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「戦闘機乗り」役で知名度アップした声優たち ファン心をロックオンしすぎ!

マグミクス / 2024年3月5日 21時10分

「戦闘機乗り」役で知名度アップした声優たち ファン心をロックオンしすぎ!

■機体も知名度も急上昇!

 声優の古谷徹さんといえば、『機動戦士ガンダム』(1979年放送)の「アムロ・レイ」役があまりに有名です。『ガンダム』を観たことがない人でも、「アムロ、行きまーす!」というセリフと声だけは知っているのではないでしょうか。

 古谷さんは、『ガンダム』の放送前にも『巨人の星』の「星飛雄馬」役で人気を博しましたが、派生作品が作られ続けてきた『ガンダム』での知名度は圧倒的でしょう。古谷さんのように、SF作品の「パイロット役」で知名度を上げた声優をみていきます。

 まず「ガンダム」シリーズから、『機動戦士ガンダム00』で「ティエリア・アーデ」役を演じた、神谷浩史さんです。ティエリアは私設武装組織「ソレスタルビーイング」の「ガンダムマイスター」と呼ばれる4人のパイロットのひとりです。中性的な容姿をしており、声は男性の神谷さんが演じていますが、男性でも女性でもないという設定のキャラクターです。

 神谷さんは子供の頃から「ガンダムに乗るのが夢だった」そうですが、『SDガンダムフォース』では「キャプテンガンダム」役を演じています。ティエリア役で、念願の「ガンダムに乗る」夢を叶えました。以降は『さよなら絶望先生』、『夏目友人帳』、『<物語>シリーズ』など、数々の作品で主演を務めています。

『機動戦士ガンダム00』には、主人公たちのライバルポジションである「グラハム・エーカー」役で中村悠一さんが出演しています。中村さんの知名度が急上昇したのは、翌年の『マクロスF(フロンティア)』の主人公で可変機「バルキリー」のパイロット、「早乙女アルト」役を務めたのがきっかけでした。

『マクロスF』には、「シェリル・ノーム」と「ランカ・リー」というふたりの歌姫が登場し、オープニング・エンディング曲や、劇中での歌唱曲が大ヒットしました。アルトは男性ながら、ヒロインふたりに負けず劣らずの美男子で、パイロットを志す前は歌舞伎の天才的な女形(おやま)でした。上述の神谷さん演じる、親友の「ミハエル・ブラン」からは「アルト姫」とからかわれるほどの美貌の持ち主です。中村さんの美声がさらにアルトの美しさを際立たせました。『マクロスF』のヒットをきっかけに、TVアニメのクレジットで、中村さんの名前を見ないシーズンはないほどになりました。

「マクロス」シリーズは続けて人気声優を生んでいます。『マクロスΔ(デルタ)』の主人公で、バルキリーのパイロット「ハヤテ・インメルマン」役を務めた、内田雄馬さんです。『マクロスF』ではふたりだった歌姫が、『マクロスΔ』ではユニット「ワルキューレ」の5人となりました。

 前作と同様に歌姫「ワルキューレ」の楽曲が大ヒット。主人公はハヤテなのですが、『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』公開時は、観た人から「ワルキューレが主人公だった」といわれるほど、歌姫たちの存在感が大きい作品となってしまいました。しかし、ハヤテ役の内田さんの存在感はアニメ界でどんどん大きくなっていきます。『りゅうおうのおしごと!』、『BANANA FISH』などで主人公役を務め、『呪術廻戦』の「伏黒恵」や、『デリシャスパーティ・プリキュア』の「品田拓海/ブラックペッパー」などメインキャラクターにも多数抜てきされました。

「ガンダム」や「マクロス」シリーズ以外でももちろん、「パイロット役」が人気声優への転機となった例があります。『ラーゼフォン』がTVアニメでのデビューとなった下野紘さん、『アルドノア・ゼロ』が当たり役となり数々の作品で主人公役を演じるようになった花江夏樹さん、『翠星のガルガンティア』で初の主人公役を射止めた石川界人さんなどがいます。

(マグミクス編集部)

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