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『機動戦士ガンダム』一年戦争の1年間に「ガンダム」タイプのMSは何機存在したのか?

マグミクス / 2024年4月8日 6時10分

『機動戦士ガンダム』一年戦争の1年間に「ガンダム」タイプのMSは何機存在したのか?

■正確な計数は不可能

 2024年秋にNetflixにて配信が予定されている『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』のPVには、細部は異なるものの「陸戦型ガンダム」らしき機体が見られました。過去40年以上に渡って紡がれてきた「一年戦争」のストーリーには数々の「ガンダム」が登場してきており、その最新例といえるでしょう。はたして2024年現在、一体何機の「ガンダム」が「一年戦争」の期間中に存在しているのでしょうか。

 結論から言えば、完全な計数は不可能でした。第一の理由としては、漫画作品を中心にどんどん増えているからです。完全な把握は極めて難しい状況となっています。

 第二の理由としては、設定に曖昧な部分が残されているためです。

 一年戦争時代の「ガンダム」といえば、まず挙がるのが「アムロ・レイ」の搭乗機、「RX-78-2」になると思います。このRX-78シリーズは8機、製造されたとされているものの、7号機は戦後の完成、8番機に至っては2024年3月時点で設定が公開されていません。よって一年戦争時代には6機が存在したということになります。しかしあくまで8機であると主張する向きもあり、この時点ですでに確定は不可能です。

 さらにOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(1996年から1999年)に登場する「RX-79G 陸戦型ガンダム」は、最初から生産数が「20機ほど」とぼかされています。おそらくあえて不透明にすることにより「出しやすい」機体としての役割を期待されていたのではないでしょうか。「ガンダム」は戦歴が設定されている機体が多いため、『復讐のレクイエム』に登場させる機体としては、現状もっとも適切といえるでしょう。

 第3の理由としては、設定が変更されることの多い点が挙げられます。ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』(1996年、1997年)に登場した「ブルーディステニー」シリーズの3機は、当初「陸戦型ガンダム」を素体として製造されたと設定されていましたが、ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』やマンガ『機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルーディスティニー』で、新たに「RX-80」という機体を素体にした設定が登場しています。

■ハイパーナパームで焼かれたはずの「プロトタイプ」

BANDAI SPIRITS「HG 1/144 フルアーマーガンダム」 (C)創通・サンライズ

 また、模型企画『MSV』に登場した「フルアーマーガンダム」は、母体となった「ガンダム」が不明のため、完全新造の可能性があります。2号機以降は設定が存在しているため、1号機である「プロトタイプガンダム」の可能性はありますが、そもそも「サイド7」でハイパーナパームにより焼却処分されたはずなので、設定的に矛盾してしまいます。続編である『MSV-R』で設定された「フルアーマーガンダム(タイプB)」は、明確に3号機をベースにしたと設定されているので問題はありません。

 同じく『MSV-R』からは「RX-78SPガンナーガンダム」が一年戦争に間に合った設定となっています。『MS-X』の「ヘビーガンダム」は、戦後の開発のため含まれないことになります。

 そのほかの「ガンダム」としては、OVA『機動戦士ガンダム0080』(1989年)に登場した「ガンダムNT-1(アレックス)」が1機で確定しています。ゲーム『機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079』に登場した「RX-78XXピクシー」は3機が製造されたと設定されています。

 ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記』(2002年)に登場した「高機動型ガンダム」は、アムロの機体とはバーニアユニットなど明確な違いがあるにもかかわらず、型式が「RX-78-2」となっているため、計上していいのかはわかりません。「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」で文字情報のみが公開された「高機動型ガンダム(プロトタイプ)」など詳細が不明の機体も存在しています。

 ゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』(2014年)から派生した漫画作品で「ペイルライダー」系統の機体も増加しましたが、「ガンダム」と銘打たれていない機体を含めていいのかは議論の余地があるでしょう。

『機動戦士ガンダム』は40年以上に渡りさまざまなジャンルで続編や外伝が作り続けられ、いまや一大産業と化しています。おそらく今後も増え続けるであろう「ガンダム」たちは、きっとこれからも私たちを楽しませてくれるに違いありません。

(早川清一朗)

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