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「間の完全再現」「緊迫感がリアル」… アニオリ描写が「最高」な24冬アニメ

マグミクス / 2024年3月12日 12時10分

「間の完全再現」「緊迫感がリアル」… アニオリ描写が「最高」な24冬アニメ

■アニメじゃなきゃできない空気感を演出

 2024年冬アニメも終盤に向かい、熾烈な覇権争いも終止符が見えてきました。そんななかで原作ファンからも「アニオリ描写」を素晴らしいと評価されている作品があります。今回は、今冬アニメのなかから、アニメならではの描写で視聴者を惹きつけた作品をみていきましょう。

●『葬送のフリーレン』

『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人、作画:アベツカサ)は、「第25回手塚治虫文化賞」の新人賞など、数々の賞を総なめにしたマンガが原作です。2020年より「週刊少年サンデー」(小学館)にて連載開始された同作は、TVアニメ化すると瞬く間に話題の旋風を巻き起こし、昨年秋からの勢いそのままに現在は第2クールに突入しています。

 同作は1000年以上生きるエルフ族で魔法使いの主人公であるフリーレン(CV:種崎敦美)が、勇者ヒンメル(CV:岡本信彦)や仲間たちと共に魔王を倒した「その後」が描かれます。フリーレンは自身が「あっという間」に感じた50年間で、年老いて死を迎える仲間の姿を目の当たりにし、「人」を深く知ろうとしてこなかった後悔を経て、「人を知る」ための旅に出るのです。

 放送中の第2クールでフリーレンは、旅の道中に「一級魔法使い」の資格が必要となり、仲間のフェルン(CV:市ノ瀬加那)とともに選抜試験に挑みます。第1クールと変わらずキャラクター同士のコミカルな日常もありつつ、美麗な映像と共に壮大に描かれる魔法バトルは圧巻で、マンガだけでは表現できない部分を見事に演出していると評判です。

 また同作は原作のはかない雰囲気を壊さずに描かれたアニメオリジナル描写が話題で、ファンからは「理想のアニメ化」との声もあがっています。

 例えば第1話「冒険の終わり」のヒンメルの葬儀で、フリーレンが泣くタイミングを変えて心理状態をより表しています。第2クールでも第18話「一級魔法使い選抜試験」で、原作では雨音がするだけの描写に結界を描くことでその理由をより分かりやすくするなど、アニメならではの繊細な表現を加えられ、これらのアニメオリジナルには絶賛の声が見られました。

 ちなみに、第2クールの主題歌「晴る」は、ドイツ語にすると「ヒンメル」になるとSNS上でも話題となり、思わずリピートしてしまう人も多いようです。

『葬送のフリーレン』は、日本テレビ系全国30局ネットにて放送中です。「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazon Prime Video」ほか配信サービスでも、順次配信されています。

※種崎さんの「崎」は、「大」ではなく「立」が正しい表記

■大人も「尊死」確定? じれったいけど心地よいふたりの距離感

『薬屋のひとりごと』キービジュアル (C)日向夏・主婦の友インフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

●『薬屋のひとりごと』

『薬屋のひとりごと』は、日向夏先生が小説投稿サイトの「小説家になろう」でスタートした物語が元となり、「サンデーGX」(小学館)、「ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)の2誌でそれぞれマンガが連載されています。

 同作は、薬師で「毒好き」な少女の猫猫(マオマオ CV:悠木碧)が、後宮の「毒味役」として働きながら、宮廷で巻き起こるさまざまな事件を解決するミステリー作品です。ある日、誘拐され後宮で下働きすることになった猫猫は、宮廷内で相次ぐ不審死をきっかけに、毒や薬に対する好奇心や正義感を武器に謎を解明していきます。

 第1クールの終盤で上級妃の命が狙われた事件を解決した猫猫は、一連の事件に関係する関係者とともに解雇されることになってしまいました。第2クールでは、宮廷から追い出された猫猫が、宦官の壬氏(ジンシ CV:大塚剛央)に身請けされる形で再び宮廷へ戻り、今度は外廷で働く姿が描かれます。

 特に、第2クール19話では、猫猫が武官に顔を殴られるシーンの痛々しさや、祭事シーンでの緊迫感が、映像と楽曲でリアルに再現されていました。さらに壬氏が怪我を負った猫猫を抱えて歩くシーンが追加され、壬氏の身分と猫猫に対する気持ちとの間の葛藤が描かれているという解釈もあり、「アニオリ補完が多くてマンガより分かりやすくて見やすい」と、小説やマンガでは描ききれない部分をうまく補い、原作ファンからも高評価を得ています。

『薬屋のひとりごと』は、日本テレビ系、AT-Xほかにて放送中です。「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazon Prime Video」ほか配信サービスでも、順次配信されています。

●『僕の心のヤバイやつ』第2期

『僕の心のヤバイやつ』(著:桜井のりお)は、「次にくるマンガ大賞 2020 Web マンガ部門」で1位を獲得するなど注目を集め、「マンガクロス」(秋田書店)にて連載中のマンガが原作です。

 同作は、重度の中二病で陰キャな市川京太郎(CV:堀江瞬)と、陽キャで学園内の人気者な美少女である山田杏奈(CV:羊宮妃那)のふたりが織りなす甘くも切ない青春ラブコメとなっています。

 陽キャが憎くてたまらなかった市川は、美少女のイメージと違って「ちょっと抜けて」いて、天真爛漫な姿の山田を知り、少しずつ惹かれていきます。まったく別の世界で生きてきたふたりですが、第2期ではゆっくりと距離が縮まり、お互いに意識し合うようになります。

 第1期の11話で、市川は「ナンパイ」こと南條ハルヤ(CV:島﨑信長)に山田の連絡先を聞かれますが、恋のライバルであったために教えませんでした。そして第2期の6話で南條が好きな人がいるんです」と山田にフラれたあと、「市川に連絡先を聞いた」という見え透いた嘘をつくのです。しかし山田は即座に嘘であることに気付き、その事実を否定します。

 これによって市川をいかに信頼しているかが表現されていました。この展開による一連のアニオリ描写には「こうつながるのか……」「信頼関係にキュンとした」といった驚きの声が相次ぎました。

 また、第1期以上にふたりの心情や緊張感が伝わるように丁寧に映像として表現されており、ネット上でも「アニオリが構成をより引き立てていて最高」「ほぼ全話神回じゃん」と、非常に高い評価となっています。

『僕の心のヤバいやつ』第2期は、1月6日からテレビ朝日系全国24局ネットで放送中、「Amazon Prime Video」で独占配信中です。

 いずれも映像だからこそ原作のさらに魅力を引き出せる情景描写が評判です。今後ますます盛り上がりを見せるであろうストーリー展開に、期待で胸が高鳴ります。

(LUIS FIELD)

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