『SEED FREEDOM』に続け！ 次に映画で観てみたい「ガンダム」シリーズ作品3選

■いろんな「ガンダム」の続編やスピンオフが映画で観たい！

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が空前のヒットを飛ばしています。それまで興行収入では最高だった1982年公開の『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』（23億円）を優に超え、このままのペースでいくと40億円超えも遠くなさそうです。「SEED」シリーズにとっては20年ぶりの新作であり続編でしたが、放送当時からの根強い人気がうかがえます。

　しかし「ガンダム」にはほかにも数多くの作品があります。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の盛り上がりを見て、「自分の好きなあの『ガンダム』も、続編やスピンオフで映画をすればいいのに……」という思いを抱いた人もいるでしょう。そこで今回は、現時点でそうした映画があり得そうな3作品を紹介します。

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』ビジュアル　(C)創通・サンライズ

●『機動戦士ガンダム』

　まずはシリーズの原点となった『機動戦士ガンダム』です。続編なら『機動戦士Zガンダム』があり、この作品の世界観をベースにしたスピンオフは無数にあるのはシリーズファンならご存じの通り。しかし2022年6月に公開された映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』のように、本編の1エピソードを膨らませた作品をもっと観たいという人も多いのではないでしょうか。

『機動戦士ガンダム』には、ほかにも新たに映像化してほしいエピソードがあります。ほろ苦さが残る第8話「戦場は荒野」、映画映えしそうな第18話「灼熱のアッザム・リーダー」、第32話「強行突破作戦」や第37話「テキサスの攻防」のように、劇場版三部作で登場しないモビルスーツが活躍する話などなど……こうした妄想がはかどるのも、『機動戦士ガンダム』本編の濃さゆえでしょう。

●『新機動戦記ガンダムW』

『新機動戦記ガンダムW ENDLESS WALTZ 特別篇』ビジュアル　(C)創通・サンライズ

　俗に「平成三部作」と呼ばれる作品群のうち、唯一アニメで続編が作られたのが『新機動戦記ガンダムW』です。その『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』ももちろん傑作なのですが、放送当時の人気を思うと、さらなる続編を観てみたいというのは直撃世代ゆえの欲目でしょうか。しかし全13巻と長いものの、小説『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』という格好の素材があり、いつか『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のように突然アニメ化が発表されても不思議ではありません（主題歌はTWO-MIXの「ACROSS THE END」とかで）。

　とはいえ三部作である『機動武闘伝Gガンダム』や『機動新世紀ガンダムX』にも後年に制作された続編があるため、それらも十分に候補となるでしょう。むしろ未知のガンダムファイトを描く『機動武闘伝Gガンダム』や、放送期間短縮のため要素が削られたという終盤を完全版とした『機動新世紀ガンダムX』も観たいところですが……。

●『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2ビジュアル　(C)創通・サンライズ・MBS

　最後はTVシリーズ最新作の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』です。2023年7月にTVシリーズは終了し、スレッタとその周辺の物語としてはいったんの完結を見せたものの、株式会社ガンダムの発展や宇宙と地球の格差の行方など、あの世界観で見たい物語はまだまだあります。魅力的なキャラクターも多い作品なので、彼らの活躍を描く余地はまだあるでしょう。

　旧来の「ガンダム」ファン以外を巻き込んだ盛り上がりは記憶に新しく、プロデューサーは「『ガンダムSEED』以来の大きな波」というコメントも残しています。「ヒットしそう」という観点でも、今もっとも新作映画候補と思われる作品かもしれません。

●あなたが次に観てみたい「ガンダム」映画は？

　もちろん、大ヒットした『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の続編も含め、ほかにも映画になっておかしくない「ガンダム」はあるでしょう。こうした妄想も、ファンが考えるだけならタダ。「ガンダム」史上空前のヒット作が生まれている今、自分の好きな作品の映画に思いを巡らせてみましょう。

（はるのおと）