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2024春アニメ・クセが強すぎ3選「ほどよく笑える!」「宮野に台本を渡せ(笑)」

マグミクス / 2024年4月15日 18時25分

2024春アニメ・クセが強すぎ3選「ほどよく笑える!」「宮野に台本を渡せ(笑)」

■緊張感のなさが心地いい? 笑えるアニメ

 4月1日より、2024年春シーズンのTVアニメが放送開始されました。第1話放送開始時点で、「笑えた!」「2話目も楽しみ」の声が多く見られる作品を、3タイトルご紹介します。あまり緊張感がなく、ゆるく楽しめる作品を選びました。

●ツッコミどころが豊富!『変人のサラダボウル』

 舞台は岐阜県岐阜市。主人公の貧乏探偵「鏑矢惣助」(CV:古川慎)は不倫の疑惑がある男性を尾行中、突然、空から降ってきた少女の下敷きになります。少女の正体は、異世界から転移してきた、魔術を操る皇女「サラ・ダ・オディン」(CV:矢野妃菜喜)だったのです。成り行きで、サラは惣助の家に住むことになります。

 一方、反乱軍からサラを守るため最後まで戦っていた女騎士「リヴィア・ド・ウーディス」(CV:M・A・O)も、現代に転移してきます。敵の返り血を川で洗い流したリヴィアは、ホームレスに頼んで河辺で雨宿りをさせてもらうことに。そしてそのまま、空き缶集めに精を出す、ジャージ姿のホームレスになってしまいます。

『変人のサラダボウル』は、小学館「ガガガ文庫」刊のライトノベルが原作です。同じ小学館の「少年サンデー」編集部も制作陣にクレジットされており、作中には『名探偵コナン』のパロディが多数盛り込まれています。現代の文化にあっという間に順応したサラが好んで読んでいるのが『名探偵コナン』で、惣助の探偵業の地味さに不満気味。自分も探偵の仕事を手伝うと言い出し、犯人の前で「見た目は〇〇、頭脳は〇〇!」とおなじみのフレーズを発し、謎の「コナンポーズ」を取る始末です。

 開始早々、女騎士のリヴィアがポンコツぶりを見せ、続いて始まったオープニングが実写映像で、なぜかシュールで笑えます。絶え間なくツッコミどころが用意されていて、飽きずに楽しめる作品です。

『変人のサラダボウル』はTBS、CBCテレビ、とちぎテレビにて毎週木曜、BS11にて毎週金曜、AT-Xにて毎週土曜に放送。Lemino、アニメタイムズで先行配信、ほか配信サービスでは日曜より配信開始されます。

●殺し屋の日常系?『ザ・ファブル』

『ザ・ファブル』メインビジュアル (C)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会

 主人公である、「ファブル」(CV:興津和幸)と呼ばれる男は、幼少期から殺し屋としての英才教育を受けてきた天才です。しかし、組織のボスから、1年の間「人殺しをしない」生活を送るよう命じられます。「佐藤明(アキラ)」という名を与えられたファブルは、妹という設定のパートナー「佐藤洋子」(CV:沢城みゆき)と、新たな生活を始めます。

 殺しの才能はあっても、一般常識に欠けるアキラに、ツッコミ続ける洋子は不安げです。しかし、新生活を送る地、大阪に着くと、アキラは話し方を関西弁に切り替えるという天才ぶりを見せます。初めて一般人として暮らすアキラと周囲とのズレは、幸いにも「変わった人」ととらえられるようで……?

『ザ・ファブル』は「週刊ヤングマガジン」で連載されたマンガが原作です。これまで2度にわたって実写映画化がされています。アニメ化は初めてで、累計2400万部を突破した人気作だけに、発表時からファンの期待が高まっていました。

 1話を観た人からは「魚が熱すぎてふーふーしてくれって頼むのかわいすぎ」「5か国語が操れる……って全部方言なの笑った」「独特な空気感がおもしろい」などの声があがっています。原作を知らない人からは、「殺し屋が主人公だから、ハードな物語なのでは?」とスルーされてしまいそうですが、アキラと洋子の「偽の兄妹」のやり取りにクスっとなります。今後、アクションシーンがアニメでどう表現されるかも気になります。

『ザ・ファブル』は日本テレビ系(日本テレビで毎週土曜)に放送。地上波放送終了後、ディズニープラスで全話見放題独占、ほか配信サービスでは都度課金(第1話無料配信あり)で配信されます。

●宮野真守の演技に全て持っていかれる『忘却バッテリー』

TVアニメ『忘却バッテリー』キービジュアル (C)みかわ絵子/集英社・KADOKAWA

 ふたりの主人公、投手の「清峰葉流火(きよみね はるか)」(CV:増田俊樹)と、捕手の「要圭(かなめ けい)」(CV:宮野真守)は、幼なじみであり、中学硬式野球では「天才バッテリー」として他校の選手から恐れられる存在でした。

 そして、葉流火と圭とは対照的に、野球で才能を開花できなかった「山田太郎」(CV:梶裕貴)は、野球部のない都立高校を選んで進学します。しかし、高校で太郎が目撃したのは、野球の名門校に進んだはずの葉流火と圭の姿でした。しかも、冷静沈着、カリスマ性を感じさせる印象だった圭が、アホ過ぎる言動で、顔見知りでない太郎に「ウザがらみ」をしてきます。圭のキャラが変わってしまったのは記憶喪失が原因で、野球のルールすら忘れてしまっていたのです……。

『忘却バッテリー』は「少年ジャンプ+」で連載中のマンガが原作です。アニメーション制作は『進撃の巨人』や『呪術廻戦』を手掛けたMAPPAという期待作です。

 冒頭の試合のシーンでは重厚なBGMで、本格的な野球アニメ……と思わせ、「アホ」モードの圭の登場で世界観がガラっと変わります。宮野真守さんが演じる圭は、まさにハマり役。視聴者からは「宮野に台本を渡せ」「宮野演技しろ」「宮野劇場だな……」と、宮野さんの演技にツッコミが相次ぎました。後半には野球のシーンもあり、きちんと「野球アニメ」ではあるのですが、「スポーツが題材の作品になじみがない」という人でも脱力して楽しめる作品です。

『忘却バッテリー』はテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送にて毎週火曜、AT-Xにて毎週金曜放送。Prime VideoにてTV放送直後より最速配信、ほか配信サービスにて翌水曜より順次配信されます。

(マグミクス編集部)

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