最強キャラのイメージが強いけど…? 実は「CV:中村悠一」だった雑魚キャラ4選
マグミクス / 2024年3月25日 19時50分
■中村悠一さんの意外な雑魚キャラ列伝
声優の中村悠一さんは「最強キャラ」を演じることが多いといわれており、『呪術廻戦』の五条悟や『呪術廻戦』の五条悟や『魔法科高校の劣等生』の司波達也、『Dr.STONE』の獅子王司などで人気を博しています。ところが実際には幅広い役柄を演じており、イメージとは真逆の「雑魚キャラ」に抜擢されているアニメがいくつもありました。その出演作品を振り返ると、「中村悠一=最強キャラ」というイメージが塗り替えられてしまうかもしれません。
●『ワンパンマン』無免ライダー
『ワンパンマン』といえば、どんな相手でもパンチ1発で倒す最強ヒーロー「サイタマ」の活躍を描いたストーリーです。設定だけ見ると、サイタマを中村さんが演じていてもおかしくはありませんが、実際にキャスティングされているのは「無免ライダー」というキャラクターでした。
無免ライダーは自転車に乗って颯爽と現れる「C級」ヒーローで、全体の戦力ランクとしては最低クラスです。初登場となったアニメ第4話では「B級賞金首」のハンマーヘッドにワンパンで沈められるなど、戦闘力は皆無といっても過言ではありません。すなわち『ワンパンマン』は、「CV:中村悠一」のキャラクターが無残に敗れる激レアな作品なのです。
とはいえ無免ライダーは戦闘力こそサイタマに及ばないものの、魅力的なキャラクターではあります。例えば第9話では、格上の怪人「深海王」との戦いで、ヒーローとしての志の高さを見せ付けていました。
深海王は「A級」ヒーローをも退ける実力者で、当然ながら無免ライダーに勝ち目はありません。実際に傷ひとつ付けられない有様でしたが、そこで無免ライダーは「勝てる勝てないじゃなく、ここで俺はお前に立ち向かわなくちゃいけないんだ!」と不屈の精神で何度もぶつかっていきます。その姿は紛れもなくヒーローであり、中村さんによる迫真の演技も相まって、作中屈指の名シーンとなっていました。
●『魔人探偵脳噛ネウロ』穂村徹行
『魔人探偵脳噛ネウロ』もまた、最強キャラクターが登場する作品です。主人公のネウロは魔界からやってきた驚異の生物で、「魔界777ツ能力」や「魔帝7ツ兵器」によって人知を逸脱した現象を起こすことができます。
ところが同作でネウロを演じているのは子安武人さんで、中村さんが声を当てているのは、TVアニメ第16話に登場する「穂村徹行」という個性的な犯罪者でした。
穂村は塗装工を務めるガテン系の青年にして、巷を騒がせる連続放火犯です。犯行が発覚すると突如としてキャラクターが一変し、シャツをズボンにしまい込むステレオタイプのオタクスタイルに変身します。そして「メラメラする炎を見ると燃え(萌え)てきたから」という支離滅裂な犯行動機を述べながら、消火器型の火炎放射器を片手にネウロたちへ襲いかかりました。
もちろん呆気なく返り討ちにされますが、その際に放った「燃え燃え(萌え萌え)してぇ」というセリフはインパクト絶大です。しかもイケボな中村さんが演じているので、なおさらファンの印象に強く残ったことでしょう。
■『SPY×FAMILY』の愛すべきポンコツも熱演!
画像は『SPY×FAMILY』MISSION:18メインビジュアル (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
●『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』ダイナソー竜崎
ダイナソー竜崎は名前の通り、恐竜族モンスターを操る決闘者として描かれたキャラクターです。当初は西日本代表の全国大会準優勝という輝かしい実績を引っ提げて登場し、城之内克也とは2度にわたって激戦を繰り広げました。
しかしそんな竜崎の戦績は、城之内戦を含めて7戦7敗。つまり一度も勝ったことがありません。彼はメインキャラクターを引き立てるお手本のような「かませキャラ」であり、竜崎がデュエルに挑むたびに多くの視聴者が敗北を確信するほどでした。
そんな竜崎の2代目声優を務めていた中村さんですが、キャラを知っていても中村さんが担当声優だったということは意外と知られていないようです。というのも当時の中村さんは、デビューしたばかりの新人で、今と比べて声の印象もだいぶ異なり、ネット上でも「何回聞いてもダイナソー竜崎の声が中村悠一なの信じられない」「今と全然雰囲気が違う」「ダイナソー竜崎=中村悠一の衝撃……」といった声があがっていました。
●『SPY×FAMILY』東雲
『SPY×FAMILY』の最強キャラクターといえば、主人公のロイド・フォージャーを思い浮かべるかもしれませんが、中村さんが演じているのは東雲(しののめ)というキャラクターです。
同話はロイドがアーニャのテスト答案を改ざんするため、「イーデン校」に潜入するエピソードとなっており、そこで同じような目的を持つ東雲が登場します。彼は「自称エリートスパイ」なのですが、実は新米であり、今回が初任務でした。しかも実力に乏しく、変装せずに潜入したり、施錠された扉のガラスを割って強引に入り込んだりと、パワープレイを次々と披露していきます。さらに警備員に見つかってIDの提示を要求された際には、身分偽装どころか言い訳も用意しておらず、およそスパイとは呼べない行動ぶりが目立っていました。
担当声優が中村さんということで、「ミスリードなのでは?」と疑う視聴者も少なくなかったようですが、東雲は最初から最後までずっとポンコツのままです。逆に愛着が湧いた人も多いようで、放送当時ネット上では「声はこんなのにカッコいいのにポンコツなのウケる」「東雲がアホすぎて中村悠一の無駄遣い(笑)」「中村悠一さんがアホキャラやってんのほんと腹痛い」などの反響が集まっていました。
最強キャラのイメージが強い中村さんですが、こうして振り返ってみると脇役やポンコツキャラを演じる機会も多いようです。それでも不思議な魅力を感じさせてしまうのが、中村さんのすごいところなのかもしれません。
(ハララ書房)
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