「人気俳優が衝撃の姿に」 実写化されてビックリの「R指定」過激映画
マグミクス / 2024年5月5日 20時25分
■今をときめく人気俳優たちの濡れ場が衝撃!
アニメやマンガの実写化作品は、原作を忠実に再現した結果、ときに年齢制限が設けられてしまうケースもあります。今回は、映画倫理機構によって15歳以上の視聴を対象とする「R15+」に区分されたマンガ原作の映画を振り返ります。
●ハードだけど上質な青春物語が楽しめる『ギャングース』
肥谷圭介先生によるマンガ『ギャングース』は、犯罪者やヤクザなど被害届が出せない相手をターゲットとする少年窃盗団の物語です。複雑な家庭に生まれ、裏社会で生きざるを得なくなった子供たちの姿をリアルに描いた作品で、原案には裏社会や貧困問題に精通するルポライターの鈴木大介さんが携わっています。
実写映画もマンガに負けず劣らず裏社会の一端を生々しく表現しており、抗争による暴力や、権力者たちのリアルな性愛描写なども年齢制限の対象となりました。とはいえ、単なるエロス&バイオレンスではなく、上質な社会派エンタメ作品に昇華されています。
そのため原作ファンをはじめ映画ファンからの評価も高く、「R15っぽくない」「R15だけど、本当は主人公たちと年代も近い中学生にこそ観てほしい」といった声が出ていました。とはいえ、借金まみれになった女性たちがオークションにかけられるなどショッキングなシーンもあり、さらに裏稼業を牛耳る「六龍天」のひとりである、「安達」を演じたMIYAVIさんの怪演も衝撃的です。
●山田孝之さん&佐藤健さんのラブシーンが描かれる『ハード・コア』
平成最後のカルトムービーとして名高い『ハード・コア』は、狩撫麻礼先生といましろたかし先生による伝説的コミック『ハード・コア 平成地獄ブラザーズ』を実写化した映画です。
怪しい埋蔵金発掘に従事する主人公は、エリートの弟とは対照的な日々を送っていました。そのようなある日、主人公は廃工場で謎のロボットに出会います。現代科学を超えたスペックを兼ね備えたロボットによって、兄弟の日常は一変してしまう……というのがおおまかなあらすじです。
兄弟役を演じた俳優の山田孝之さんと佐藤健さんは、作中でそれぞれ官能的なシーンに挑戦していました。しかもかなりフェチズムあふれる内容で、ネット上には「山田孝之の電話シーンはどういう気持ちで観たらいいかわからなかった(笑)」「『ハード・コア』は佐藤健の乾いたラブシーンが観られる貴重な映画」といった感想も数多く見受けられます。R指定になるのも致し方ない内容ですが、ほかの映画では見られないような衝撃シーンだらけの貴重な作品です。
■もはや大人も観るのに勇気が必要な過激描写の数々
●「R18」じゃなくて大丈夫か心配になる『ビリーバーズ』
映画『ビリーバーズ』ポスタービジュアル (C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
2022年に公開された『ビリーバーズ』は、R15+指定で済んだのが不思議なほど過激なシーンのオンパレードです。山本直樹先生による同名コミックが原作で、ピンク映画やVシネマなどを中心にキャリアを積んできた城定秀夫監督によって実写化されました。
メインキャラとなるのは、無人島に暮らす「議長(演:宇野祥平)」と「オペレーター(演:磯村勇斗)」、女性の「副議長(演:北村優衣)」の3人です。宗教団体「ニコニコ人生センター」の教えを盲信する3人は、上層部から課された「プログラム」を島で実行していました。その一環である「隠し事をしない」という約束のほころびと、外界から隔絶された環境を破る事件によって、3人の関係は徐々に破綻へと向かい始めます。
人間の欲望とカルト宗教の関係が大きなテーマとなっており、極限状態のなかで人間の本能がむき出しになっていく過程は、恐ろしさすら感じられるでしょう。なかでも磯村勇斗さんと北村優衣さんによる体当たりの濡れ場は、「R18じゃなくて大丈夫?」と心配になるほど生々しく、規制に怯むことなく原作を忠実に再現していました。
●実は原作と結末が異なる精神破壊(メンチサイド)ホラー『ミスミソウ』
押切蓮介先生が描く『ミスミソウ』の実写版映画も、「R15+」に区分された作品です。同級生たちから陰惨なイジメを受けた末、家族まで奪われた中学生、「野咲春花(演:山田杏奈)」の復讐劇を描いたバイオレンスホラーで、「精神破壊(メンチサイド)ホラー」のキャッチコピーが付けられるほどのトラウマ作品としても知られています。
その残虐さは、実写版でも克明に描かれており、なかでも除雪車に担任の「南先生(演:森田亜紀)」が巻き込まれるシーンは実に印象的でした。除雪車はスクリュー状の吸込口で雪を集め、煙突状の吐き出し口から排雪します。それに人が巻き込まれたらいったいどうなるのか、目を覆いたくなるようなリアルさで再現されました。
なお実写版は原作と若干異なるラストとなっており、わずかな救いとも受け取れますし、ある意味では元よりも残酷とも思える展開があります。結末の違いを確かめる意味でも、ぜひご自身の目で凄惨な復讐劇を見届けてみてください。
(ハララ書房)
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