『ポケモン金・銀』のライバルは何者? 「リアルタイムで知りたかった」公式設定
マグミクス / 2024年3月8日 19時10分
■シリーズ内でもかなり「謎」だったライバルの正体が10年後明らかに!
今や地球規模で人気を誇る「ポケットモンスター」シリーズのストーリーにおいて、欠かせないのが「ライバル」の存在です。例えば初代『赤・緑』ならばオーキド博士の孫である「グリーン(シゲル)」が主人公と切磋琢磨する存在として、重要な役割を果たしてくれました。また最新作『スカーレット・バイオレット』でも、主人公と同じ学校に通う「戦闘狂」の女の子「ネモ」という個性的なライバルが登場し、冒険を大いに盛り上げてくれました。
では、シリーズ2作目『金・銀』のライバル。彼はいったい、何者だったのでしょうか? 初代のグリーンと違って『金・銀』のライバルは名前も素性も分からぬ謎の赤ロン毛少年でした。しかも、研究所からポケモンを盗んでくるなど、なかなかの不良少年です。ポケモンの「強さ」にこだわる一方で、なぜかひどくロケット団を憎んでいたり、孤独を好むようでいて主人公にからんできたり、独特の存在感を放っていました。
しかし、ストーリー上で明確な「最終決戦」のようなものは用意されておらず、リアルタイム世代からすればいまだにその正体は謎のままでしょう。しかし、そんな彼の正体が、実は1999年の『金・銀』発売から10年以上が経過した2010年に明かされていたのです。
ライバルの正体が明らかになったのは、劇場版『幻影の覇者 ゾロアーク』で配布されたリメイク版『ハート・ゴールド・ソウル・シルバー』用のイベントにおいてです。そこでは「3年前」のライバルが、何やら父親らしき男性と口論している姿がありました。どうやらライバルの父親は、大きな組織のボスだったようなのですが……次のようなセリフが飛び出します。
「わたしはいつのひかかならずロケットだんをふっかつさせる!」
そう、ライバルの父親は、初代『赤・緑』で主人公に敗北したロケット団のリーダーである「サカキ」。つまり『金・銀』のライバルは、サカキの息子だったのです。
確かにポケモンの強さへの執着ぶり、ロケット団を目の敵にしているような言動と、それなりに前振りも効いており、完全なる「後付け」というわけでもないでしょう。こんなにワクワクする設定を、なぜ本筋で打ち出さなかったのかは不明ではありますが、リアルタイム世代の方々にはぜひとも更新しておいて欲しい公式設定なのです。
(片野)
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