もう20年も経つの？ 大きな反響が起こった2004年春の名作アニメ3選

■「もう20年も経つの？」人気を博した2004年の春アニメ

　今から20年前の2004年の4月開始のアニメには、『GANTZ』や『とっとこハム太郎 はむはむぱらだいちゅ！』（2期）といった有名作品のほか、『火の鳥』『鉄人28号』『頭文字D Fourth Stage』など数々の作品が放送されました。この記事では、なかでも視聴者から人気を博した3作品をふりかえります。

●『サムライチャンプルー』

『サムライチャンプルー』は、『カウボーイビバップ』や『残響のテロル』などで知られる渡辺信一郎監督によるオリジナルTVアニメシリーズです。架空の江戸時代を舞台に、ガラの悪いチンピラのような男ムゲンと剣の達人であるジン、そして「ひまわりの匂いのする侍」を探してバイトを転々とする少女フウの3人が偶然出会い、一緒に旅をすることになるというストーリーでした。

　当時からスタイリッシュな映像美と、個性的なキャラクターたちの活躍が高く評価されまています。江戸時代が舞台でありながら多くのカタカナ言葉やラップが飛び交うなど、現代のカルチャーと時代物のエッセンスが絶妙に入り混じった点も視聴者の心をつかんだようです。

「今まで見たアニメのなかでもトップに入る良さ。主役3人の関係性や距離感がとても好き」「江戸×現代のミックス設定や時にはコメディ、時にはシリアスなどのストーリー展開のバランスがクセになる」など、根強い支持を受けています。

●『MONSTER』

『MONSTER』は、『YAWARA!』や『20世紀少年』などで有名な、浦沢直樹先生のミステリーマンガを原作としたアニメです。ドイツの病院に勤める日本人天才医師の天馬賢三が、強盗事件の被害者である少年ヨハンの手術を執刀したことがきっかけで物語が始まります。9年後、天馬はヨハンが殺人を繰り返す凶悪な人間になってしまったことを知り、彼の行方を探る旅に出るというストーリーです。

　本作は原作をしっかり再現し全74話という長編になったアニメですが、なかには「ハマってしまって1日に5話以上観た」「3日間で全話観てしまった」など、物語にのめり込んで一気に視聴したという声もあります。「主人公の天馬だけでなく、それぞれの人生に焦点を当てて描いているのが素晴らしい」「暗いが、人間の本質を描いている。名言も多い」と、人間ドラマとしての側面を評価したレビューが多く見受けられました。

●『ケロロ軍曹 1stシーズン』

「ケロロ軍曹」シリーズは、地球侵略のために隠密行動中だったケロン星人のケロロ軍曹が、地球人の姉弟、日向夏美と日向冬樹に捕まったことでそのまま日向家に居候することになり、集まったケロロ小隊の仲間たちとともに、地球侵略の作戦を進めていくというストーリーです。

　放送開始から20年が経った現在でも人気で、近年は映画館で流れる「STOP！海賊版 ケロロ軍曹× NO MORE映画泥棒」の動画が話題になったほか、2024年4月27日からはTVアニメ『ケロロ軍曹』放送20周年を記念し池袋で企画展「ケロロ軍曹 超共鳴（ゲロゲロ） 展 であります！」も開催予定です。

「『ケロロ軍曹』はみんな好きだったよね」「子供の頃観たアニメのなかで一番好きだった」「なぜか観てしまうおバカさが可愛らしい」「色々なアニメ作品のパロディをやっていて面白かった」など、懐かしのコメディアニメとして高い支持を受けています。

（LUIS FIELD）