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「原作好きも安心」「何度も観返したい」 最終回が「鳥肌もの」だった冬アニメ

マグミクス / 2024年5月8日 12時10分

「原作好きも安心」「何度も観返したい」 最終回が「鳥肌もの」だった冬アニメ

■「原作好きでも最高だった」やっと結ばれた最終回

 2024年冬のアニメは、『葬送のフリーレン』や『マッシュル-MASHLE-』など話題作が豊富でした。この記事では、そのような2024冬アニメのなかから、「最終回」の評価が特に高かった作品3本を振り返りましょう。GWに観返してみるのもいいかもしれません。

『僕の心のヤバイやつ』は「マンガクロス」にて連載中の桜井のりお先生による同題マンガが原作のアニメで、2023年春に第1期、2024年冬に第2期が放送されました。物語は陰キャで中二病の「市川京太郎(CV:堀江瞬)」と、モデルもしている陽キャな美少女の「山田杏奈(CV:羊宮妃那)」による青春初恋ラブコメです。

 1期でふたりは距離を縮めたものの付き合いはせず、2期はもどかしい距離感から物語が始まりました。たこ焼きを食べさせてあげたり、電車で密着して座ったりと距離を縮めていったものの、最終回前までに付き合うには至りませんでした。

 そして、最終回で山田は修学旅行とドラマのキャストオーディションの日程が被るも、市川を優先するために修学旅行に行くことを選択しました。それを知った市川は、山田が心置きなくオーディションに行けるよう話をするため、鳥居の連なる神社の参道でふたりきりになります。そして、山田が本当はオーディションへ行きたいことを話すと、市川は山田に告白してオーディションに行くように背中を押したのです。

 山田はオーディションを受けにいき、修学旅行が終わった市川にいつもの場所で待っていると連絡します。市川が学校の図書室へ走って向かうと、そこには私服姿でお菓子を食べる山田の姿がありました。そして、市川に気付いた山田が駆け寄り、今度は山田から市川に告白します。晴れてふたりが付き合うことになったところで、2期の幕が閉じました。

 甘酸っぱい青春を思い出すような場面の連続に、視聴者からは「最後の最後で付き合えて涙腺崩壊」「自分の青春時代と重ねた」といった声があがっていました。

 同じ恋愛もので人気があった『ゆびさきと恋々』の最終話も、好評の声が多いです。森下suu先生の同名マンガが原作で、聴覚障害がある主人公の「糸瀬雪(CV:諸星すみれ)」と、主人公と同じ大学に通う先輩の「波岐逸臣(なぎ いつおみ/CV:宮崎遊)」の、ふたりの恋愛模様が描かれます。

 最終回は、公園で逸臣が雪に行きたいところを聞き、デートの場所に迷うシーンから始まりました。オープニング後はふたりで電車に乗り、とある公園に向かいます。公園では花の写真を撮ったり、雪の手作り弁当を食べたりと、仲睦まじいシーンが描かれました。

 藤の花が咲き乱れるなかで、逸臣が雪を後ろからハグするように写真を撮ったり、お弁当を食べているときにキス寸前まで逸臣の顔が近付いたりするシーンに、視聴者からは「久しぶりにキュンキュンした!」などの声が数多くあがっていました。

 後半では、作中で何度も世界中を飛び回っている逸臣の、旅する理由が明かされます。逸臣は親の海外転勤でドイツに行って、言葉が伝わらずに辛い思いをした時期があったものの、少しずつ話せるようになったことで世界の文化や歴史、言語を知り、この知識を子供たちに教えていきたいから海外を旅していた、と雪に伝えます。

 最後は雪がパスポートを取り、逸臣と歩くシーンで終わりました。最終話放送後には「久しぶりにときめいた」「人に伝える大切さを学んだ」などの感動の声があがっています。

■「2期が待ち遠しい!」最後まで笑った最終回

『姫様“拷問”の時間です』キービジュアル (C)春原ロビンソン・ひらけい/集英社・国王軍第三騎士団

『姫様“拷問”の時間です』は、国王軍と魔王軍が対立する世界を舞台にした作品で、国王軍の第三騎士団長でもある「姫(CV:白石晴香)」が魔王軍に捕らわれ、そして国王軍の秘密を聞き出そうとする魔王軍から拷問を受ける物語です。「拷問」と聞くと残酷なイメージがありますが、湯気がたちのぼる深夜のラーメンを食べさせられる、愛くるしい動物たちとたわむれるといった優しい拷問で、ほのぼのとした笑いで視聴者を癒してくれました。

 最終回前半は、姫と上級拷問官の「バニラ・ペシュッツ(CV:富田美憂)」が友達になるシーンから始まります。バニラが初めて友達と出かけるため、父親にスケート場のチケットを貰えないかとお願いしたり、お出かけにウキウキして服を選んだりしている姿は、拷問官と思えないかわいさで、役職との「ギャップ萌え」も大きなポイントでした。

 そして、貸し切りにしてもらったスケート場でふたりでアイススケートを楽しんだところで、シーンが変わります。発熱した姫は最高位拷問官の「トーチャー・トルチュール(CV:伊藤静)」に付きっきりで看病されて回復するものの、トーチャーから人事異動によって姫への拷問が最後になってしまうかもしれないと伝えられます。しかし、結果的に姫の周りの人物が異動することはありませんでした。

 やがてエンディングが流れた後、場面が変わって再びお話が始まります。姫が目覚めると、そこは魔王城ではなく、石作りの小屋に移動していました。そこで、姫は「魔王(CV:玄田哲章)」から、元いた世界でみんなでバスケをしようと集まったところ、雷が落ちてきて異世界に転移したことを聞かされます。さらに魔王は、姫が寝ている間に、転移先のボスである「漆黒王(CV:内田雄馬)」や、その配下大勢を簡単に倒していました。

 漆黒王を倒したことで異世界は平和になり、元の世界に戻ってみんなでバスケを始めようとしたところで第1期が終了します。SNS上では、「後半は『漆黒』ってワードが出るたびに笑ってた」「何が起きても許せるユルさ」「ずっと笑ってみてられる癒しアニメ」といった声があがっていました。放送後はCMで「第2期製作決定」が発表されており、時期は未定ですが、また癒しの世界観を観たいファンの期待を集めています。

(LUIS FIELD)

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