「顔隠れてもカリスマ」「面影消えた?」 イケメン俳優が演じたマンガ実写版の強烈悪役
マグミクス / 2024年5月17日 20時25分
■特殊メイクもすごすぎ!名悪役を演じた俳優たち
マンガやアニメの実写化作品で、強烈な悪役たちをイケメン俳優が演じることは珍しくありません。素顔を隠す殺人鬼や、人間離れしたビジュアルになった姿で悪役を演じ評判を呼んだ俳優を振り返ります。
●『ミュージアム』妻夫木聡
「週刊ヤングマガジン」にて2013年から2014年まで連載された『ミュージアム』は、主演を小栗旬さんが務め、2016年に実写映画化されています。本作は、主人公の刑事「沢村久志」と、雨の日だけに現れる猟奇殺人鬼「カエル男」の激しい攻防を描く、サイコスリラー作品です。
カエル男は、自分の出生体重分の肉を身体から削ぎ落とす「母の痛みを知りましょうの刑」や、口に何本もの釘を刺して殺す「針千本飲ますの刑」など、残忍な手口で被害者を殺害し、沢村にも恐ろしい罠を仕掛けます。そんなカエル男を演じたのは、妻夫木聡さんでした。
カエルのマスクを常につけているキャラのため、物語の中盤で素顔が出て驚いた人も多いのではないでしょうか。公開1か月前のジャパンプレミアで配役が明かされ、衝撃を呼びました。
爽やかなイメージの大きい妻夫木さんは、特殊メイクで日光によりただれた皮膚のスキンヘッド姿へ変身し、非道な方法で人を殺めるサイコパスな殺人鬼を演じました。
また、意外と肉体派なカエル男を演じるために、妻夫木さんは約4か月に渡って週3でジムに通って肉体を鍛え上げたそうで、カエル男の不気味な風貌とムキムキな肉体のバランスにも注目です。
視聴者のなかには外見が違いすぎて妻夫木さんと気付かない人も多かったようで「ちゃんと見ないとブッキーと認識できなかった」「面影がないのと、殺人を楽しんでいる感じが本当に恐怖を感じた」といった声が出ていました。
●『幽☆遊☆白書』綾野剛
「週刊少年ジャンプ」にて連載されていた人気マンガ『幽☆遊☆白書』(原作:冨樫義博)は、2023年12月からNetflixで実写版ドラマが配信されています。全5話の短いドラマシリーズで原作から端折られた部分も多いですが、ハイクオリティな映像技術やアクションシーンで話題になりました。
そんな実写版『幽白』では、主人公「浦飯幽助」役に若手実力派の北村匠海さん、「蔵馬」役に志尊淳さん、「飛影」役に本郷奏多さんなど数々のイケメン俳優が出演しています。なかでも、ラスボスとして立ちはだかる元人間の妖怪「戸愚呂兄弟」を演じた滝藤賢一さん、綾野剛さんは、原作ファンからも「ハマり役」と好評の声があがりました。
特に戸愚呂弟役の綾野さんは、自身の筋肉量を増強することで身体能力や妖気を強化した「筋肉操作」を武器とする人気の敵キャラを見事に演じています。幽助との戦闘シーンでは、相手の力量によって筋肉量をコントロールして戦うアクションシーンを演じるため、3か月で10キロ増量した美しい筋骨隆々な身体を披露しています。
また再現が難しそうと心配されていた戸愚呂弟の「100%」状態は、最新VFX技術によって再現されました。視聴者からは「戸愚呂弟の完成度が高すぎてビックリした」「圧倒的強者感がぴったり」「人間だった時代の悲劇をしっかり描写してたことも込みで綾野さんがハマってたと思う」と、称賛を受けています。
■仮面ライダー俳優が演じたクセつよ女装男子
藤原竜也が志々雄真実を演じた『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』キャラクタービジュアル (C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」 製作委員会
●『るろうに剣心』藤原竜也
実写映画版「るろうに剣心」(原作:和月伸宏)シリーズは、2012年から2021年まで全5作が制作されています。実写化作品のなかでも高い再現度で評価の高い作品として、認知されているシリーズです。
シリーズのなかでも、2作目、3作目にあたる『京都大火編/伝説の最期編』2部作(2014年)は、俳優の藤原竜也さんが作中屈指の人気を誇るボスキャラ「志々雄真実」を演じ話題になりました。
志々雄は底知れぬ野心家で「弱肉強食」という揺るぎない信念を持ち、明治政府転覆を狙うカリスマ性のあるリーダーです。幕末に維新志士のなかで人斬り役として暗躍するも裏切られて全身を焼かれており、顔まで包帯で覆われている衝撃的な見た目をしています。そんな志々雄を藤原さんは、原作同様のビジュアルで見事に演じ切りました。
顔が見えないながらも、声色、立ち振る舞い、激しいアクションなど全身で志々雄を表現し、ファンからは「志々雄の死闘を体現できるのは藤原竜也がぴったりだった」「志々雄がハマり役すぎて圧巻」といった声もあがっています。
特に『伝説の最期編』での主人公「緋村剣心」(演:佐藤健)との戦闘シーンでは、剣心ほか、「相楽左之助」(演:青木崇高)「斎藤一」(演:江口洋介)「四乃森蒼紫」(演:伊勢谷友介)ら4人を一挙に相手取り圧倒する場面も再現されています。長回しでハイスピードなアクションを撮り続けるのはやはりかなり大変だったようで、さらに藤原さんはマイナビニュースのインタビューにて「志々雄のスーツは一度着ると、ご飯も食べれない、トイレも行けない、視界も悪くて本当に大変だった」とも語っています。
そんな苦労も経て再現された圧倒的強者、志々雄はまさに「伝説の最期」というべき散り際までしっかり再現されました。
●『あずみ』オダギリジョー
1994年から2008年まで「ビッグコミックスペリオール」にて連載された『あずみ』(原作:小山ゆう)は、2003年、2005年に上戸彩さんを主演に2作が実写映画化されています。本作は江戸時代を舞台に、暗殺集団のひとりである少女「あずみ」がさまざまな武士と戦う姿を描いたアクション作品です。
あずみ演じる上戸さんの迫力あるアクションシーンも注目ポイントのひとつですが、さらに異彩を放ったのは、1作目の悪役として登場した最上美女丸役のオダギリジョーさんでしょう。
美女丸は居合の達人で、作中最強の敵キャラとして描かれています。彼は長髪で女装をしており、言葉遣いも女性のように話す個性的な人物です。当時20代だったオダギリジョーさんは、狂気さえも感じる妖艶な演技で美女丸を再現し、絶賛されました。
まだ2000年の主演作『仮面ライダークウガ』のイメージも強かった時期でしたが、本作を観てオダギリさんのイメージが変わったという人も多かったのではないでしょうか。物語終盤ではあずみとの一騎打ちが描かれ、戦いを楽しみながら殺しにかかる美女丸を嬉々として演じていました。
そんな実写版の美女丸は、今でも「オダギリさんの怪演は本当に恐怖を感じた」「死に方まで衝撃的であずみに負けない目立ち方をしていた」「本当に絶妙に気味が悪い(※褒めてる)」「ヒーローのイメージだったのに、美女丸役でこの人のヒールはヤバいと思ったの覚えてる」と、絶賛を受けています。
(LUIS FIELD)
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