「ドット絵なのに残酷描写すごい」 家庭用ゲームで攻め過ぎな「Z指定」タイトル3選
マグミクス / 2024年4月21日 21時55分
![「ドット絵なのに残酷描写すごい」 家庭用ゲームで攻め過ぎな「Z指定」タイトル3選](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_226224_0-small.jpg)
■「それでR18なの?」知るとビックリなCERO Zタイトルたち
リアルなグラフィックで現実を想起させる戦争や犯罪描写、スプラッター描写があったりするゲームがレーティング機関のCEROによってCERO Z(18歳以上対象)に分類されることは、今日めずらしいことではありません。しかし、そうしたタイトルのなかには「そんな見た目で!?」「そんな経緯で!?」と意外な背景を持つゲームが存在します。家庭用ゲーム機R18タイトルの異端児ともいえる3本を紹介しましょう。
●かわいらしいドット絵なのに超スプラッター!
Nintendo Switchで配信されている『滅やばたにえん』は、危機的な状況に置かれた8人の少女たちを救出するのが目的のマルチエンド脱出ゲーム『やばたにえん』とシリーズ2作目『滅・やばたにえん』のカップリング作品です。
二頭身のドット絵で描かれたかわいらしいヒロインたちや、若者言葉の「やばたにえん」をタイトルに冠しているところにユルい雰囲気を感じますが、実態はその正反対で、屋敷に捕らえられた少女たちを手際よく解放できなければ、あの手この手のおぞましいトラップで少女たちの「血なまぐさい残酷ショー」が次々に発生してしまう、非常にエグいゲームに仕上がっています。
本作では時間の経過を示す「STEP」という概念があり、STEPが上昇すると屋敷内のさまざまな状況が変化します。その結果、試行錯誤の末に少女を助ける方法が分かってもすでに手遅れということも……! 最良のエンディングを迎えるのが先か、プレイヤーの心が折れるのが先かという最凶のハラハラ具合を満喫できます。
「ドット絵でもここまでエグい描写ができるんだ……」という制作者の執念すら感じられそうなグラフィックを味わいたい方は、ぜひ挑戦してみてください。Switchでは、シリーズ3作目となる『やばたにえん酸』もCERO Zで配信中です。
■キャライラストとボイスを付けたら惨劇のシーンがより凄惨に!
PS Vita/Windows PC/DMM GAME PLAYER『かまいたちの夜 輪廻彩声』より
1994年にスーパーファミコンで発売された『かまいたちの夜』は、突然の豪雪によりスキー旅行で訪れたペンションから出られなくなった大学生・透と真理のふたりが、身の毛もよだつ殺人事件に巻き込まれるミステリータッチのノベルゲーム(サウンドノベル)です。
プレイヤーが事件の真相や真犯人をうまく推理できないと事態がどんどん悪化して犠牲者が増え続けますが、登場人物がシルエットで描かれていることもあり、CERO設立後の移植版もレーティングは「CERO D」にとどまっていました。
ところが、5pb.(現MAGES.)が2017年にPlayStation Vitaでリリースした『かまいたちの夜 輪廻彩声』は「シルエットの登場人物&ボイスなし」という従来のスタイルを「イラスト&ボイス」という主流のスタイルに変える大胆リメイクを実行! その結果として『かまいたち』のなかで本作だけがCERO Zになったという、ユニークな経緯を持つタイトルになりました。
●ニンテンドーゲームキューブ唯一のR18タイトルを知ってる!?
2005年にニンテンドーゲームキューブで発売された『Killer7』は、7つの人格を持つ超人的な殺し屋ハーマン・スミスと国家転覆を目論む組織の抗争を描くTPS(三人称視点シューティング)で、『シルバー事件』を手がけたグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一さんによる作品のひとつです。
須田さんは、ときに不条理さもはらむ難解なシナリオ、フィルム・ノワールのような世界観、ゲーム全体の雰囲気などから、「一般ウケ」とは異なる道を進む作家性を存分に知らしめていたクリエイターです。
『Killer7』も「須田イズム」が存分に込められており、クリアした人のなかでもストーリーを分かりやすく解説できる人は少ないかもしれません。しかし、黒と白のコントラストが極端に強いビジュアルはセンスに満ちており、その絵作りは今もなお目を引きます。本作は当時の審査基準に準じてCERO 18(18歳以上推奨)とされていましたが、CEROが今日と同じ審査基準を採用するとCERO Zに分類されました。
ちなみに、本作は2024年4月現在、PCゲームダウンロードプラットフォームのSteamでリマスター版が配信中です。要求されるPCのスペックも決して高くはないので、今日でも比較的手に取りやすい1本となっています。
『滅やばたにえん』
(C)Yotalian Games./Regista
『かまいたちの夜 輪廻彩声』
(C)Spike Chunsoft / 我孫子武丸 / Estuarium /MAGES.
『Killer7』(Steam版)
(C)CAPCOM CO., LTD. 2005, 2018 ALL RIGHTS RESERVED. (C)GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. 2005, 2018. Licensed to GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. Sub-licensed to and published by NIS America, Inc.
(蚩尤)
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