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【漫画】多目的トイレ前で、知らない大人が子供に「助けて」 犯罪を防ぐ対応策に5万人が「もっと広まって」【作者インタビュー】

マグミクス / 2024年5月20日 20時50分

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■子供たちの善意を利用する犯罪に注意

 ひとりでいる子供に、トイレの前で知らない大人が助けを求めています。その人は困った様子ですが、善意ですぐに助けるのではなく、その前にしてほしいことがあって……?

 たきれいさん(@takirei2)によるマンガ『助けてが嘘でも本当でも、その人から1メートルより離れて、他の大人を呼んでくれると嬉しいです。』がX(旧:Twitter)上で公開されました。

 いいね数は5.3万を超えており、読者からは「小学校の授業でやって欲しいですね」「いますぐ子供たちに見せないと!」「これホントに大事。全親が子供に伝えて欲しい。街中に貼って欲しい」などの声があがっています。

 たきれいさんはイラストレーターとして活動しており、性教育と人権の絵本『性の絵本 せいってなーんだ?』(KADOKAWA)や、『性の絵本 みんながもってるたからものってなーんだ?』(KADOKAWA)が発売中です。

 作者のたきれいさんにお話を聞きました。

ーーたくさんの人に周知したい注意喚起です。今作『 助けてが嘘でも本当でも、その人から1メートルより離れて、他の大人を呼んでくれると嬉しいです。』を描くうえでこだわったことや、作品に込めた思いなどを教えて下さい。

 具体的に「1メートル」と示した方がイメージしやすく、記憶に残りやすいかなと期待しました。1メートルというのは腕を伸ばしても届かない距離なので、それより離れていれば触られるのを避けることができます。子供がほかの大人を呼ぶというのは、SOSが本当だった場合はもちろん助かりますし、うそだった場合は、子供が犯罪に巻き込まれることを防ぐことができます。

「困っている人には親切にしましょう」という教育は大切ですが、残念ながら人の善意につけこんだ犯罪があることにも気を付けないといけないと思います。被害にあった子供が心に傷を負ったまま、誰にも相談できなかったり、自分を責めたりしてしまうこともあります。

ーー今作では多目的トイレでの場面が描かれています。そのほかにこのような犯罪に巻き込まれてしまうシチュエーションや、気を付けるべき場所などはありますか?

 多目的トイレは分かりやすいですが、道端でも公園でもショッピングモールでも、少しでも人の目が届きにくい場所で、子供をひとりにするのは気を付けた方がいいと思います。

 なぜなら加害者もやりやすい場所を探しますし、服の上から触る時間だけなら、ほんの一瞬です(ちょうど今日も学校近くの路上での不審者情報のメールが学校から届きました)。

「そのままで素晴らしい」という子供へのメッセージが込められた『性の絵本 せいってなーんだ?』著:たきれい/監修:高橋幸子 (KADOKAWA)

ーー被害を減らすためには、子供の防犯への自衛意識を高めることが必要だと思います。たきれいさんの考える、周りの大人や社会全体で取り組むべきことなどがあれば教えていただきたいです。

 おっしゃる通り、自衛意識を高めることはとても大切だと思います。ただし、被害を受けてしまった子供に、周りの大人が「自衛が足りない」と責めるのは避けてほしいと思います。性犯罪の場合はセカンドレイプに当たります。自衛ができてもできなくても、被害者には「あなたは何も悪くない」という態度で接することが大切だと思います。

 社会全体で取り組めることとしては、個人的な要望になりますが、防犯を周りの人の善意に頼るだけではなく、防犯の仕組み作りにもっと力を入れてほしいと思っています。例えば、ショッピングモールの多目的トイレの近くに有人の案内所を設置するのは、良い仕組みだと思います。

(マグミクス編集部)

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