「え…っ途中で?」「駆け足過ぎ」 終わらせ方が物議を醸したアニメ3選
マグミクス / 2024年3月11日 19時10分
■ラスボスと戦わずじまい?
アニメの最終回がどんな結末を迎えるかは、視聴者にとって重要なポイントです。なかには、ファンも予想できない結末を迎えた作品がありました。今回は「終わらせ方」が物議をかもしたアニメを振り返ります。
●『魔法陣グルグル』
1992年から2003年まで「月刊少年ガンガン」にて連載された『魔法陣グルグル』(原作:衛藤ヒロユキ)は、1994年に最初にアニメ化されたギャグファンタジー作品です。
本作では、魔王ギリの討伐を目指し、勇者マニアの父に育てられた少年ニケと、伝説の魔法を使う少女ククリが旅に出ていきます。道中、強敵のモンスターらと戦いながら、ふたりが成長していくのも見どころです。
1994年版アニメの最終回45話は、驚きの展開で終わりを迎えました。目標であるギリのもとにたどり着いたニケとククリは、最終決戦を前に「やっぱりやーめた」と、戦闘を放棄してしまいます。ふたりはせっかくここまで旅してきたにもかかわらず、「もう少しレベルを上げた方が良いと思った」などといい魔王と戦わないまま帰還してしまうのです。
ギリと決着をつけない結末になったのは、原作マンガの連載中で制作され、放送の途中で原作に追いついてしまったためのようです。32話からは原作とは違うオリジナルストーリーが始まっていました。
驚きのラストは今でも語り継がれ、ネット上では「ギリとの戦い観たかった」「ラスボスとの戦闘がないのはさすがにゆる過ぎる」「あそこで帰るのはギャグとしては面白いけども」といった声があがっていました。
『魔法陣グルグル』は2000年にもう一度TVアニメ化されますが、こちらも原作が連載中だったため、途中からオリジナル展開となります。そして、2017年にはリメイク版が放送され、ついに原作のクライマックスまで描かれました。
●『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』は、「週刊少年ジャンプ」にて1989年から1996年にかけて連載されて今でも人気と知名度を誇る名作で、最初に1991年にアニメ化されました。
勇者にあこがれる主人公ダイとその仲間たちは、人間世界を消滅させることを目論む大魔王バーンを倒すため、壮大な冒険の旅を繰り広げます。しかし、連載途中の91年版のアニメはコミックス全37巻中の10巻までしか描かれておらず、冒険の途中で終わりを迎えました。
最終回となった第46話「ダイよ立ち上がれ! 勇者の道は永遠に!」では、魔王軍の竜騎将バラン(ダイの実の父)との戦いが描かれています。原作では10巻時点でダイが一度バランに記憶を消されますが、それは変更となり、ダイは苦戦するものの仲間の想いを剣に集めて必殺技「アバンストラッシュ」をきめました。
見事バランを退かせたダイでしたが、はっきりとした決着はつかずじまいで放送は終わってしまいます。放送局のTBS側番組枠改編の都合によるものだったそうです。
その後、『ダイの大冒険』は2020年秋から2年をかけて、完全新作として完結まで再アニメ化されました。再アニメ化では、CGと手描き作画によるアニメーションも評判を呼び、往年のファンも大いに喜ばせています。
■「原作と違う?」改変で最終回も急ぎ足に
TVアニメ『約束のネバーランド』Season2キービジュアル (C)白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会
●『約束のネバーランド』
実写映画にもなった人気マンガ『約束のネバーランド』(原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか)は、2016年から2020年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載された作品です。本作品は、2019年に第1期、2021年に第2期(コロナ禍の影響で2020年放送予定から延期)がアニメ放送されています。
第1期は、「鬼」の食料として育てられていたことを知った主人公のエマたちが、孤児院「グレイス=フィールドハウス」から脱出する場面までを描き、原作通りの展開が好評でした。しかし、第2期ではコミックス第6巻から最終巻の第20巻を全11話に詰め込み、原作の場面やキャラを多数カット、各所を改変して、かけ足で物語が進んでいきます。
大幅に原作改変された最終回は、エマが記憶をなくすことなく仲間たちと人間界で再会するという形で物語が終わりました。一方変更される前の原作で描かれるラストは、彼女が記憶をなくすことを条件に、他の仲間たちが人間界で過ごすことになり、最終的には仲間たちがエマを見つけて再会する(記憶が戻るわけではない)というものです。
原作の結末を知っているファンからは「想像していた最終回と違って違和感しかなかった」「2期になったらグダついて残念」といった声が多いものの、なかには「アニメしか観ていないけど、普通におもしろかった」など、肯定的な意見もあるようです。
(LUIS FIELD)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「セルフリメイク」で比べたらビックリ? 絵柄の変化に驚かされる人気マンガ
マグミクス / 2024年11月14日 12時10分
-
年老いた勇者が、人生を振り返る”終わりの旅”へ――『終活勇者』コミックス第1巻、11月9日(土)発売!
PR TIMES / 2024年11月9日 13時15分
-
ホロライブ・不知火フレアが『魔法陣グルグル』の世界に飛び込む!ククリと衣装交換したイラストは必見
インサイド / 2024年11月1日 17時30分
-
「魔法陣グルグル ほしくず大冒険」にてホロライブ所属VTuber「不知火フレア」とのコラボイベントを開催!
PR TIMES / 2024年11月1日 14時15分
-
『葬送のフリーレン』ハロウィン記念ビジュアル公開 魔女っ子姿のフェルンたち
ORICON NEWS / 2024年10月31日 12時30分
ランキング
-
1観覧のファン涙…渦中の「NewJeans」Mステ生出演 騒動言及せず 専属契約解除発表から一夜明け
スポニチアネックス / 2024年11月29日 21時33分
-
2「アナと雪の女王」「アナの声」「沙也加ちゃん」がトレンド入り「涙出る」「涙腺崩壊」「つらい」の声
スポニチアネックス / 2024年11月29日 23時10分
-
3板垣瑞生、精神不安定で緊急入院前後の状況説明「親が携帯持っていっちゃって」療養時の生活明かす
モデルプレス / 2024年11月29日 19時31分
-
4「未成年」本島純政&上村謙信、キスシーンカット後の行動が話題「可愛い」「ずっと見てられる」
モデルプレス / 2024年11月29日 16時12分
-
5「滝沢社長は相当熱心だった」平野紫耀ら「Number_i」の“紅白初出場”と旧ジャニーズ“紅白出場ゼロ”のウラ側
文春オンライン / 2024年11月29日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください