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1話から衝撃展開な2024春アニメ3選「とんでもない作品だった」「闇が見え隠れしてる」

マグミクス / 2024年4月16日 12時10分

1話から衝撃展開な2024春アニメ3選「とんでもない作品だった」「闇が見え隠れしてる」

■軽い気持ちで見始めたのに、とんでもない作品だ……!

 なんとなく見始めたアニメなのに、どんどん引き込まれて手が止まってしまうこと、ありませんか。ネット上には、2024春アニメの第1話レビューが次々とあがっており、衝撃の展開に視聴者が盛り上がっている作品もあるようです。ネット上で「次にどうなるのかまったく分からなくて楽しい」「初っ端から『スクールデイズ』の最終回みたいな展開」と評判の、「1話から衝撃展開な2024春アニメ」を3作品、みてみましょう。

※この記事には、『終末トレインどこへ行く?』『戦隊大失格』『Re:Monster(リ・モンスター)』のネタバレが含まれます。

●『終末トレインどこへ行く?』

 帰宅中の中富葉香(なかとみ ようか/CV:東山奈央)は、池袋駅の改札を出た途端、「おめでとうございまーす!!」と大勢に祝福されました。葉香が連れてこられたのは、7G回線の開通記念式典でした。77777人目のお客様として、葉香は7G回線の開通ボタンを押す羽目になります。

 しかし葉香がボタンを押すと、辺りは大きく歪み、世界が大きく変わってしまったのです。この「7G事件」の約2年後、埼玉県飯能市にある吾野(あがの)駅周辺は、緑に覆われていました。まだ住人はいるものの、彼らのほとんどは、変わり果てた姿になっていたのです。

『終末トレインどこへ行く?』は、「ガールズ&パンツァー」シリーズの水島努さんが監督を務める、オリジナルアニメです。「7G事件」を経て世界は退廃した……だけでなく、多くの人はカメレオンや熊、ハムスターなどの動物や木になってしまっています。

 吾野で人間の姿を保っているのは、千倉静留(ちくら しずる/CV:安済知佳)をはじめとした数人だけでした。吾野では、21歳3か月を超えると、動物体になってしまうようです。静留はケンカ別れした葉香を探すため、星撫子(ほし なでこ/CV:和氣あず未)たちと電車の旅に出ます。

 生き残った人間たち(?)は明るく暮らしていますが、役所は全滅で、壁には血の手形や足形が残っていました。吾野を出て行った調査隊は、その半分が戻ってこず、事件後の世界は相当治安が悪いようです。動物たちも、人間のように話し暮らしていますが、どこか薄気味悪さが残ります。

 そんななかで池袋を目指すことにした静留たちは、無事葉香を見つけられるのでしょうか。なお制作陣は、電車の操作を西武鉄道に教わりに行ったのだそうです。その努力は電車の作画や運転シーンに行かされており、クオリティの高さに驚かされます。

 キービジュアルからは想像もつかないような、どこか薄気味悪さが際立つオープニングも秀逸で、今後への期待が高まる作品です。

『終末トレインどこへ行く?』は、AT-X、TOKYO MXほかにて放送中です。「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」ほか配信サービスでも、順次配信されています。

TVアニメ『戦隊大失格』メインビジュアル (c)春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」製作委員会

●『戦隊大失格』

 怪人と大戦隊との戦いは、13年前から続いている……と見せかけて、彼らは秘密の休戦協定を結んでいました。その条件は「毎週末、怪人たちが地上に侵攻し敗れること」です。実は、怪人たちの幹部はすでに全滅しており、下っ端の戦闘員であるダスターたちしか残っていないのです。

 その茶番劇は「日曜決戦」と呼ばれ公開されるようになり、観客たちでにぎわうようになりました。これがヤラセだと知らない観客たちを前に、ダスターたちは日々負け続けます。嫌気がさした戦闘員D(CV:小林裕介)は、「やってられねえよ、こんな茶番」と反撃を決意した下っ端戦闘員の反抗心によって、意外な展開を見せる物語です。

