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『俺だけレベルアップな件:ARISE』「強過ぎる主人公」とゲームの面白さの両立は? 開発秘話を訊く

マグミクス / 2024年3月29日 17時30分

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■原作ストーリーを忠実に再現することが最優先目標

 全世界累計142億を超えるPV数を誇るオリジナルウェブトゥーンシリーズ『俺だけレベルアップな件』を題材にしたアクションRPG『俺だけレベルアップな件:ARISE』が、2024年春にネットマーブルより正式サービス開始予定です。

 本ゲームでは、プレイヤーはハンターとなって異次元の敵の大群から人類を守り、その影を抽出して影の軍団を作ることになります。そして、新たなスキルやスタイリッシュなアクション、さまざまなハンターとその能力をコントロールできる連想プレイの仕組みを通じて、「レベルアップ」を体験することができます。

 今回、マグミクスでは、本作の先行体験を経て、『俺だけレベルアップな件:ARISE』のエグゼクティブプロデューサーを務めるジン・ソンゴン氏にインタビューを実施。底知らずの成長を見せる主人公・水篠旬を描いた原作の魅力を、ゲームでどのように表現されるのかを聞きました。

『俺だけレベルアップな件:ARISE』

――原作マンガやアニメに触れてきた身として、原作で描かれた物語やシーンに忠実かつ、スタイリッシュなアクション性も含めて、まさに自分が「水篠旬」となったかのような感覚を味わえました。ゲームシステムや物語・キャラの表現も含めて、このような形でゲーム化を行った理由は? たとえば、シミュレーションやRPGなど、まったく違ったアプローチもあったかと思います。

ジン・ソンゴン:ゲームを開発するとき、IPの特性を活かすことが重要だと考えました。実は他のジャンルを考慮していなかったわけではありません。開発過程でプロトタイプをふたつ作りましたが、結局アクションRPGがこのIPに一番合うと判断しました。

 ただ、アクションRPGと決定しても悩みはつきませんでした。結局、モバイルゲームでこのジャンルが大きく成功した事例がなく、PLC(プロダクトライフサイクル)を長期的に維持することが重要だと判断しました。アクションRPGで長期的にサービスできるコンテンツを準備し、「水篠旬」中心のプレイ、ハンター中心のプレイなど、互いに調和して長いサービスを維持できる作りにしました。

――『俺アラ』開発にあたって、原作サイドとはどのようなことを話し合いましたか? また何かオーダーはありましたか。

ジン・ソンゴン:今回、グローバルで多くのファンを保有しているとても有名なIPを使用し、私たちNetmarble Neoが自信のあるアクションRPGジャンルで『俺だけレベルアップな件:ARISE』を開発しました。

 原作のアート感性を守りながらの開発過程で、原作の作画を担当したアーティストやアシスタントの方々の監修の元、さまざまな意見を頂きながら協議を進めて開発をしました。

 この過程で、原作には登場しないゲームオリジナルの「水篠旬」の視点や、オリジナルハンターも登場することになりました。

『俺だけレベルアップな件:ARISE』エグゼクティブPDを務めるジン・ソンゴン氏

――ゲーム開発にあたって、特に苦労した点は何でしょうか。

ジン・ソンゴン:現在のグローバルゲーム市場には、グラフィックだけでなく、ゲーム体験の面でも高いクオリティのゲームがたくさん出ています。 そのため、どうすれば普段からハイクオリティのゲームをプレイしているユーザーの方々を満足させることができる作品を作るかが一番大きな課題でした。

『俺レべ』というグローバルIPと共にすることになっただけに、原作の没入感の高いストーリーを忠実に続け、華やかで素敵なグラフィックと演出を備え、最後にアクションRPGというゲームジャンルに合わせて操作はもちろん成長の面白さがあるゲームになるために準備しています。 そして、この準備事項がきちんと守られているかを繰り返し確認し、検証し、開発を進めています。

――『俺レベ』の主人公・水篠旬は、作中でドンドン強くなっていきます。一方で、ゲームでは、プレイヤーキャラクターの能力が強すぎると、ゲーム体験として「手応えがない」という問題も生じるかと思います。そのあたりのバランスなどは工夫されましたか。

ジン・ソンゴン:原作ウェブトゥーンでは、筋肉ムキムキで登場する主人公を、どうやってゲームで表現するかとても悩みました。

 そこで私たちは、「水篠旬」だけを操作するモードとハンターだけを操作するふたつのゲームモードに分けてバランスを調整しました。

「水篠旬」を操作するときは、ハンターと影を召喚する形式で、ハンターを操作するときは、「水篠旬」なしのハンターたちだけでタッグアクションの戦闘を楽しむことができます。

 ふたつのプレイ方法でバランスを決めて、プレイヤーにはふたつの面白さを提供できると考えています。この様にバランスに大きな問題が出ないよう「水篠旬」と他のキャラクターのバランスをうまく調整しました。

――原作マンガでは描かれなかったオリジナルエピソードや、登場キャラクターたちの深堀りエピソードも描かれるのでしょうか?

ジン・ソンゴン:私たちはまず原作ストーリーを忠実に再現することを最優先目標としてきました。

 ですが、『俺レべ』の世界観には面白い要素が大変多くあります。コンピューターの話や君主の話など原作ウェブトゥーンでは扱われていない話をゲームだけで再解釈してストーリーを書きました。もちろん原作の監修を受けて制作しています。この部分を長く引っ張っていくつもりはありませんが、ストーリー内にサブストーリーという形で実装される内容もあります。

 また、最初登場するオリジナルキャラクターはエマ・ローラン(https://www.youtube.com/watch?v=B-c_BWNg_Hg)です。

 フランス出身のA級ハンターで、フランスのユスティーツァギルドのムードメーカーという設定です。 可愛らしいルックスにもかかわらず、レイピアを使った鋭い攻撃を浴びせる「ファイター」でユーザーの方々に『俺だけレベルアップな件:ARISE』の究極で爽快なアクションをお届けする予定です。

――『俺レベ』の原作マンガファン&アニメファンに対して、特に楽しんでほしいポイントは?

ジン・ソンゴン:『俺レべ』の原作を読んだ方々にとって、原作のストーリーが『俺だけレベルアップな件:ARISE』でどのように表現されているか、華やかな演出と映像が加わってどのように再現されているかをぜひ体験して欲しいです。

 ウェブトゥーンを読んだユーザーの方々にとっては、サウンドエフェクト、BGMと共に、声優の素晴らしいボイスが加わり、より豊かな体験をすることができると思います。

 もちろんアニメーションでも原作のストーリーが素晴らしく表現されていますが、さらに別の演出的な部分も本作品では体験することができると思います。

――『俺レベ』未体験の人には、どのような点を楽しんでほしいですか?

ジン・ソンゴン:『俺だけレベルアップな件:ARISE』は、原作をまだ読んでいないユーザーの方々にとって、人類最弱兵器と呼ばれた「水篠旬」が、仲間と出会い影の君主に成長する過程を、素敵なグラフィックと演出を通じて体験できる作品です。

 そして、この素晴らしいストーリーとともに、私たちのゲームならではのスタイリッシュなアクションの面白さ、キャラクターの成長要素の面白さも一緒に楽しんでいただければと思います。

(C)DUBU(REDICE STUDIO), Chugong, h-goon 2018/D&C MEDIA

(C)Netmarble Corp. & Netmarble Neo Inc. All Rights Reserved.

(マグミクス編集部)

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