「グロに次ぐグロ」「衝撃しかない」 R指定も当然の最凶マンガ実写版映画
マグミクス / 2024年4月12日 20時10分
■グロを再現するこだわりもすごい
毎年何本も作られるマンガの実写版作品のなかには、過激な青年向けマンガを映像化し、暴力描写や性描写で映倫から「R指定」の年齢区分にされた作品もありました。今回は高い評価を受けた、グロテスクな描写の多い実写版作品を振り返ります。
●『アイアムアヒーロー』
花沢健吾先生原作のゾンビホラーマンガの実写版映画『アイアムアヒーロー』は、2016年にR15+指定で公開されました。激しい人体破壊描写、藤原カクセイさんのハイクオリティな特殊メイクで再現された「ZQN(ゾンビ)」の見た目も衝撃で、海外でもシッチェス・カタロニア国際映画祭で観客賞、最優秀特殊効果賞を受賞するなど高評価の作品です。
主人公の鈴木英雄役の大泉洋さん、早狩比呂美役の有村架純さん、藪役の長澤まさみさんという邦画メジャー作品らしいキャストがそろっていることもあってか、「油断してみたら衝撃的なグロさだった」「まさか大泉さんがこんな血まみれになる日が来るとは」と、衝撃を受けた声も少なくありません。片瀬那奈さん演じる英雄の恋人、黒川徹子がドアノブ越しに暴れ始めてZQNとして登場する場面や、街中が阿鼻叫喚の地獄になるスペクタクルシーンなども圧巻ですが、さらに終盤のショッピングモールでの戦いでは邦画ではなかなか見られないショットガンによる頭部破壊描写も続出します。
原作とは違う「ラスボス戦」まで息もつかせないアクションを繰り広げつつ、漫画家の夢がかなわずくすぶっていた男の成長譚としてもグッとくる内容です。
●『ヒメアノ~ル』
『行け!稲中卓球部』や『ヒミズ』の古谷実先生のマンガ原作の実写映画『ヒメアノ~ル』は、サイコキラーの森田を中心にしたR15+指定のスリラー作品です。殺人鬼の森田役は、当時現役アイドルだった元V6の森田剛さんが演じ、当時衝撃を呼んでいます。この配役は監督の吉田恵介さんの指名だったそうです。
最初は冴えない青年、岡田(演:濱田岳)が繰り広げるラブコメのような雰囲気ですが、中盤から森田の手でどんどんと平穏な日常が壊れていき、衝撃の残酷描写が多数描かれました。岡田とヒロインのユカ(演:佐津川愛美)のラブシーンと、森田の殺人が交互に描かれる演出、原作とは違う悲惨な末路を遂げる岡田の先輩、安藤(演:ムロツヨシ)、殺される寸前に失禁してしまうとある被害者など、原作ともまた違う残酷シーンが相次ぎます。
人として壊れてしまった森田役の森田さんの怪演も評判となり、さらに原作とはまた違う切ない森田の過去、ラストの余韻も印象的です。
●『ミスミソウ』
押切蓮介先生による「精神破壊(メンチサイド)ホラー」と呼ばれた壮絶な復讐物語『ミスミソウ』は、『先生を流産させる会』『ライチ☆光クラブ』の内藤瑛亮監督によって2018年にR15+指定で映画化されました。実写『ゴールデンカムイ』のアシリパ(リは小文字)役も好評だった、山田杏奈さんの映画初主演作です。
転校先の北国の中学で壮絶ないじめを受けていた野咲春花が、いじめがエスカレートした果てに家族を火事で失い、クラスメイトたちを次々と殺していくという内容で、血みどろの復讐劇が展開されました。いきなり目を釘で刺すところから始まり、美しい雪景色に鮮血が飛び散る独特の映像美も見どころです。
エンタメ情報サイト「SPICE」のインタビューによれば、内藤監督がなるべくR15指定に収まるように考えていたところ、プロデューサーから「もしR18になっちゃったら、しかたないです。好きにやってください」と言われたとのことで、その結果「フルスイング」の残酷シーンが相次ぐこととなりました。なかなか許可が下りなくて苦労したという「除雪車」による惨劇含め、数々の衝撃描写が再現されたほか、被害者だけでなく加害者の後悔や罪の意識などの細かい心理描写の演出も高い評価を受けています。
押切先生も「あの子だったら、生き残ってもいい」と納得したという、原作とはまた違うあるキャラクター結末も印象的です。タテタカコさんの「道程」が流れるエンドロールで爽やかな雰囲気になりますが、彼女が贖罪の意識を持って生きていかなければならないと考えるとある意味原作よりも酷なラストかもしれません。
(マグミクス編集部)
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