『アイマス』完全新作はナゼ「学園モノ」? プロデューサー&キャストが『学マス』の注目ポイント語る【レポート】
マグミクス / 2024年3月5日 19時17分
■『アイマス』最新作の舞台はアイドル養成学校!
2024年3月5日(火)、『アイドルマスター』シリーズの完全新作となるアイドル育成シミュレーションゲーム『学園アイドルマスター(『学マス』)』が発表されました。小美野日出文プロデューサー、メインキャストの長月あおいさん、小鹿なおさん、飯田ヒカルさんが作品やキャラクターの魅力を語った、メディア向け発表会のレポートをお届けします。
2024年春からスマートフォンで配信予定の『学マス』は、アイドル養成学校「初星学園」に通うアイドル候補生の少女たちとプロデューサーの絆や成長を描くゲームです。小美野プロデューサーによると「アイドルマスター初体験の人にも気軽に触れてもらえるよう、分かりやすさを何よりも重視したタイトル」にしたとのこと。学校という舞台も、プレイヤーの誰もが「通った場所」であることから、親近感や共感を抱いてもらう狙いによるものです。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
プロデュースできるのは、花海咲季(はなみ さき)をはじめとする9人の少女たち。プロではない候補生の立場からスタートすることで、人として、アイドルとしての成長を丁寧に描いていきます。また、初星学園は普通科とアイドル科で構成される中等部・高等部の上に専門職大学となるプロデューサー科があり、主人公はそこの新入生として少女たちを導きます。
●プロデュース結果に応じてライブシーンが6パターンに分岐!
本作はアイドル一人ひとりをしっかり見せることに主眼を置いており、そうした狙いから楽曲は基本的にソロ曲となるようです。また、ライブシーンで歌ってダンスするのも常にひとりであることから、アイドルひとりだけで6万ポリゴンものリソースがつぎこまれています。
さらに、『学マス』ではプロデュース時にボーカル、ダンス、ビジュアルの各ポイントをどれだけ上げたかに応じて、同じ曲であってもライブシーンが変化するのも大きな見どころです。
ひとつの曲につきライブシーンが6パターンも用意されており、アイドルたちの成長の度合いに応じて歌唱力(歌い方)やダンスのキレなどが変わります。小美野プロデューサーは「キャストのみなさんには、同じ曲を異なるパターンで何度もレコーディングしてもらいました」と語りました。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
●咲季は「火の玉のような女の子」!? キャストが語るアイドルの魅力
続いて、藤田ことね(ふじた ことね)を演じる飯田ヒカルさん、月村手毬(つきむら てまり)を演じる小鹿なおさん、花海咲季を演じる長月あおいさんがステージに登場! 演じるアイドルの魅力や、制作秘話を語ってくれました。
飯田さんが演じる藤田ことねは、「稼げる」アイドルを目指すムードメーカー。飯田さんがことねのオーディションを受けたのは2021年で、役が決まった時はすでにソロ曲ができていたそうです。同じ曲を何パターンもレコーディングしたり、膨大な量のセリフを収録したりすることに苦戦した面もあるものの、小鹿さん、長月さんと励まし合いながら向き合うことで「学マスを一緒に作ってきた」という思いを抱くようになったそうです。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
小鹿さんが演じる月村手毬は、一見クールに思えるものの内面は甘えんぼうだったりと、ギャップが大きいのが魅力のひとつだそうです。同時に、常に焦燥感を持ち、全身全霊で臨んでいる少女でもあるので、ソロ曲のレコーディングはそうした一面が歌声にも現れるよう、意識しながら臨んだとのことでした。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
長月さんが演じる花海咲季は、入学試験で主席となった優等生。勝ち気な性格ですが、妹の前ではついかっこよく振る舞おうとしてしまう妹思いな一面も持っています。妹への思い、アイドルへの思いが人一倍強く、スタッフからは「火の玉みたいな女の子」と説明されたそうです。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
ボイス収録では都度スタッフと話し合いながらキャラを固めていき、途中まで録り終えたセリフを再び最初から録り直すこだわりの姿勢で臨んだとのことで、長月さんは「その分、魅力的な子になったと思います!」と笑顔を見せました。
■メディア合同インタビューでさらなる新情報が!
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
発表会の終了後は、メディア合同で小美野プロデューサー、長月さん、小鹿さん、飯田さんへの質疑応答が行われました。
――アイドルのプロデュースにはいったんの区切りがあると思いますが、再び同じアイドルをプロデュースする時はまた最初からになるのでしょうか?
小美野:(それまでのプロデュースがなかったことになって)あらためて出会いから描くのではなく、積み重ねで続く「縦積み」のプロデュースになっています。
――ライブシーンは同じ曲でも段階があるそうですが、周回を重ねる(同じアイドルを何度もプロデュースする)ことで最良の段階を目指すのでしょうか?
