「完結編だけR指定」「キツ過ぎる」 死とグロ満載のトラウマアニメ映画3選
マグミクス / 2024年3月31日 20時10分
■TV版リメイク作品でも内容が難解だった?
毎年人気作が生まれるアニメ映画のなかには、刺激の強めな性的描写やグロテスクなシーンが盛り込まれている作品もあります。今回は、大人でも観るに耐えないトラウマ級のアニメ映画を振り返りましょう。
●『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』
本作は人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版完結編として、1997年に公開されました。TV放送された第25話、第26話のリメイク作品で、TV版の最後を補完する形で制作され「旧劇場版」とも呼ばれています。
同作は冒頭から過激で、ベッドで寝込んでいるアスカをみて主人公の碇シンジが自慰行為をしたと思われる描写が流れたり、他にもミサトと加持との性行為シーンが描かれたりと、衝撃的な作品となりました。
また特にインパクトがあったのは、アスカの戦闘シーンでしょう。「人類補完計画」を遂行しようとしていた秘密結社ゼーレは、意見の食い違いから碇ゲンドウ率いる組織ネルフ(NERV)を殲滅させようと動き始めます。
戦略自衛隊の襲撃に太刀打ちできなかったネルフでしたが、目を覚ましたアスカが2号機に搭乗し、次々と敵を殲滅する活躍をみせました。しかし、形成が逆転したと思ったのも束の間、アスカが乗る2号機は、ゼーレより放たれたEVA量産機たちに食いちぎられ肉片と化してしまいます。
他にも、綾波レイの首や手がちぎれるシーンや、ファンのなかでも考察が絶えないシンジがアスカの首を絞める描写など、残酷な場面が数多く登場します。
ネット上では本作について今でもよく話題になりますが、「よくわからないけど面白かったのは確か」「衝撃が強すぎて内容どころじゃなかった」と、最後まで作品への理解が追いつかない人もいたようです。
●『伝説巨神イデオン 発動篇』
1980年に『伝説巨神イデオン』のTV放送を経て1982年に映画化された本作は、『機動戦士ガンダム』で監督を務めた富野喜幸(現:由悠季)さんが手掛けた人気アニメです。TV放送時は、視聴率不振を理由に全43話のうち第39話までで打ち切られ、本作を含む劇場版2部作が制作されました。
そしてTVアニメの総集編として上映された第1部『接触篇』に対し、打ち切りでお蔵入りの状態だった残り4話から着想を得た『発動篇』は、観客たちに強烈なインパクトを与える結果となります。
主人公コスモたち人類側と異星人バッフ・クランは、巨大ロボット「イデオン」を巡り、作中終盤においても血みどろの戦いを繰り広げていました。終結する気配がない争いに、イデオンはついに無限の力(イデ)を発動し、人類とバッフ・クランを全滅させます。
そして新たな人類で新しい世界を作っていく、という壮大なストーリー展開で幕を閉じました。
衝撃的な「全滅エンド」はもちろんのこと、バッフ・クラン軍の攻撃によって少女ノバク・アーシュラの頭部が吹き飛ぶなど、残酷描写もふんだんに描かれています。
「壮大なテーマを描いていて何回でも観れる」「きついけど引きこまれて観ちゃう」「色褪せない伝説のアニメ映画」といった声があがっており、公開から丸々年経った今でも多くの人に愛されている作品です。
■ヒロインが目の前で辱しめを受ける酷なアニメ映画
●『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』
『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』 DVDパッケージ(バップ)
1989年に連載が開始され、今もなお人気を誇るダークファンタジー『ベルセルク』(原作:三浦建太郎)は、もともとグロ描写、過激な性描写が多い作品でした。そんな同作の重要な過去編「黄金時代篇」は、2012年から3部作でアニメ映画化されています。
そして、最後の『ベルセルク 黄金時代篇III 降臨』では、主人公ガッツの盟友グリフィスがなぜ闇落ちしたのか、なぜヒロインのキャスカが精神崩壊したのかなど、ストーリーの重要な部分を描かれました。同作は3部作のなかで唯一のR15指定となっています。
なかでも、本作の見どころといえば、グリフィスがゴッド・ハンドのひとりに転生した降魔の儀「蝕(しょく)」の場面でしょう。
主人公ガッツにとって特別な存在だった「鷹の団」団長グリフィスは、自分の国を持つこと夢見る才気あふれるカリスマでしたが、紆余曲折を経て再起不能の身体になります。そして、絶望の余り団の仲間たちを裏切り、彼らを生贄に捧げて「蝕」を発生させてしまうのでした。
「蝕」の場面は、目を背けたくなる描写が満載です。無数の魔物たちが団員たちを殺戮するのはもちろんのこと、ヒロインのキャスカが新たなゴッド・ハンド「フェムト」に転生したグリフィスに凌辱されてしまうなど、衝撃的なシーンが描かれています。
また、ガッツはグリフィスに裏切られたのに加えて、キャスカを助けようとして片腕と左眼を失い、さらに犯されたキャスカは、その後幼児退行してしまうなどさらにどん底へ沈んでしまいます。本作を見たレビューでは「全部の描写が怖すぎた」「個人的にこれを超える作品はない」「全力の作画で蝕をやられたらたまらん」と、その強烈さにやられた人がかなりいたようです。
(LUIS FIELD)
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