「直接的ではないけど」「R指定でもおかしくない」 年齢制限ありのアニメ映画たち
マグミクス / 2024年6月8日 21時25分
![「直接的ではないけど」「R指定でもおかしくない」 年齢制限ありのアニメ映画たち](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_230951_0-small.jpg)
■間接的な表現が逆に生々しい?
アニメ作品の「エロ・グロ描写」は、物語や独自の世界観を生々しく表現するために、重要な要素ともいえるでしょう。しかし、子供と一緒に見ていたり、過激な表現が苦手だったりすると、注意が必要な場合もあります。この記事では一応注意が必要な、年齢制限のあるアニメ映画を振り返ります。
●『どうにかなる日々』
PG12(小学生は保護者の助言や指導が必要)に指定された2020年公開のアニメ映画『どうにかなる日々』は、青春群像劇の名手といわれる志村貴子氏によるオムニバスマンガが原作の作品です。元恋人の結婚式で出会ったふたりの女性や、男子校の教師と生徒、思春期を迎えた幼馴染など、さまざまな恋模様が美麗なアニメーションとともに繊細に描かれます。
淡々と流れる日常会話のなかで、突然の告白や緩い下ネタも交えながら恋愛が描かれつつ、性描写も絡んできます。そのような緊張感のあるシーンでさえも、本作では温かみのある独特のアニメーションで表現されました。
ネット上では「直接的な表現はないのに妙な生々しさがある」「エロシーンが見事にオブラートに包まれていて爽やか」など、独特な空気感が評価されています。
登場人物の心の動きを細かく描いたアニメーションや、ロックバンド「クリープハイプ」が手掛けた主題歌、劇伴音楽で、温かくも切ない雰囲気が一層引き立っているのも魅力です。
●『パーフェクトブルー』
『パーフェクトブルー』は1998年に公開されたR15+指定のアニメ映画で、大人気アイドルから女優に転身した霧越未麻が、仕事での苦悩や周囲の人間が殺される不可解な殺人事件により、精神が蝕まれていく物語です。性暴力や凄惨な殺人描写などの過激なシーンが、サイコスリラーならではの緊張感ある世界観で描かれています。
なかでもヌード撮影のシーンでは、未麻が大勢の男性に囲まれるなか、泣き叫んで凌辱される演技をするおぞましい性描写が話題となりました。仕事とはいえ犯される彼女の瞳に影が差し、まるで「闇落ち」していくような心理状態までリアルに表現されています。
さらに、未麻の周りで起こる事件の被害者は目をくりぬかれていたり、刃物でめった刺しにされていたりなど無惨な姿の遺体が描かれ、終盤に分かる驚愕の犯人との攻防もあり、グロシーン、恐怖演出でも強烈なインパクトを残しました。
ネット上では、「レイプシーンも殺人描写もきつかった」「過激だからこそ、リアルな人間の闇を感じられて引き込まれる」「最後の犯人とのチェイスはマジトラウマ」など、さまざまな声があがっています。
■ハードなアクションが多すぎて「本当に魔法少女モノ!?」
●『魔法少女リリカルなのは Detonation』
シリーズのなかでゴア表現の多さが話題に『魔法少女リリカルなのは Detonation』キービジュアル (C) NANOHA Detonation PROJECT
2018年に公開された映画『魔法少女リリカルなのは Detonation』は、魔法少女が活躍するアニメ「なのは」シリーズの劇場版第4作目にあたる作品です。新キャラの登場もあり、新たな「なのは」シリーズの作品として、これまで以上のスケールで描かれました。
本作は、激しい戦闘シーンやゴア描写が多いことで話題となります。武器で身体を貫かれたり、腕が飛ばされたりなど、痛ましい暴力シーンが多く、それまでの「なのは」シリーズを知るファンからは、「こんな作品だったっけ」といった声があがりました。
簡潔な殺傷流血がみられるとして、「映画倫理機構」の公式サイトでPG12指定にされていますが、想像以上に流血や殺人の描写があるため、その過激さはR指定にされてもうなずけるほどです。
ネット上では「魔法少女ってなんだっけと思うほどハードな作品だった」などの声があがる一方で、「なのはらしく熱い作品だった」「戦闘シーン多くて爽快感があった」といった高い評価も得ています。
(LUIS FIELD)
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