陽気な自衛隊員3人、通称「3バカ」のひとり、「ロン毛」を中村さんが演じました。
そして、「金髪」を杉田智和さん、「グラサン」をライターのマフィア梶田さんが担当しています。中村さん、杉田さん、梶田さんといえば、プライベートでも仲が良いことが知られています。ファンがニヤリとする配役で、アフレコ時の様子も気になるところでしたが、コロナ禍で3人は別録りとなったそうです。気の毒なことに、本業がライターである梶田さんはアフレコの基本が分からず、親しいふたりと共演となったにも関わらず、何も教えてもらえなかったといいます。豪華な配役にもかかわらず、「残念」「もったいない」ケースとなってしまいました。
最後に、人気女性声優の意外な起用でアニメファンを驚かせたのが『ド級編隊エグゼロス』です。原作はアニメ放送時点で135万部を超えていたヒットマンガですが、「映像化は不可能」といわれていました。ストーリーは、主人公「炎城烈人(えんじょう れっと)」が、ヒーロー「エグゼロス」の一員として、人間のエロスの源「H(エ)ネルギー」を吸い取る侵略者・キセイ蟲と戦う、というもの。当然、お色気要素がかなり強いのが、映像化ができないとされていた理由です。
アニメ化が実現しただけでもファンを驚かせましたが、毎話登場する「やられ役」の敵キャラ・キセイ蟲役に、あまりに豪華な女性声優が起用されたのです。第1話のゲスト声優は伊藤静さんと柚木涼香さんでした。第2話以降も名塚佳織さん、中原麻衣さん、川澄綾子さん、能登麻美子さん、田中理恵さん、田村ゆかりさんといった、「ヒロイン声」の声優が続々と登場しました。そして、ボスキャラである「女王キセイ蟲」を演じたのは、井上喜久子さんです。魅力的なヒロインを演じてきた女性声優に「なんて役をやらせるんだ」、というツッコミをせざるを得ません。
(マグミクス編集部)
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