RPGで「武器と防具」どっちを先に買ったらいい？　ゲームごとに違う、判断すべきポイント

マグミクス / 2024年5月29日 21時55分

■武器派VS防具派

　RPGを遊んでいるといつも悩んでしまうのが「武器と防具のどちらを優先すべきか」という問題です。

　武器や防具の店に行くと、さまざまなアイテムが売られています。「どうのつるぎ」や「おなべのふた」など選択肢がいろいろある一方で、手持ちのお金は限られている。いずれすべてを買うにしても、どれから手を出すべきか悩ましいわけです。

　果たしてどちらが正解なのでしょうか？　武器派、防具派のそれぞれの立場を踏まえ、どちらを優先すべきかを、「ドラゴンクエスト」シリーズを例に考察します。

　まずは武器派の立場になってみます。武器を先に選ぶ最も大きいメリットは、やはり攻撃力があがるゆえに敵を倒しやすくなる部分です。極端なことをいえば、攻撃を受ける前に倒すことができれば、防具は必要ありません。

「はがねのつるぎ」をイメージしてみましょう。序盤でこれを入手できると攻撃力が一気に上がり、何度も攻撃しなければならなかった敵を容易に倒せるようになります。結果的に経験値やお金の効率も上がり、防具を買いそろえるのも容易になるでしょう。

　また防具の場合、兜、鎧、盾と複数部位があり、全部一気に買い揃えようとすると非常にお金がかかってしまいます。人によっては「どの部位から買おうか」と悩んでしまう人もいるかもしれません。それに対して、武器は1キャラにつき装備できるのはひとつだけとシンプルです。アレコレ悩むのが嫌いな人にとっては、武器を先に買い揃えるほうが向いているかもしれません。

　一方、防具を先に買うメリットは何があるのでしょうか。

■一方、防具のメリットは？　目立たないけど実は超重要

『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』では「ビアンカのリボン」や「どれいのふく」など印象的な防具がたくさん登場する。

　防具を優先すると、やはりゲーム進行の安定度が段違いです。敵のダメージを軽減できれば「MP」や「やくそう」といった回復リソースも減りにくくなるうえ、ボス戦でも勝利を掴める可能性が上がります。

　長いダンジョンに挑む場合、最奥部へ行くことはもちろん、道中のアイテムを回収することも重要です。継戦能力を上げる防具はそれらの目的にぴったりといえるでしょう。

　何より、いくら攻撃力が高くとも相手を倒しきれなければ意味がありません。1ターン目の攻撃だけでボスを倒せるRPGはまずありえないですから、結局は相手の攻撃を受けねばならず、防具が重要になってきます。

　そして、防具は防御力が上がるだけではありません。ものによっては状態異常を防いだり、属性攻撃を軽減してくれます。「ドラゴンシールド」や「みずのはごろも」はボスなどがよく使ってくるブレス系の攻撃を防ぐ重要な手段となるため、強敵と相対する時は必須装備といえるでしょう。

　何より、防具は武器以上に遊びがあります。たとえば『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』にて、主人公が青年になったあと手に入れる「ドレイのふく」は、辛い奴隷時代を過ごした苦い記憶が呼び起こされるような装備ですし、「ステテコパンツ」はタンスから手に入れたら思わず笑ってしまうような存在です。また「エッチなしたぎ」や「ラバースーツ」など「どんなデザインなんだ……？」と想像が止まらないものもあります。

　さて、こうして武器と防具それぞれのメリットを見てきましたが、果たしてどちらを優先させるべきでしょうか。作品にもよりますが、「経験値やお金稼ぎのためにザコ敵を多く倒す必要があるゲームでは、武器を優先すべきであり、そうでないゲームでは防具を優先すべき」と考えられます。

　攻撃力を上げると敵の殲滅が容易になり、防御力を上げればさまざまな戦い方を選べて戦略の幅が広がります。ザコ敵との戦いが比較的多い「ドラクエ」シリーズのようなゲームでは、武器のほうに軍配があがるかもしれません。

　あなたはどちらを優先すべきだと思いますか？

（すすだま）