【漫画】距離感バグった女子が家凸、鬼LINE！ ドン引きしつつ、彼の対応はぬるめで？「怖っ！」

■距離感の詰め方がおかしい女子に振り回される！

　ゲームのオフ会で出会った女の子・千歳がマンガを描いていることを知った良純は、軽い気持ちでSNSに投稿しているマンガを読ませてもらい、完成度の高さに感動します。数日後、住所を知らないはずの千歳が、なんと自宅まで押しかけてきます。突然のことに戸惑いますが、マンガの続きの感想がほしいとのことなので、仕方なく家に上げてマンガを読むことにしました。

　しかし、彼女の描いた恋愛マンガは距離感の詰め方がおかしく、まったく共感できる内容ではありません。そのことを指摘すると、恋愛経験がない自分には恋愛マンガは無理なのかと泣き出します。さらに、自分に恋愛を教えてほしいと言い出して……？

　相田カンナさん（@aida_kanna）による創作マンガ『メンヘラ漫画家』がX（旧：Twitter）上で公開されました。いいね数は2.1万を超えており、読者からは「男性とメンヘラ女性の温度差がなんかバランスいい」「良純がいいやつ過ぎる……。これは惚れるだろ」「女の子怖っ！　良純くんは内側までイケメンですな」などの声があがっています。

　今作の続きは、Kindleで公開されている『メンヘラ漫画家 相田カンナのマンガ集』で読むことができます。

　作者の相田カンナさんにお話を聞きました。

ーー今作『メンヘラ漫画家』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。

　前々から「夢を追う人」をテーマにマンガを描きたいと思っていまして。それなりに歳を重ねてくると「夢を追う人」にも賛否両論の意見が出ることを踏まえつつ、SNSに特化したラブコメと掛け合わせるために「漫画家を目指す女性と恋愛はできるのか？」というコンセプトを元に作品が生まれました。

ーーふたりのやりとりがとても面白かったです。今作を描くうえで気を付けた点や、お気に入りのシーンなどはありますか？

　ありがとうございます！　ふたりのやりとりや駆け引きがこの作品の一番のポイントだと思っているので、そういっていただけてとてもうれしいです。

　いままで描いたなかで気に入っているシーンは、ヒロインの千歳が良純に大量のLINEを送りつけ、「嫌いになる」と脅されて「嫌だぁあ」と大泣きするシーンですね（笑）。ひと言ひと言の言葉のやり取りで喜怒哀楽してくれる千歳は描いていてとても面白く、素直で気持ちがいいキャラです。

相田カンナさんがXに投稿したマンガをまとめた『メンヘラ漫画家 相田カンナのマンガ集』

ーーメンヘラ漫画家のヒロインの千歳と良純のキャラメイクに対して読者の方から多くの反響がありました。キャラクター制作でこだわった点はありますか？

　キャラクター制作にはかなりのこだわりがありまして……。最近は性格形成から言動、家庭環境やもともとの性質、欲求など諸々の細かい設定を決めてから制作するようにしています。1話の話を生み出すことよりも、ひとりのキャラを生み出すことの方が、時間がかかっていたりするかもしれません。

　特に今回はラブコメマンガということもあったので、キャラクター同士の「掛け合わせ」も意識して制作しました。今作は「メンヘラな漫画家志望の女の子に付きまとわれるが、お人好しすぎてなかなか断れない主人公」という図式を意識しつつ物語を進めています。

ーーそのほかにもたくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか？

「続きが気になる！」「これからも応援しています！」などの続きを期待している読者さんの声は特に励みになりました。当初は続きを描こうか迷っていたのですが、キャラクターを楽しんでくれる方も多く、「もっと読みたい！」といってくれる方々が多かったので、ようやく「続きを描こう」と踏み切ることができました。

　基本的には反響がなかったら切り替えてほかの作品を描いた方が良いと思っているので、読者さんの声を重視している方なのかもしれません。もちろんマンガ制作を楽しむことも同じくらい大切だと思っていますが！

ーー今後はどのような創作活動をされる予定ですか？

　直近では「ジャンプ+」でのインディーズ連載が決まっているので、そちらの準備と連載に尽力するつもりです。連載が終わった後の展望はまだ具体的には決まってないのですが、マンガ活動で「個人」と「商業」両方ともやって行きたいと思っています。今後はエッセイマンガや商業マンガを中心に活動する気がしています。

（マグミクス編集部）