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声優交代←「えっ!」違和感なく視聴者に受け入れられた主要キャラ4選

マグミクス / 2024年4月24日 17時10分

声優交代←「えっ!」違和感なく視聴者に受け入れられた主要キャラ4選

■喜ばしい事情で声優交代?

 キャラクターに命を吹き込む声優は、作品において重要な役割です。なかにはやむを得ない諸事情で、ほかの声優さんと担当キャラを交代しなければならない場合もあるでしょう。最近でいうと、『ちびまる子ちゃん』の主人公である、まる子役に菊池こころさんが抜擢されたことで注目を集めました。

 今回は、誰もが知っているアニメキャラクターのなかから、実は交代や代役を立てられていたキャラクターをあげていきます。

 まずは、『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する「ナミ」の代役です。担当しているのは岡村明美さんで、主人公のルフィ率いる麦わらの一味に欠かせない航海士として活躍しています。

 2001年頃に岡村明美さんが妊娠と出産のため産休期間に入り、その間は代役が立てられていました。ナミの代役として抜擢されたのが『名探偵コナン』の毛利蘭役などを務める山崎和佳奈さんです。山崎さんは、『ONE PIECE』ではナミの義姉であるノジコ役で出演しており、役を自身に憑依させることに定評のある声優さんでした。

 実際に、山崎さんが担当した第70話から第78話については「岡村さんと声が違うのに、まったく違和感のないキュートな声」「ノジコがナミを支えている感じがしてエモい」と、かなり評価が高かったようです。

 そして『ONE PIECE』では、ナミだけでなく「ニコ・ロビン」も代役が立てられていました。考古学者であるロビンは、ナミと同じく麦わら一味に所属する「ハナハナの実」の能力者です。

 もともと、山口由里子さんがロビン役を担当していましたが、山口さんも産休期間である2007年2月から7月まで活動を休止していました。そこで山口さんの代役として抜擢されたのが、『ポケットモンスター』のオーキド・シゲル役などを務める小林優子さんです。

 小林さんは、第299話から第319話を担当し、「エニエス・ロビー編」から「CP9編」に差し掛かる場面までのおよそ20話を演じました。この場面は、ロビンにとって重要なシーンが多くあったものの、小林さんは代役とは思えないほど自然な演技で乗り切ります。

 視聴者からは「難しい局面で自然と溶け込む演技ができるのはさすがとしか言いようがない」「基本声優交代は嫌だけど小林さんのロビンはかわいらしい声で好き」と称賛の声があがっていました。

■初代の意思を受け継ぎ現在も演じ続ける声優

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 ここまで、おめでたい理由による声優交代を振り返ってきましたが、なかには悲しい理由で担当を交代したケースも存在します。

 国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する野原しんのすけの父、野原ひろしは、放送開始時から故・藤原啓治さんが担当していましたが、2016年に病気療養のため声優業を休止していました。

 そして、ひろし役は藤原さんから森川智之さんに引き継がれました。森川さんは『NARUTO-ナルト-』の木ノ葉の里4代目火影である波風ミナト役や、『鬼滅の刃』の産屋敷耀哉役など人気作品の主要キャラを数多く担当しています。

 森川さんが演じるひろしについて、ネット上では「前任の面影を残しつつ、声色で新しいひろしを演じている」「違和感なさすぎて困惑するレベル」といった声があがっており、初代の藤原さんに負けず劣らずの評価を得ていました。

 ちなみに森川さんは、24年間担当しこの世を去った藤原さんからひろし役を引き継ぐことは、プレッシャーに感じたようで、あるテレビ番組出演時に「とにかく野原ひろしをうまく出せればいいなっていうことばかり考えていた」と当時のことを振り返っていました。

 また、声優交代で有名な作品といえば『ルパン三世』でしょう。本作品は、世紀の大泥棒ルパン三世が、宝飾品や財宝を盗んでいく痛快なストーリーが人気を集め、2024年現在も世代を超えて愛されています。

 当初、ルパン三世の声は山田康雄さんが務めていました。しかし、1995年に山田さんは帰らぬ人となってしまい、かねてからルパンのモノマネをしていたタレントの栗田貫一さんが急きょ担当することになったのです。

 栗田さんはモノマネから本物の役になったひとりで、それから20年以上経つ現在もルパンを演じ続けています。視聴者のなかでは「声優交代を語るうえで外せない人」「当時批判も多かったけど演じ続けた栗田さんに脱帽」といった声が見受けられました。

 栗田さんはシネマトゥデイの取材で当時を「死に物狂いだった」と振り返っており、相当な重圧を感じていたようです。

 キャラクターの声はアニメにおいて何よりも欠かせない存在であり、声優たちの努力の集大成なのかもしれません。その大切な「声」を守り続け、声優の交代に違和感を持たせない仕事ぶりは、まさにプロのなせる業といえるでしょう。

(LUIS FIELD)

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