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『ワンピース』ビンクスの酒には今後の物語に重要な秘密が隠されている?

マグミクス / 2024年4月7日 11時55分

『ワンピース』ビンクスの酒には今後の物語に重要な秘密が隠されている?

■海賊なら誰もが知る歌には、重要な意味が込められていた?

 尾田栄一郎先生の大人気マンガ『ONE PIECE』には「ビンクスの酒」という、海賊なら誰もが知っていると言われる歌が登場します。この歌は、ただの陽気な海賊の歌と思われがちですが、実は大きな意味が込められていると考えられています。

 海賊王ゴール・D・ロジャーたちも歌っており、なにかと名前があがるこの歌にはどのような意味が込められているのでしょうか。本記事では、そんなビンクスの酒に込められた意味の考察を紹介します。

 ビンクスの酒が初めて登場したのは、コミックス50巻のスリラーバーク編の最後です。スリラーバークでの戦いが終わり、新しく麦わらの一味となる音楽家ブルックが自身の過去を振り返っている時に歌われました。海賊なら誰でも知っているというだけあり、ブルックの過去編に登場したルンバー海賊団や、「ワノ国編」で描かれたロジャー海賊団の冒険でも歌われていました。

 この歌のいちばん最後の歌詞は「果てなし あてなし 笑い話」というフレーズです。この「笑い話」は「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」があるとされている島「ラフテル」に掛けられているとされ、ラフテルへの旅路を歌っているとも考えられています。

 また、1番には「空にゃ輪をかく鳥の歌」という歌詞があります。この歌詞は、ワノ国の光月家を連想させるという意見もあるようです。確かに、光月家の家紋を見てみると、鶴のような鳥に円が描かれているようなデザインで、歌詞にリンクしているようにも感じます。

 この歌詞が1番に来ているということは、ラフテルへの一番のヒントが光月家に隠されているとも考察できます。光月家はラフテルへ到達するために必要な「ロードポーネグリフ」を作っているため、そのことを暗示しているのかもしれません。

 その後の歌詞には「海割ってく」「千里の空に」などがあります。この歌詞からは、海が割れたような島であるエニエス・ロビー、空に浮かぶ島「空島スカイピア」なども連想されます。これまでのルフィたちの旅路を歌っているような面もあるので、麦わらの一味は着実にラフテルへの航路をたどっているとも考えられるでしょう。

 また、この歌には「ドラムならせ」という歌詞があります。これは「解放のドラム」のことを暗示しているのかもしれません。

 コミックス103巻では、ルフィがギア5を初めて発動した際に、ズニーシャ(象主)の「『解放のドラム』が聞こえる 800年振りに聞く……!! 間違いないそこにいるぞ ……………!!! ジョイボーイが……!!」と発言しており、800年前に存在したジョイボーイと関連のある歌詞と考えられています。ネット上では、「ジョイボーイがラフテルへのヒントを歌にのせて語り継いでいたのではないか」ともささやかれていました。

 仮にジョイボーイがこの歌を作ったのであれば、ラフテルおよび「ワンピース(ひとつつなぎの大秘宝)」へのヒントを、世界政府にバレないように世間へ広めたのかもしれません。「世界政府の秘密」の秘密といえば、世界政府樹立前にあったと言われる「巨大な王国」を思い浮かべる読者も多いでしょう。この歌は空白の100年と巨大な王国にも関係しているともいわれ、巨大な王国の名前が「ビンクス」と考える考察もあるほどです。

 何かとルフィたちの旅路とリンクしている「ビンクスの酒」は、改めて歌詞を見ると確かにあらゆる物語の謎が隠されているようにも感じます。ラフテルにたどり着いたときに、この歌の真実が明かされるかもしれません。

(LUIS FIELD)

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