評価は妥当? アムロにも匹敵? 『ガンダム』作品で「才能を感じた逸材」3選
マグミクス / 2024年3月22日 6時10分
![評価は妥当? アムロにも匹敵? 『ガンダム』作品で「才能を感じた逸材」3選](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_220708_0-small.jpg)
■戦闘で見せた「奇抜なアイデア」はアムロ並み?
2024年1月26日に公開された映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は、公開52日で興行収入40億円を突破。これまでの劇場版ガンダム作品のなかでトップとなる興行収入を更新中です。昭和に生まれた『ガンダム』の系譜が、令和になっても人気を集めていることに嬉しさを感じているファンも多いのではないでしょうか。
今でも往年のガンダム好きが集えば、アムロやシャアの話題で盛り上がるものです。とくに「最強パイロット談義」は、ガンダムファンにとって永遠のテーマといっても過言ではありません。そんなとき、よく名前があがるのは、やはりアムロやカミーユ、ジュドーといったTVアニメシリーズの歴代主人公たちでしょう。
しかし、それ以外にも特筆すべきセンスを感じたキャラもいます。そこで今回は、さまざまな観点から個人的に逸材だと思った宇宙世紀作品のパイロットを振り返ります。
●奇抜な発想が目を引く「最年少ガンダムパイロット」
宇宙世紀のガンダム作品において、最強の呼び声が高いアムロと並ぶほどの才能を感じたのが、『機動戦士Vガンダム』の主人公、ウッソ・エヴィンです。
ウッソは、宇宙世紀作品における史上最年少のガンダムパイロットです。弱冠13歳でヴィクトリーガンダムやV2ガンダムに搭乗し、ザンスカール帝国との戦いに身を投じました。
そんなウッソが、戦闘時に披露する柔軟な発想には驚かされました。ガンダムの脚部パーツを分離させて敵にぶつけたり、ビームサーベルを回転させた上半身だけを敵に特攻させたりと、主人公機をまるで消耗品のように扱う奇抜なアイデアは、これまであまり見なかったものです。
また、V2ガンダムには急な加減速を行った際に余剰エネルギーが放出される欠陥(光の翼)がありましたが、それをまるで必殺技のように攻守に転用したのは、ウッソならではの技術といえそうです。
そして、ウッソは「メンタルの強さ」を指摘されることも多いのですが、作中でショッキングな出来事が起こったときは、彼もしっかり落ち込んでいます。ただし、想像以上に早く立ち直るため、鋼(はがね)のメンタルの持ち主のように見えるのでしょう。
そんなウッソの精神面のタフさや、発想の柔軟さは、幼い頃から両親に英才教育を施されたことが影響しているのかもしれません。
●オールドタイプだけど驚異の急成長!
最強パイロットと呼ぶには物足りなさはありますが、OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の主人公、コウ・ウラキもパイロットとして非凡な才能を感じたひとりです。
物語序盤、実戦経験のないテストパイロットだったコウは、ガンダム試作2号機を強奪したジオンの歴戦の猛者、アナベル・ガトーに軽くあしらわれました。その後、シーマ・ガラハウにも敗れたコウは、完全に自信を喪失しますが、パイロットへの再起を目指すケリィ・レズナーとの出会いを経て、再起を図ります。
また尊敬する直属の上司サウス・バニングが不慮の死を遂げたことも、コウが大きく成長するきっかけとなりました。そしてガンダム試作1号機フルバーニアンに搭乗したコウは、2号機に乗るガトーとの再戦に臨み、以前は手も足も出なかった相手と好勝負するまでに至ります。
その後コウは、デラーズ・フリートのコロニー落としを阻止するため、ガンダム試作3号機「デンドロビウム」にも搭乗します。同機は大量の火器を備えた規格外の機体で、並みのパイロットに扱える代物ではありませんでした。しかし、コウは、このピーキーな巨体をぶっつけ本番で見事に操りました。
コウはニュータイプではありませんが、ひたむきな努力と驚くべき急成長を遂げて、歴戦のパイロットたちと互角以上の戦いを繰り広げました。序盤の頼りない姿から考えると、終盤のコウの頼もしさが対照的で、印象深い人物です。
■いきなり披露した高い潜在能力に驚愕
画像は「U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 機動戦士ガンダムF91」(バンダイナムコアーツ)
●初陣で見せた抜群のセンス!
『機動戦士ガンダム』では、軽くマニュアルに目を通しただけのアムロが、いきなりガンダムに乗り込んでザクIIを2機倒すという戦果を挙げました。しかし、そのアムロにも負けない衝撃の初陣を飾ったのが、映画『機動戦士ガンダムF91』の主人公、シーブック・アノーです。
彼は工業科の高校生なので多少メカの知識はありましたが、避難時に初搭乗したMS、ガンタンクR-44を何とか走行させるのが精一杯でした。そして、その後F91に搭乗することになり、いきなりクロスボーン・バンガードとの戦闘に突入します。
出撃直後、デナン・ゲーが発射したグレネードを華麗に回避したシーブックは、相手の近接攻撃をビームシールドで弾き返し、そのまま敵機の胴体をビームサーベルで薙(な)ぎ払いました。
さらにビルギット・ピリヨの救援に向かうと、デナン・ゾンが放ったショットランサーをビームシールドで弾き返して、敵機が上空から接近するのを即座に察知。F91を宙返りさせるような体勢で待ち構え、空中にいる敵機に向かってビーム・ライフルを一斉射します。
この攻撃で、上空にいた2機の敵機を同時撃破する芸当を披露し、シーブックは初陣で3機のMSを撃破するという快挙を成し遂げました。
その後、カロッゾ・ロナの乗るMAラフレシアとの戦いでは、シーブックは高性能なF91を限界稼働させるほどの巧みな操縦を行っています。ここまでF91を乗りこなすのに要した期間は、ほんの半月程度。いかに母親が調整したバイオ・コンピュータと相性が良かったとはいえ、シーブックが凄まじい才能の持ち主だったのは疑いようがありません。
宇宙世紀の作品だけに絞っても、「逸材」と呼べるパイロットはまだまだたくさんいます。皆さんにとって印象深い才能あふれるパイロットといえば、誰が思い浮かぶでしょうか。
(大那イブキ)
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