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ガンダムシリーズの「やらかしキャラ」3人 たった「ひと言」が敗北のきっかけに?

マグミクス / 2024年3月18日 6時25分

ガンダムシリーズの「やらかしキャラ」3人 たった「ひと言」が敗北のきっかけに?

■余計な行動で主人公が参戦

「ガンダム」シリーズには、身勝手で無自覚な行動がとんでもない結果を生み出してしまった「やらかしキャラクター」たちがいます。その代表ともいえるのが『機動戦士ガンダム』で「シャア・アズナブル」の部下として登場するジオン軍のパイロットの「ジーン」です。

 同じくシャアの部下の「デニム曹長」や「スレンダー」とともに「サイド7」内部に潜入し、そこで行われていた「V作戦を偵察する」のが本来の任務でした。しかし、「ホワイトベース」に運び込まれるモビルスーツの姿を目の前にし、ジーンは軍功を手にするために命令を無視して攻撃を始めます。

 結果的に、ジーンの攻撃がきっかけで、近くに居合わせた「アムロ・レイ」が意を決して「ガンダム」に乗り込んだのです。そのままジーンは、ガンダムの初陣で倒されて命を落とします。

 もっとも、実際に搬入される途中だった「ガンタンク」や「ガンキャノン」など数機のモビルスーツを破壊する戦果を挙げており、「V作戦」の妨害という意味では彼の行動自体は擁護できなくもありません。しかし、彼の行動によってアムロがガンダムに搭乗したことによって、次第にジオン軍が劣勢になっていくことを考えると、彼の判断は大きな失態ともいえるでしょう。

 主人公がガンダムに乗るきっかけを作ったという点においては、『機動戦士Zガンダム』に登場する、同作における敵組織「ティターンズ」のパイロット「ジェリド・メサ」も、ジーンと似ています。主人公「カミーユ・ビダン」の名前を呼ぶ声に、「女の名前なのに、なんだ男か」と口に出して反応してしまったのが、ジェリドの間違いの始まりでした。

 激怒したカミーユはジェリドに殴り掛かり、つまり「ティターンズのメンバーに暴力をふるった」ということで、反連邦組織「エゥーゴ」の一員ではないかと疑われて基地で拘束されます。

 そうしてカミーユが拘束されている間に、ジェリドは禁止されていた「居住区における超低空飛行」をしたことで「ガンダムMk-II」を基地に墜落させました。基地は負傷者があふれ混乱をきたし、カミーユはこれに乗じて脱走、さらに自分を殴った憲兵に報復するため「ガンダムMk-II」を奪います。それだけでなく、このような経緯でティターンズに恨みを持った結果として、「ガンダムMk-II」に乗ったままエゥーゴへ同行することになりました。

 また、ジェリドはティターンズの指揮官「バスク・オム」の策略もあったとはいえ、人質がカミーユの母親だとは知らずに殺害し、さらにカミーユの憎しみを募らせることになります。その後の活躍でカミーユがエゥーゴの勝利に果たした功績を考えると、ジェリドの「ひと言」がティターンズ壊滅のきっかけを作ったともいえるかもしれません。

■視聴者からも恨まれる「やらかしキャラ」

イオクが数々の「やらかし」をする『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期キービジュアル (C)創通・サンライズ

 そして視聴者から「許せない」という声があがるほど、「やらかしキャラ」として知られるのが『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の「イオク・クジャン」です。彼は治安維持組織「ギャラルホルン」を束ねる「セブンスターズ」を構成する7家のうちひとつ、クジャン家の当主という身分でありながら、非常に迷惑な人物です。

 イオクの「やらかし」は多々ありますが、被害が甚大だったのは、「厄災戦」で猛威を振るい、多くの人命を奪ったモビルアーマー「ハシュマル」をうっかり復活させてしまったことでしょう。そればかりか、暴走するハシュマルを撃退する主人公の「三日月・オーガス」も所属する「鉄華団」とギャラルホルンの作戦を妨害し、民間人にも無駄な犠牲を出してしまいます。

 モビルスーツの操縦技術や射撃能力、判断力が低いにもかかわらず前線に出たがるイオクは、正義感から行動を起こしており、自身の行動を誇らしげに思っているほどです。そんな彼の行動は余計以外のなにものでもなく、「無能な働き者」として、仲間からも邪魔者扱いされるほどうとまれていました。

 以降もイオクのやらかしは続きます。鉄華団を傘下におく「テイワズ」の実質的ナンバー2の「ジャスレイ・ドノミコルス」と結託。同じテイワズに所属する「タービンズ」をうとましく思っていたジャスレイを手助けする形でタービンズをワナにはめ、降伏も無視して壊滅させます。イオクのせいで、鉄華団は貴重な後ろ盾を失ってしまうことになりました。

 迷惑な存在ながら、有能な部下の力もあって生き残り、しぶとさを見せたイオクですが、最終回では自業自得とも呼べる最期を迎えます。視聴者からは、散りざまから「クジャン公」と「ペシャンコ」をかけて「ペシャン公」といった愛称も名づけられています。

※本文の一部を修正しました。(2024.3.19 18:45)

(LUIS FIELD)

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