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アニメ化で騒然『波よ聞いてくれ』 ラジオ制作現場を舞台にした前代未聞の展開

マグミクス / 2020年1月17日 17時10分

アニメ化で騒然『波よ聞いてくれ』 ラジオ制作現場を舞台にした前代未聞の展開

■『波よ聞いてくれ』 北海道ローカル局の破天荒すぎる展開は必見

 2020年4月より放送がスタートする、TVアニメ『波よ聞いてくれ』。原作者であり『無限の住人』を手がけた沙村広明先生が選んだ舞台は、北海道のローカルFM局! 破天荒が服を着ているような主人公が、未経験であるラジオの世界で大暴れします。絵と文字だけで十分に伝わるインパクトが、アニメでどう表現されるのでしょうか。

 スープカレー店で働く、主人公の鼓田(こだ)ミナレ。26歳、独身。見た目は美人で料理も上手だけれど、口が悪い、自堕落な生活、ダメ男に捕まる悲しい男運と、典型的な「黙っていればいい女」という残念美人です。そんな彼女はある日、酒場で知り合ったローカルFM局のディレクター・麻藤(まとう)と失恋トークで盛り上がっていました。それが彼女にとって、人生を一変させる事態になるとも知らず……。

 いつも通りカレー店で仕事をしていた彼女の耳には、いつものようにラジオの音声が。なんとそこで、麻藤と盛り上がっていた失恋トークの音声が流れてきたのです。混乱と怒りで局に乗り込んだミナレは、今度は自分でラジオパーソナリティとして、台本なしのアドリブトークをする羽目に。しかし彼女は、持ち前の機転の良さと素人離れした滑舌で、ノーミスで放送を乗り切ってしまいました。麻藤からその才能を買われたミナレは、深夜3時半放送の番組、『波よ聞いてくれ』のパーソナリティとして、新たなスタートを切ることになってしまいます。

 ラジオってこんなに自由奔放なの? と思うくらいに、毎回奇想天外な企画で振り回されるミナレ。詐欺師同然な元カレとの会話を録音し、それを元にしたドラマを放送したり、音響でクマのうなり声を再現しながら、リスナーのお便りに答えたり、北の大地で宗教団体に拉致されるなか、脱出までの一部始終を音声でお送りしたり……。ローカルの深夜枠だからこそできる、破天荒をベッタベタに塗りたくったインパクトだらけの展開は、毎話着地点が全く見えてきません。

 ミナレもミナレで、巻き込まれる形で放送に臨みながら、誰も気づかないような方向に走り出しちゃうのが面白い。行く先々で「すべらない話」を拾いまくり、オカルト、恋愛、ドロドロでおばかな人間ドラマなんでもありに大暴走します。沙村先生のテンポ抜群なセリフ回しと、音声だけでリスナーを楽しませるラジオという舞台設定も、バッチリ合っています。

 それでいて、アニメでミナレの声を担当する杉山里穂さんの演技が、想像以上にミナレらしい感じなのも筆者が推したいポイントです。ややドスが聞いているのに色気がある、低いトーンから発せられる突拍子もないセリフの嵐。北海道出身の彼女が見せる、地元愛たっぷりな演技にも大注目です!

(サトートモロー)

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