【漫画】赤ちゃんの頃から一緒のくまを卒業できるか、母は不安 突然の別れに「泣ける！」

■赤ちゃんのときから一緒だったくまのブランケット

　息子が突然見せた成長について描いたマンガ「そのときは突然…」が、Instagramで2800以上のいいねを集めて話題となっています。

　赤ちゃんのときから、ずっと息子が大切にしていた、くまのブランケット。寝るときはもちろん、起きているときも肌身離さず持っていました。口に入れることも多いため、母は歯並びや洗濯の洗剤残りも心配に。「そろそろ卒業してほしいな」と思っていたのですが、そのときは急にやってきて……。読者からは、「最後だって、そのときは気付かずに過ぎていくものですね」「泣けます！」「うれしくもあり、切なくもありますよね」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表しているイラストレーターのささきゆかさんです。ささきゆかさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーくまのブランケットを卒業した息子さんを見て、どのように感じましたか？

　ずっと一緒だったくまちゃんがいなくても大丈夫になった姿を見て、「本当に？」という驚きと、「成長したんだなあ！」という喜びを強く感じました。また、「もうくまちゃんと一緒に寝る姿は見られないんだな」という寂しい気持ちも……。子育て中の「最後」って、突然訪れるものなんだなと改めて思いました。

ーーその後、くまのブランケットはどうされたのですか？

　見えるところに置いておくと、また口に入れたくなってしまうかもと思い、収納棚の奥にある「思い出ボックス」にしまってあります。

ーーこの出来事以外にも、最近息子さんが「成長したなあ」と感じたエピソードはありますか？

　少しずつではありますが、5歳の姉と仲良く遊べる時間が増えてきたことです。まだまだ、いたずらしてみたり、わざと嫌がることをしてしまったりもありますが（笑）。素直に「ごめんね」をいえる回数が増えてきたり、「だめ！」ではなく「終わったら貸すからちょっと待っててね」といえるようになったりと、会話から成長を感じることが増えてきましたね。

ーーこの作品の制作には、どのくらいの時間がかかりましたか？　また、仕事や育児で忙しいなか、マンガを制作する時間はどのように確保していますか？

　マンガの制作は、朝の時間帯に進めることが多く、1日30分～1時間ほど描いています。今回のイラストに関しては、ラフから清書までを合わせると3日ほど、時間にすると合計2時間程度かかりました。

　以前は寝かしつけのあとに描いていたのですが、20時に子供と一緒に寝落ちしてしまうことも多く、「22～23時頃に起きて作業をして、4時に寝る」など、とても不規則な生活になり、疲れがまったく取れない時期が続きました。「いっそのこと眠気に抗うことをやめよう」と思い、いまは子供たちと一緒に20時に寝て、3時～4時ごろに起きて絵日記を描いています。

　しっかり寝たあとなので頭もスッキリしていて作業もはかどりやすく、朝型生活が自分には合っているな、と感じています。「寝落ちしちゃいけない！」というプレッシャーやストレスもなくなり、心も穏やかになりましたね。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「泣けます！」「うちは影武者、6体います」「うれしくもあり、切なくもありますよね」などのコメントをいただきました。また、皆さんのお子さんの「大切なもの」について教えて下さるコメントもたくさんあり、共感したり、ほほ笑ましく思ったりしながら、読ませていただきました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　くまちゃんとあおくんのこれまでの日々や、くまのブランケットを卒業できたエピソードなどを「忘れたくないな」と思ったことがきっかけです。子供の成長って本当に早くて、思いがけないタイミングで最後がくるものだな、と感じました。

　毎日子育てでバタバタですが、「当時を懐かしく思ったり、もう1度あの頃に戻りたいと思ったりするときがきっとくる」ということを頭に置きながら、いまを大切に過ごしたいなと改めて思いました。

（マグミクス編集部）