「不完全燃焼」「じわじわ考えちゃう」 終わり方が「まさか」すぎたアニメ
マグミクス / 2024年5月22日 19時10分
![「不完全燃焼」「じわじわ考えちゃう」 終わり方が「まさか」すぎたアニメ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_233024_0-small.jpg)
■最終回に多く残る謎は未回収のまま?
1話で心をつかまれ、作品を視聴していたものの、「完結の仕方」にしこりが残るというのは、「アニメ鑑賞あるある」のひとつでしょう。今回は、物語終盤に意外な展開を迎え、衝撃的な終わり方をした作品を振り返ります。
●『ワンダーエッグ・プライオリティ』
2021年の冬アニメとして放送された『ワンダーエッグ・プライオリティ』は、『未成年』や『高校教師』などの人気ドラマの脚本を手がけた野島伸司さんがはじめてアニメ脚本に挑戦したオリジナル作品です。
本作はいじめが原因で不登校となっている主人公「大戸アイ」が、ふとしたことをきっかけに「エッグ」の世界に入り込み、自殺してしまった親友「長瀬小糸」を生き返らすために、毎話登場するトラウマを具現化した「ワンダーキラー」という怪物と戦うストーリーでした。
アイは自分以外に「エッグ」の世界で戦う3人の少女と出会い、それぞれの目的のためワンダーキラーとの戦いを繰り広げていきます。作画や脚本の評価が高かった本作でしたが、最後は思わぬ形で終わりました。
物語終盤、アイはパラレルワールドに存在するもうひとりのアイに出会います。もうひとりのアイは、小糸と出会っていない世界線のなかで学校のいじめに耐えられず自殺をしていました。そのことを知ったアイは、いじめから救ってくれた小糸の存在を改めて痛感し、「エッグ」の世界で求められている「エロスの戦士」として戦いを続けることを決意します。
小糸の自殺の真相や、中盤からキーポイントとなる人工知能AI「フリル」の結末など未解決な謎は、全12話放送後の特別編に持ち越しとなりました。その特別編は、前半に物語の総集編、後半に小糸の自殺の真相などが明かされています。
しかし、アイたちは「エッグ」の世界での戦いをいまだに続けており、全ての元凶であるフリルとの決着はつかずじまいで物語を終えました。ネット上では「序盤がよかっただけに結末は納得いかない」「肩透かしに感じた」と批判的な声が多い一方、「推測、考察の余地が多くて考察するのが楽しい」と評価も二極化しているようです。
●『魔法戦争』
2011年から2015年まで刊行されたスズキヒサシさん原作のライトノベル『魔法戦争』は、2014年にTVアニメ化されました。
本作の物語は、男子高校生の主人公「七瀬武」が、学校で倒れていた崩壊世界の少女「相羽六」を介抱するところからはじまります。そして、六の勘違いで魔法をかけられてしまった武は、魔法使いになってしまうのでした。
その後、魔法学院に転校した武は魔法を駆使した激しい戦いに巻き込まれていきます。そんな本作は、前半は魔法アクションのアニメーションやお色気シーンなどが好評だったのに対し、物語後半はストーリーが急ぎ足になっていました。
とくに最終回にあたる、第12話「世界からの消失」の展開は急です。武と敵キャラ「月光」との激しい戦闘が繰り広げられます。武が月光にトドメを刺し、世界は平和に向かっていくと思いきや、場面が変わり武は過去に飛ばされ物語が終わりました。
この展開に作中、過去に飛ばされた武は「…んだよ…意味が分かんねえ」と頭を抱えますが、この時多く視聴者が「そのセリフはこっちが言いたい」と思ったことでしょう。そんなこともあってか、武のこのセリフはネットミームとしてSNSで使われるようになりました。
本作の衝撃的な結末について、ネット上では「最終回以外は見応えあっただけにもったいない」「最後だけでなくエピソードが飛び飛びになる部分もあり、作品を理解するのが難解だった」といった声が出ており、困惑した人も多かったようです。
■物語終盤に主人公が精神崩壊した衝撃作
「くまみこ 壱 - くまぼっくす -」(KADOKAWA メディアファクトリー) (C)2016 吉元ますめ・KADOKAWA刊/「くまみこ」製作委員会
●『くまみこ』
『くまみこ』(原作:吉元ますめ)は、原作マンガ2013年から「月刊コミックフラッパー」(KADOKAWA)にて連載が開始され、2016年にTVアニメ化された作品です。熊手村という村を舞台に、神社の巫女をする主人公「雨宿まち」と、彼女の後見人であるヒグマ「ナツ」の日常を描いています。
物語は都会にいきたい少女と人語を話すクマが一緒に暮らすスローライフコメディで、一見ゆるい日常系アニメと思いきや、最終回で衝撃的な結末を迎えました。
これまで都会の学校に進学するため奮闘してきたまちは、ご当地アイドルコンテストに出場することを決めます。そのコンテストで特別賞に輝いたまちでしたが、突如自分への視線に恐怖を感じ、「石を投げつけられた」「田舎者とバカにされた」と被害妄想を起こして、あこがれだった都会の高校に行くことを諦めてしまうのでした。
急な「鬱展開」にも驚きますが、他にも視聴者を困惑させたシーンがあります。それはまちにコンテスト出場を促した、彼女の従兄弟で役場に務める雨宿良夫のセリフです。彼は作中、熊出村に伝わる生贄の昔話を引き合いに出し、その生贄のように村の代表として頑張ってほしいと発言するシーンが描かれました。
このシーンは原作にはなく、アニメ版に改変した描写で放送終了後、原作者の吉元先生も公式ブログで苦言を呈しています(現在は削除)。
最後はハッピーエンドのような雰囲気で終わりますが、視聴者からは「最終回が狂気的すぎるだろ」「毎週癒されていたのに闇深く終わって残念」といった声が数多くあがり、こちらも物議を醸しました。
(LUIS FIELD)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「いやアウトでしょ」「なんで?」 地上波放送自体が衝撃だった過激アニメ
マグミクス / 2024年6月25日 17時25分
-
「最終話でいきなり?」メインキャラが「死屍累々」の衝撃懐かしアニメ
マグミクス / 2024年6月24日 17時25分
-
『ワンピ』最終章で生まれた謎 「強すぎなキャラ登場」「過去編も超意味深」
マグミクス / 2024年6月17日 11時40分
-
アニメの「特殊エンディング」に泣いてしまう理由 エンドロールに涙腺崩壊
マグミクス / 2024年6月9日 18時25分
-
生きていたラスボス、可愛がってた動物射殺 ラストが後味悪すぎたアニメ
マグミクス / 2024年6月2日 16時10分
ランキング
-
1有吉弘行「なんでも従いますので…どうか家族の盗撮やめてください」一部週刊誌の報道に不快感と切実な願い
スポニチアネックス / 2024年6月25日 22時29分
-
2踊る新作『室井慎次』キャスト9名発表 矢本悠馬、生駒里奈、丹生明里、佐々木希ら最新映像に登場
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月25日 21時0分
-
3真木よう子、久々の公の場で元気な姿 共演の森山未來を「内側から出る色気が半端ない」と絶賛
スポーツ報知 / 2024年6月25日 20時34分
-
4『ミヤネ屋』と『ゴゴスマ』視聴率バトルに異変。“MCのブランドイメージ”で分かれた明暗
日刊SPA! / 2024年6月25日 15時52分
-
5西野カナ、活動再開を発表「毎日ワクワクしています」結婚&出産経て約5年5か月ぶり 直筆メッセージ投稿【全文】
スポーツ報知 / 2024年6月25日 20時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)