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YouTube配信中のアニメ『OBSOLETE』 実在兵器との戦いがリアルに描かれる

マグミクス / 2020年1月18日 17時10分

YouTube配信中のアニメ『OBSOLETE』 実在兵器との戦いがリアルに描かれる

■3DCGで描かれる、リアルなロボットアニメ『OBSOLETE』

 2019年12月3日、“YouTube Originals”でフル3DCGアニメ『OBSOLETE(オブソリート)』の配信がスタートしました。“You Tube Originals”とは、YouTubeオリジナルの映画などの作品を視聴できるサービス。2019年に始まったばかりなので、まだコンテンツ数は多くありません。

 特に国内作品は少ないのですが、『OBSOLETE』の原案・シリーズ構成に『魔法少女まどか☆マギカ』や、『PSYCHO-PASS(サイコパス)』の脚本を手掛けた虚淵玄氏、制作に新進気鋭の3DCGアニメ制作会社武右ェ門が参加していることからもYouTube Japanが力を入れていることがうかがえます。
 
 物語は西暦2014年に、突如として月軌道上に現れた異星人が、地球の石灰岩と引き換えに、2.5mサイズの意識制御型汎用ロボット「エグゾフレーム」の提供を持ちかけることから始まります。

 当初は作業用として用いられた「エグゾフレーム」もアフリカのアンゴラで兵器として使用され、次第に軍事転用されていきます。インド陸軍で「エグゾフレーム」が導入されたり、「エグゾフレーム」を多数所持する民間軍事会社が台頭したり、少年兵が使い捨ての搭乗員として、戦場に駆り出されたりします。

『OBSOLETE』の魅力で特筆すべき点は、ロボットのサイズ感です。2.5mというサイズは、従来のアニメに登場するロボットのなかでは、かなり小さいのではないでしょうか? しかし、2.5mというサイズ設定により、「エグゾフレーム」は他の戦車や、ヘリ、軍艦などの兵器と共存し、戦闘することができます。これが巨大なロボットであると、他の兵器との戦いが「戦闘」ではなく「蹂躙」で終わってしまいます。

 そして『OBSOLETE』は、舞台や登場する用語、テーマなどが、現代の現実世界をベースにされています。「M1エイブラムス戦車」などの実在する兵器が登場し、爆薬と弾丸で争います。既存兵器と「エグゾフレーム」との見応えある戦闘シーンで、ミリタリー好きも満足するロボットアニメに仕上がっているのです。

 現在、EP1~6までが公開されています。後半のエピソードは2020年冬に公開予定。『OBSOLETE』が追求する戦場のリアリティと緊張感は、ロボットアニメの新しい扉を開けるかもしれません。

(二木知宏)

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