『戦隊大失格』は、同名マンガ(著:春場ねぎ/講談社)を原作としたアニメで、原作者の春場さんは、アニメ『五等分の花嫁』の原作者でもあります。また、監督は『TIGER & BUNNY』の、さとうけいいちさんです。

 大戦隊のトップである竜神戦隊ドラゴンキーパーは、毎週ダスターたちに侵攻させて負けさせるうえ、その様子を「日曜決戦」というエンタメにしています。大戦隊は正義の味方のはずですが、レッドキーパー(CV:中村悠一)を筆頭に、非道な人間も多いようです。

 対するダスターズは、「今週の怪人」をなんとか作り出そうと、ホワイトボードを前にゆるーく議論しています。戦闘員Dが「世界征服」を熱く語ると、ほかの戦闘員は「意識たけー!」と大笑いするほどで、見た目に反して、平和な団体なのです。

 果たしてダスターズは、負け続けなければいけないほどの悪なのか、大戦隊の振る舞いは本当に正義なのか……。戦闘員Dが大戦隊に潜入入隊する、2話以降にも注目です。

『戦隊大失格』は、TBS系全国28局ネット、BS11、AT-Xにて放送中です。「ディズニープラス」で全話独占配信しているほか、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」ほか配信サービスでも、1話のみ無料で配信されています。

●『Re:Monster(リ・モンスター)』

TVアニメ『Re:Monster』メインビジュアル (C)金斬児狐・アルファポリス/リ・モンスター製作委員会

 伴杭彼方(ともくい かなた/CV:佐藤拓也)は、ある日突然ストーカーに刺され、死んでしまいます。目を開けると、年老いたゴブリンに「お前は……ゴブ朗!ゴブ朗でよかろう」と適当に名付けられていました。彼方は、ゴブリンの赤ちゃんに転生していたのです。

 事の次第を理解したゴブ朗は、一番体格のよいゴブ吉(CV:細田健太)を連れ出し、順調に狩りを成功させていきます。前世から「吸喰能力(アブソープション)」を引き継いでいたゴブ朗は、何かを食べるたびにその能力を習得できると知り、2度目の人生を生き抜く決意を固めました。

『Re:Monster(リ・モンスター)』は、同名マンガ(著:金斬児狐、イラスト:ヤマーダ、NAJI柳田/アルファポリス)を原作としたアニメです。主人公の殺害シーンから始まり、転生先もまさかのゴブリンである本作ですが、その後はトントン拍子の快進撃を見せてくれます。

 ゴブ朗も周りも皆ゴブリンであるため、画面がやたらと緑っぽいのが本作の特徴です。しかしゴブ朗は成り上がると同時に、見た目も人間に近づきます。さらに、ゴブリン女子のゴブ美(CV:加隈亜衣)からもモテて、なかなかに楽しそうな人生……もといゴブ生なのです。

 ただ、ゴブ朗は宝物庫で、裸で捕らえられた人間の女たちを見てしまいます。元人間であるゴブ朗はその意味を察し、「あまり考えたくない」とスルーしますが……。ゴブリンたちが人間をどう扱っているのかは、今後の物語にも関わってきそうです。

 出世していくゴブ朗は、今後も強くなり、仲間を率いて何かを成そうとしています。その将来像は何なのか、人間たちとはどう関わっていくのか、エンドクレジットで声優名が伏せられていた「桐嶺葵」とは誰なのか……。今後の展開が気になる春アニメです。

『Re:Monster(リ・モンスター)』は、TOKYO MX、BS11、テレビ北海道にて放送中です。「U-NEXT」「dアニメストア」「Amazon Prime Video」ほか配信サービスでも、順次配信されています。

* * *

 1話からインパクト大の3作品は、2024春アニメを語るうえでは外せない作品だといえるでしょう。記事を読んだ後でも楽しめる面白さですので、ぜひご覧ください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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