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「ギャップが最高過ぎ」「ナイス補完」アニオリ描写が話題を集めた冬アニメ3選

マグミクス / 2024年3月22日 12時10分

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■あえて分かる嘘をついた真意は?

 原作マンガや小説にはないアニメオリジナル描写は、ストーリーをより分かりやすくする目的や監督のこだわりなど、さまざまな理由から描かれることがあります。なかには、アニオリ描写にどのような意味があるのか、ファンの間で考察が飛び交い、盛り上がりを見せた作品もありました。現在放送中の冬アニメでもアニオリ描写が加えられ、話題になった作品もいくつかあります。

 現在、第2期が放送されているアニメ『僕の心のヤバイやつ』(原作:桜井のりお)は、陰キャな主人公の市川京太郎(CV:堀江瞬)と、学園カーストの頂点に立つ美少女の山田杏奈(CV:羊宮妃那)との恋愛を描いた作品です。本作は、第2期の1話目にあたる第13話から「友人に助けられる」というアニオリ描写が加えられ、ファンの間で話題になりました。

 なかでもファンの間で盛り上がりを見せたのが、第18話の描写です。この話では、山田に思いを寄せる南条ハルヤ(以降:ナンパイ、CV:島﨑信長)が山田に告白をします。ナンパイは山田に振られてその場から立ち去る時に、市川から山田の連絡先を教えてもらったと嘘を付きました。

 もちろん山田は嘘を見抜いて指摘し、ナンパイは悪びれた様子もなくその場から立ち去ったのですが、この描写は原作にありません。

 このについてファンの間では「分かる嘘をつくことで、振った山田の罪悪感をなくそうとしたのでは」と考察されています。初登場時のナンパイはナンパをする軽い人物に思われていましたが、このアニオリ描写を描くことで、好きな人には優しいというギャップがある人物だと分かりました。

 また、魔王軍に捕らわれた主人公の姫様(CV:白石晴香)がゆるい拷問にすぐ屈するコメディ『姫様“拷問”の時間です』(原作:春原ロビンソン、作画:ひらけい)でも、アニオリ描写で姫様のギャップのある姿が描かれています。

 原作は姫様が魔王軍に捕らわれているところから始まる一方で、アニメでは原作1巻のおまけで描かれた捕らわれる前の姫様が魔物と戦うシーンから描かれています。魔物と戦う姫様は騎士団長の名に恥じぬ活躍を見せ、圧倒的な実力で魔物を倒しました。

 そんなカッコいい姫様から一転、その後は原作通りに魔王軍に捕らわれ、おいしそうなトーストやたこ焼きなどの誘惑に負けて、情報を話す煩悩にまみれた姿が描かれています。さらに第1話の終盤では、冒頭の姫様と魔物が戦うアニオリ描写が姫様の心の声とともに描かれ、りりしい姿で戦っていた姫様が内心では早く家に帰ってゲームをやりたがっていたことが明かされました。

 ファンの間ではこのアニオリ描写に対して、「ストーリーを入れ替えて姫様の捕らわれる前後のギャップを見せるのがうまい」「冒頭と終盤で同じアニオリ描写なのに、終盤の描写に姫様の心の声を入れてギャップ見せる構成がすごい」といった声があがっていました。

 ギャップ以外にも「身分の違いを表しているのではないか」と、ファンの間で考察されたのが、秋アニメから放送が続いている『薬屋のひとりごと』の第19話です。

 この回では猫猫(マオマオ、CV:悠木碧)がこれまでの事件が祭事を行う「やんごとなき方」を殺害するための下準備だったことに気付き、犯人の計画を阻止するべく祭事の会場へ駆け付けました。猫猫はなかへ通してくれない武官を挑発し、殴られて重傷を負いますが、実父の羅漢(らかん、CV:桐本拓哉)の助けもあり建物のなかに入ります。

 そして、祭事を行う人物を助け出して犯人の計画を阻止したのですが、助け出した人物は上司のような存在である壬氏(ジンシ、CV:大塚剛央)でした。

 ケガを負っていた猫猫はそのまま気を失ってしまい、壬氏が彼女を抱き上げてその場から去ります。この時の壬氏は慌てる様子もなくゆっくり歩いて立ち去りますが、これはアニオリの描写でした。

 このアニオリ描写に注目したファンは多く、「尊すぎる場面」「ドキドキした」「壬氏が急いで猫猫を運べなかったのは、身分が高い壬氏が下女の猫猫を慌てて運ぶ姿を周囲に見られることが許されないという、身分差の問題じゃないか」などとさまざまな反応が出ています。

(LUIS FIELD)

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