『ガンダム』あのエースも…実は「ア・バオア・クーの戦い」にいたという有名人は?
マグミクス / 2024年5月25日 6時25分
■意外なキャラも「ア・バオア・クーの戦い」に参戦?
アニメ『機動戦士ガンダム』は、地球連邦軍とジオン公国軍による「一年戦争」を中心に描かれた作品です。そのクライマックスとなった「ア・バオア・クーの戦い」では、「アムロ」の「ガンダム」と「シャア」の「ジオング」が激しいバトルを繰り広げたことでも知られています。
一年戦争の勝敗が決した過酷な戦場「ア・バオア・クー」には、のちの作品で活躍するキャラクターたちも実は参戦していました。以下、劇中で参戦の描写や発言があった主要キャラを中心に、「実は『ア・バオア・クーの戦い』にいた人物たち」を振り返ります。
OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の第1話では、ジオン視点から見た「ア・バオア・クーの戦い」の様子が描かれています。ジオンの残党を率いる「デラーズ・フリート」の指導者となった「エギーユ・デラーズ」は、麾下の艦隊を率いて「ア・バオア・クーの戦い」に参戦していました。
そして「ソロモンの悪夢」と呼ばれたジオンを代表するエースパイロット「アナベル・ガトー」も、「ア・バオア・クー」の戦場を駆け巡り、青を基調としたパーソナルカラーの「ゲルググ」で奮闘しています。
『0083』第1話では、デラーズが「ギレン総帥、戦死」の報を聞き、これが「キシリア」の謀殺と見抜いて即座にア・バオア・クーから撤退を指示する場面があります。一方、死地を求めて、なおも出撃しようとするガトーに、デラーズは「生きてこそ得ることのできる栄光をこの手につかむまで、その命、わしが預かる」と伝え、強引に引きとめるシーンが印象的でした。
同じく『0083』にて、地球連邦軍の艦艇「アルビオン」に乗艦していた「サウス・バニング」「アルファ・A・ベイト」「ベルナルド・モンシア」「チャップ・アデル」の4名も、一年戦争を経験したメンバーです。
激戦となった「ソロモン攻略戦」「ア・バオア・クーの戦い」などに参加しながら、終戦までひとりも欠けることなく戦い抜いたため、「不死身の第四小隊」の異名で呼ばれるようになりました。
意外なところでは、『機動戦士Zガンダム』に登場した「ヘンケン・ベッケナー」も、作中で「ア・バオア・クーの戦い」に参加していたことを明かしています。
『Zガンダム』の第5話で、ヘンケンは「自分はア・バオア・クー会戦のとき、後方のサラミスにいました」と経歴を語り、直接ジオングは目視できなかったものの、「赤い彗星の力といったものは感じました」と当時のことを振り返っています。
ちなみにそのときのヘンケンは、サラミス改フジ級輸送艦「スルガ」の艦長でした。
また、MSVではおなじみのエースパイロット「ジョニー・ライデン」も、キシリア配下の「キマイラ隊」の隊長として「ア・バオア・クー」で戦った人物です。「真紅の稲妻」の異名で知られるジョニー・ライデンは、真紅のパーソナルカラーに塗られた「高機動型ザクII」でア・バオア・クーの防衛戦に参加し、戦いのなかで行方不明になっています。
こうしたメンバーが参戦していた情報を頭に入れてから、あらためて初代『ガンダム』の「ア・バオア・クーの戦い」を観てみると、感慨深いものがあります。もちろん、いずれも後づけの設定なので、彼らの活躍が劇中に描かれているはずはないのですが、思わずモブキャラの戦闘シーンに目がいってしまいます。
(大那イブキ)
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