小美野:はい。途中の段階を飛ばすようなこともできなくはありませんが、基本的にはプロデュースを積み重ねていくことで到達するようになっています。私も実際にプレイして、最良のライブシーンを見られた時は感慨深くなりました。
――シナリオチームとして発表された伏見つかささん、志瑞祐さん、雨宮和希さんは、具体的には制作にどのように関わっているのでしょうか。
小美野:本作の根幹となる設定は伏見さんと私で考案しました。伏見さんは花海咲季を担当するというようにアイドルごとに専任の方が付きますので、シナリオ執筆は分担して行っています。
――本作はプロデューサーも学生(専門職大学の学生)という立場ですが、どのような経緯で決まったのでしょうか。
小美野:まず、プロデューサーとアイドルの関係を考えるにあたり、精神的な距離感や物理的な距離感を(他の『アイドルマスター』作品より)近づけたいという考えがありました。教師では距離が離れすぎ、同級生では反対に距離が近すぎ…と試行錯誤をし、最終的に「精神的な距離感は適切に保たれているが、学園のイベントには一緒に参加したりするくらいに物理的な距離感は近い」というところを狙い、こういう設定になりました。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
――本作をプレイする際、スマホの持ち方はどのようになるのでしょうか。
小美野:基本は縦持ちで遊び、ライブシーンのみ横持ちしていただく形になります。
――プレイサイクル(一度のプロデュースにかかる時間)はどのくらいでしょうか。
小美野:詳細はあらためてお届けしますが、「長くも短くもない」程度です。
――アイドルひとりの3Dモデルに6万ポリゴンという大きなリソースを注いでいるとのことですが、当初から目指していたのでしょうか?
小美野:ライブシーンに登場させるのはひとりに絞ろうというアイデアは早い段階で決まっていました。6万ポリゴンという数字は、スタッフ内で目標としては言っていましたが、「目指して到達した」というより「結果的に到達できた」という面もあります(笑)。
――楽曲は基本的にソロ曲とのことですが、リアルライブイベント開催の予定はありますか?
小美野:はい。詳細は後日あらためてという形になりますが、これまでの(『アイマス』の)ライブイベントとは異なる形でやりたいと思っています。
――アイドルたち9人で歌うテーマ曲のようなものはありますか?
小美野:初星学園をテーマとした曲は9人で歌っています。サービスイン後、アップデートなどで増えていく曲はソロ曲となる予定です。
――ライブシーンは6パターンあるとのことですが、歌だけでも6パターンあるということでしょうか?
小美野:ダンスなどもまじえてのことですので、歌だけで厳密に6パターンあるわけではありませんが、かなりのパターンをレコーディングしています!
●アイドルの内面にも注目してほしい! メインキャスト3人への合同インタビュー
――レコーディングで同じ曲を歌い分ける際の思い出を教えてください。
長月:成長する前の段階でも、うまく歌えない理由はアイドルごとに異なるんです。純粋に歌唱力が足りていない場合があれば、精神的なものが原因となっている場合もあり、咲季は後者です。レコーディングでは、彼女の心の状態や気持ちをくんで歌うようにしました。
小鹿:手毬は中等部ではナンバーワンの実力派といわれていたこともあり、やはり成長前の段階でも歌がヘタなわけではありません。元々歌がうまい子が、どのようにしてさらにうまくなっていくのか、そこにはどのような精神的成長があるのか。(6パターンあるライブシーンの中で)最善の状態に向かっていくのが難しかったですね。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
飯田:ことねはかわいく見られたいという気持ちが強く、いつも猫をかぶっているような子です。でもアイドルとしての実力はまだまだなので自信を持てず、葛藤を抱えています。成長前の段階をレコーディングする際は、常に自信がないように歌うのではなく、そんななかでも彼女がかわいく見せたいと強く思っている箇所は、毅然と歌ったりしています。
――演じるアイドルについて、特に注目してほしいところを教えてください。
長月:咲季は折れない芯の強さと、つい見栄を張ってしまう等身大のかわいらしさが魅力です! 精神的な成長がパフォーマンスにあらわれるところにも注目してあげてください。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
小鹿:内面は甘えんぼうで、本当はがんばるのが苦手。内面にあるそういう弱さを振り切ろうとしているからこそ、人に強く当たってしまうのが手毬です。冷たい態度を取っているときも「きっとこういうことを考えているのだろうな(≒本心ではないのだろうな)」と思ってもらえると、愛らしく感じてもらえると思います!
飯田:ことねは台本のセリフを見てもハートマークだらけで、「とにかくかわいく、かわいく!」という子ですが、素はぶりっことは正反対。プロデューサーとのかけあいでは、コミカルなところもよく見せてくれます。背負っているものもあって、「絶対に負けない、這い上がるぞ」という心を持っているのも魅力のひとつです。
『学園アイドルマスター』メディア向け発表会より
小美野:補足になりますが、咲季、手毬、ことねの3人にはそれぞれライバルのようなポジションになる子が登場します。そうした関係性も楽しんでもらえたら嬉しいです。
THE IDOLM@STER(TM) & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
(蚩尤)
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