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『聖闘士星矢』黄金聖闘士になった星矢は「射手座」…「守護星座」は変えられるのか

マグミクス / 2024年5月19日 6時25分

『聖闘士星矢』黄金聖闘士になった星矢は「射手座」…「守護星座」は変えられるのか

■聖闘士の「守護星座」実はシオンや童虎も変わっている

 ギリシャ神話の女神「アテナ」に仕える、星座の鎧「聖衣(クロス)」をまとう「聖闘士(セイント)」が、地上の愛と正義を守るために戦うマンガ『聖闘士星矢』。

 本作においては、「それぞれの聖闘士には守護星座があり、一生変わることはない」とされていました。ここでいう「守護星座」とは、聖闘士たちの名乗りにある星座のことで、主人公「天馬星座(ペガサス)の星矢」は天馬星座(ペガサス座)が守護星座です。また、聖闘士の急所となる「星命点」も、星座と同じ形をしています。

 龍星座(ドラゴン)の青銅聖闘士「紫龍」が、暗黒聖闘士「ブラックペガサス」の「暗黒流星拳」を受けて毒に侵された星矢に対して、その天馬星座の形をした星命点を撃って毒を出させるなど、守護星座や星命点は聖闘士と深いつながりを持ちます。黄金聖闘士「蠍座(スコーピオン)のミロ」も、「白鳥星座(キグナス)の氷河」に星命点を撃たれ「黄金聖衣をまとっていなかったら、絶命していたのは俺の方だった」と認めているほどです。

 これほど重要な守護星座ですが、後発作品では扱いが変わっているようです。『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』では、黄金聖闘士である「天秤座(ライブラ)の童虎」と「牡羊座(アリエス)のシオン」は、青銅聖闘士から昇格したという設定になっています。また、アニメ『聖闘士星矢Ω』では、天馬星座の青銅聖闘士であった星矢が射手座の黄金聖闘士に、龍星座の青銅聖闘士であった紫龍が天秤座の黄金聖闘士に、それぞれ昇格しているのです。

 これは「生まれた時から決まっており、一生変わることがない」とされた守護星座が、後から変化しているということなのでしょうか。

 ふたつ、考えられると思います。ひとつ目は女神アテナによる神の力です。守護星座がどういう経緯で、聖闘士を守護しているのかは不明ですが、アテナは聖闘士に加護を与える力を持ちます。岩牢で溺死しそうになっていた「双子座(ジェミニ)のカノン」がアテナの小宇宙で救われるなど、それは奇跡を起こす力です。

 88の星座はアテナの配下である聖闘士に加護を与えているのですから、アテナが願うのであれば、その力で後から守護星座を変更できるということも考えられます。

 もうひとつは「守護星座はひとつではない」ということです。射手座の黄金聖闘士となった星矢は誕生日が12月1日で射手座です。同じく紫龍は10月4日なので天秤座、氷河は1月23日で水瓶座、「アンドロメダ星座の瞬」は9月9日で乙女座、「鳳凰星座(フェニックス)の一輝」は8月15日で獅子座です。「冥王ハーデス」の側近である「タナトス」との戦いでは、彼らの誕生日に合った黄金聖衣が装着されています。

■黄金聖闘士の守護星座は誕生日で決まる…?

紫龍は龍星座(ドラゴン)から天秤座(ライブラ)へ。「聖闘士聖衣神話EX ライブラ紫龍」(BANDAI SPIRITS) (C)車田正美/集英社・東映アニメーション

 その黄金聖衣の装着について、星矢、紫龍、氷河は聖衣自体に認められたり、師匠の聖衣というつながりがあったりしますし、瞬は兄の一輝が黄金聖闘士「乙女座(バルゴ)のシャカ」と死闘を繰り広げ、アンドロメダ星座の青銅聖衣を修復してもらったという縁があるものの、一輝は「獅子座(レオ)のアイオリア」とは何も接点がありません。

 一輝と縁がある黄金聖衣が助けに来るのであれば、何度も死闘を繰り広げた双子座だと思いますが、装着されたのは獅子座の黄金聖衣でした。『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』でも、一輝は「獅子座のカイザー」から「次世代の獅子座の黄金聖闘士の資格がある」と認められています。ちなみに『Ω』で牡羊座の黄金聖闘士になった「貴鬼」は、4月1日生まれの牡羊座です。

 つまり、全ての聖闘士には「生まれつき備わる守護星座」に加え、自身の誕生日に由来する黄道十二星座の加護があり、際立った実力を示した青銅聖闘士、白銀聖闘士であれば、誕生日の黄道十二星座に由来する黄金聖闘士に昇格できるということではないでしょうか。黄金聖闘士たちが星矢たちを「黄金聖闘士の後継者」として見ている描写も、こうした裏設定であるなら納得できそうです。

 もしそうなら、黄金聖闘士になった姿がいささか想像しがたいですが、青銅聖闘士2軍と言われる、「一角獣星座(ユニコーン)の邪武」は11月3日生まれなので蠍座、「子獅子星座(ライオネット)の蛮」は12月30日生まれなので山羊座(獅子座になれないのか……)、「狼星座(ウルフ)の那智」は7月20日生まれなので蟹座、「大熊星座(ベアー)の檄」は5月15日生まれなので牡牛座(イメージにぴったり!)、「海ヘビ星座(ヒドラ9の市」は2月10日生まれなので水瓶座ということになります。

 それまでの聖戦でも星矢たちのように、際立った才能を持つ青銅聖闘士がいたでしょうし、そうした実力者が黄金聖闘士になれないのなら、アテナ軍はむしろ戦力不足となります。これまでの聖戦でも、青銅や白銀の実力者を黄金聖闘士が助けていたり、昇格していたりしたと考えるなら、アテナが聖戦で勝ち続けていた理由のひとつになりそうです。

 なお『聖闘士星矢』本編の黄金聖闘士は「幼少期から天才的な力で黄金聖闘士となった」と描写されています。つまり青銅、白銀聖闘士からの昇格者ではなかった、ということです。これは243年前の大戦で、童虎とシオン以外の聖闘士が亡くなったことにより、指導者や現役聖闘士が不足していたから、ということが考えられます(実際、聖闘士は88人全員が登場したわけではありません)。前聖戦では、聖闘士の人員に余裕があったから、童虎とシオンは「青銅から」昇格できた(飛び級ながら、まっとうな昇格コースをたどった)ということなのではないでしょうか。

(安藤昌季)

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