【漫画】田舎に移住したら、ご近所に気難しそうな老人が… 教えられた「しきたり」が予想外！

■移住先でのトラブルと思いきや、「実はいい人」

　田舎に移住した女性が、ご近所さんにあいさつに行ったところ、無愛想なおじいさんが「よくもまあこんなところに」と冷たく言い放ちました。さらに「住むからには、こっちのしきたりに従ってもらわんと」と怖いことを言いますが……？

　X（旧：Twitter）で公開された、こばやし たけしさん（@attake_）による創作マンガ『移住先のジジィがヤバかった。』をご紹介します。移住先でのトラブルを予感させる展開ですが、予想外のオチに、読者からは「優しすぎる」「大歓迎やん」「めちゃくちゃ良いしきたり」「神すぎてヤバイ」などの声があがり、2024年1月の投稿には2300件を超える「いいね」が集まりました。

　作者のこばやし たけしさんは秋田市在住で、「地方創生」をテーマとしたマンガを多く発表しています。今回のマンガは、地方移住について調べるなかで「移住先でのトラブル」がよくニュースになっていることに気付き、「どうしたら移住者と地域の方がうまくいくんだろうか」と考えたことがきっかけで描いたそうです。「最初は気難しく見えても、付き合っていくうちにおすそ分けとか生活していくうえで協力してくれる地域の方って多いと思うんですよね」と、作品への思いをコメントしていました。

　作者のこばやし たけしさんに、お話を聞きました。

ーー『移住先のジジィがヤバかった。』を投稿なさった当時～現在で、反響があったことで読者や周囲からはどんな声がありましたか？

「こうしたヤバさなら大歓迎」、とか「ジジィ、実はいい人だな？」といった声が多かったですね。あと、このマンガの投稿と一緒に紹介した短編集『おもいつき ～想逸記～ SNS短編集』も楽しんでいただけたようでうれしかったです。

ーー作者として、反響後の変化などはありましたか？

　おかげさまでフォロワーの方も増えました。変化についてはX（旧：Twitter）の流れが早すぎて矢継ぎ早にネタを考え投稿する日々に変わりはないですね。

『父と娘の日常。』がkindleインディーズで5巻まで無料配信中（こばやし たけしさん提供）

ーーX（旧：Twitter）で連載中の『父と娘の日常。』がkindleインディーズで5巻まで無料配信中です。お話のあらすじや見どころ、特にお気に入りのエピソードを教えて下さい。

　あらすじとしましては、年頃の娘さんと父親の何気ない日常の会話のやり取りをほっこりとした感じで展開、という内容です。一般的には「年頃の娘と父親」というのはある種独特の距離感といいますか、ムズカシそうな関係なんですが、そこをうまく楽しく伝えられれば、と思いながら描いております。

　お気に入りのエピソードは『たんじょうび』という4コマで、過去の回想回になるのですが、娘さんが4歳の誕生日にパパから「4歳のお誕生日、おめでとう」と言われて返した言葉が「ぱぱにもおたんじょうびおめでとう、いうね」。何とも困惑してしまう返答に「え？　パパの誕生日はまだ先だぞ？」というパパに対して言った言葉が……という回ですね。この回は娘さんの賢さやパパの感情があふれてしまう思い出深い回になりましたので。

ーーそのほかの作品のご紹介がありましたらお願いいたします。

　現在は『父と娘の日常。』が創作のメインなんですが、ネタに困ったときや気分転換としてショートでいろいろと描いてたりもします。そうした作品をまとめた短編集『おもいつき ～想逸記～ SNS短編集』もありますので、そちらもぜひ。

　それと、現代社会の問題や課題をするどくゆるく描く4コマ『地方は活性化するか否か』シリーズとして『地方都市の駅前はなんで賑わわない？』全5巻もKindle版で配信中です。地方創生や人口減少、選挙、政治などの課題をテーマとして分かりやすく展開する4コマというのはほぼないジャンルですので、こちらもどうぞ。

ーーX（旧：Twitter）で精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか？

　やはりこれはひとえに読者のかたの反応に尽きるかと思います。応援いただいたり感想いただけたりするのが何よりの原動力だと感じます。

（マグミクス編集部）