「復活が感慨深い」「まさかの打ち切り作」2024年春アニメ、懐かしのタイトル3選

■名作の数々が2024春アニメで蘇る！

　2024年の冬には、『うる星やつら』や『銀河英雄伝説 Die Neue These』など懐かしいアニメのリメイク作が放送されました。次シーズンとなる2024年春アニメにも、昔から長らくファンを魅了し続けてきた懐かしのタイトルが並んでいます。今回は再アニメ化される2タイトルと、25年の時を経て念願のアニメ化となったマンガ作品を紹介します。

『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』は、2008年～2009年にもアニメ化されている作品です。電撃小説大賞で銀賞を受賞したライトノベル『狼と香辛料』（著：支倉凍砂）の15周年記念として、完全新作アニメとして放送されます。

　同作は中世ヨーロッパのような世界を舞台に、若き行商人「クラフト・ロレンス」と豊穣を司る狼の化身「ホロ」が旅する物語です。「故郷に帰りたい」というホロの願いを叶えるため、ふたりは北にある故郷・ヨイツの森を目指しますが、道中でさまざまなトラブルに巻き込まれます。果たしてふたりは、ヨイツの森まで無事にたどり着けるのでしょうか。

　15年ぶりの再アニメ化ですが、声を担当するのはロレンス役が福山潤さん、ホロ役が小清水亜美さんと、前作からの続投です。同じ声優の起用に驚くと同時に、また声が聴けると楽しみにしている人も多いでしょう。

『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』は、2024年4月1日（月）よりテレビ東京・AT-Xほかにて放送予定です。

『狼と香辛料』と同様に、春から完全新作として再アニメ化されるのが、『バーテンダー 神のグラス』です。原作マンガ『バーテンダー』（原作：城アラキ、作画：長友健篩）は2004年から2012年まで、「スーパージャンプ」と「グランドジャンプ」で連載され、2006年にアニメ化されました。また、2011年には相葉雅紀さん主演で実写化もされています。

　同作の主人公の「佐々倉溜」（CV：寺島拓篤）は、ヨーロッパのカクテルコンテストで優勝するほどの腕前を持つ天才バーテンダーで、優勝して以降、溜が作るカクテルは「神のグラス」と呼ばれるようになりました。溜はパリの一流ホテルで働いた後、日本に帰国して東京のプライベートバーで働き始め、バーに来店する一人ひとりの悩みに合わせた特別な1杯を提供しています。

　一方、東京のホテル・カーディナルではバーテンダーが見つからず、カウンターバーがオープンできません。そこで、営業企画部のメンバーがバーテンダー探しに奔走し、溜と出会います。溜をスカウトするも、はぐらかされてしまう営業企画部のメンバーと溜の駆け引きも見どころです。最終的に、溜はどんな決断を下すのでしょうか。

　新作アニメではサントリー株式会社が制作協力しているということで、物語だけでなく、お酒の奥深い世界への興味も同時に満たしてくれることでしょう。

『バーテンダー 神のグラス』は、2024年4月3日（水）よりテレビ東京にて放送、他順次配信される予定です。

アニメ『ライジングインパクト』ティザービジュアル　(C) 鈴木央 ／集英社

　そして、25年の時を経て初めてアニメ化される作品があります。春アニメの注目作として話題にあがっている懐かしいタイトルが、『七つの大罪』などで知られる鈴木央先生のデビュー作『ライジングインパクト』です。1998年から2002年まで、2回の打ち切りがありながらも「週刊少年ジャンプ」で連載された同作のアニメ化は、鈴木先生本人も「ま…ままま…まさか 25 年前のデビュー作がネットフリックスでアニメ化される日が来ようとは…!!!」とコメントを寄せるほどの衝撃です。

　物語は、野球でボールを遠くまで飛ばす、世界一の飛ばし屋を目指していた小学生3年生の「ガウェイン・七海」（CV：久野美咲）が主人公です。ガウェインは女子プロゴルファーの「西野霧亜」（CV：大地葉）と出会い、人生が一変。ゴルフ未経験ながら、初ショットで300ヤード超えの飛距離を出したのがきっかけで、ゴルフにのめり込みます。

　ガウェインが優れたジュニアゴルファーが集うキャメロット学院に入学し、ライバルと切磋琢磨しながら成長していく姿に胸が熱くなる作品です。

『ライジングインパクト』は、2024年6月にシーズン1が、8月にシーズン2が、いずれもNetflixで独占配信される予定です。

（LUIS FIELD）