「トラウマ級」「中の人はイケメン」 R指定のマンガ実写版で再現された「衝撃の敵」たち
マグミクス / 2024年4月9日 21時25分
■30kg以上の増量で演じた稀代の悪役
毎年何本も作られるマンガの実写版作品のなかには、過激な青年向けマンガを実写化して年齢制限が付けられた作品もあります。そのなかにはマンガ同様の「怖すぎる敵役」が再現され、衝撃を与えたものもありました。俳優やスタッフの努力で再現された衝撃のヴィランたちを振り返ります。
●『アイアムアヒーロー』(2016年)の「陸上ZQN」
花沢健吾先生の同名ゾンビホラーマンガの実写版映画『アイアムアヒーロー』は、R15+指定で公開されて、恐ろしい人体破壊描写や高度な特殊メイクで再現された「ZQN(ゾンビ)」のビジュアルが話題を呼び、シッチェス・カタロニア国際映画祭で観客賞、最優秀特殊効果賞を受賞するなど世界的に高い評価を受けました。
レベルの高い特殊メイクのなかでも、特に衝撃的なのが原作の「ショッピングモール編」でも脅威となる「陸上ZQN」の再現度です。頭がへこんだスキンヘッドのこのZQNの造形は韓国の特殊メイクスタジオ「MAGE」が担当しており、その独特の動きと身体能力は韓国の舞踏家イ・ヨンフン(EDクレジットでは「Lee Yonghoon」)さんが再現しました。
原作通りの「モールの屋上への背面跳び」だけでなく、実写オリジナル展開の終盤での「ラスボス」としての登場も衝撃的です。頭部をほとんど失っても襲ってくる強敵として、強烈なインパクトを残しました。
●『ガンニバル』シーズン1(2022年)の「後藤家のあの人」
二宮正明先生の人食いホラーマンガ『ガンニバル』は、まさかのディズニーの配信サービス「Disney+」限定で実写ドラマ化(「15歳以上のみ視聴可能」扱い)されています。前任の駐在が不審な失踪を遂げ、人食いの風習が残るという噂もある不気味な山間の村「供花村」にやってきた警察官の阿川大悟(演:柳楽優弥)が巻き込まれる、恐るべき事件が描かれました。
作中で住民たちから恐れられ村を牛耳っている一家「後藤家」には、原作マンガで何度も表紙を飾った「あの人」と呼ばれる謎の巨体の老人がいます。現人神(あらひとがみ)のようにまつられ、ほとんど言葉を発さない怪物のような「あの人」は、特殊メイクで原作通りの衝撃的ビジュアルで再現されました。
そんな「あの人」を演じたのは、「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン2にも出演して話題を呼んだ195cmのイケメン俳優、 澤井一希さんです。特殊メイクアーティストのJIROさんから毎回4時間もの特殊メイクを施され、持ち前の身体能力で作品を代表する怪物を見事に演じ切りました。
澤井さんが「普通の人間では絶対にしない、怪物や動物と人間の境目のような独特な動き」を意識したという「あの人」は、今後公開予定のドラマシーズン2ではさらなる衝撃的活躍に加え、まさかのバックボーンも明らかになります。さらに多くの人にトラウマを植え付ける悪役となるでしょう。
●『宮本から君へ』(2019年)の「真淵拓馬」
90年代前半に連載された新井英樹先生の伝説的マンガ『宮本から君へ』は、2018年に池松壮亮さん主演でドラマ化され、2019年に続編として映画が公開されました。新卒営業マンの不器用な生き様を描いた原作の後半を実写化した映画版はR15+指定となり、数々の「胸くそシーン」や暴力描写も再現されています。
高い評価を受けた同作のなかでも特に重要な役割を果たしたのが、ヒロイン中野靖子(演:蒼井優)を強姦する卑劣漢、真淵拓馬を演じた一ノ瀬ワタルさんです。大学ラグビーの花形の選手ですが、宮本たちと会って意気投合したその晩に豹変し本性を現す拓馬を熱演しました。
泥酔して眠る宮本のすぐそばで靖子を襲う場面や、クライマックスの非常階段での血みどろのバトルなど、数々のハードなシーンを演じた一ノ瀬さんは、監督の真利子哲也監督と「体重を110㎏に増やす」という約束で、筋トレもしながら2か月で33㎏の増量を成し遂げています。
また、元キックボクサーでもある一ノ瀬さんは後半で拓馬が宮本から食らう「攻撃」も実際に「経験済み」だったとのことで、映画.comの真利子監督のインタビューによればそれもキャスティングの一因だったそうです。非常に痛みが伝わるリアルな演技を見せてくれました。
ちなみに、2024年1月から公開中のマイナビ転職の新CM「出会い」編で、池松さんと一ノ瀬さんは『宮本から君へ』以来の共演を果たしています。ふたりにとって感慨深い仕事となったそうで、SNSでは「可愛く共演しているのを見るとなんかホッとする」「キャスティングが不穏すぎる」「全く違う可愛らしいキャラで笑った。一ノ瀬ワタルは昔の凶暴なイメージがすっかり消えたな笑」と、さまざまな反応を呼んでいました。
(マグミクス編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「耽美的で驚く」「体当たりでR指定」 キャストが「体張り過ぎ」なマンガ実写化映画
マグミクス / 2024年4月24日 19時25分
-
木村拓哉主演「Believe」濱田龍臣&一ノ瀬ワタル&持田将史らキャスト11名発表
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月20日 7時30分
-
「想像以上」「原作者も衝撃」 過激シーンも体当たり再現したR指定実写化映画4選
マグミクス / 2024年4月17日 20時10分
-
「グロに次ぐグロ」「衝撃しかない」 R指定も当然の最凶マンガ実写版映画
マグミクス / 2024年4月12日 20時10分
-
「演技力と肉体美の無駄遣い」 イケメン俳優たちが笑撃を巻き起こしたギャグマンガ実写版
マグミクス / 2024年4月12日 17時10分
ランキング
-
1“15年間フルーツしか食べない人物”に起きた驚きの変化。「ラーメンもお菓子も食べたいとは思わない」
日刊SPA! / 2024年4月30日 8時52分
-
2ニトリが布団「Nクール」を自主回収 「中綿」表面に出てくる恐れ……「深くお詫び」
ねとらぼ / 2024年4月30日 12時20分
-
3なぜ辞退しない? 円安物価高の“A級戦犯”黒田東彦・前日銀総裁に「叙勲」のブラックジョーク
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月30日 11時3分
-
461歳女性の“還暦ファッショニスタ”が明かす、いつまでも若々しい人たちの共通点
日刊SPA! / 2024年4月30日 8時53分
-
5「パパ活不倫で辞職」宮澤元議員が許された"なぜ" 「記憶にございます」回答で好感度も上がった?
東洋経済オンライン / 2024年4月30日 19時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください