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原作者「ブサイクじゃないとダメ」 実写版で「イケメン化」した主人公への反応は?

マグミクス / 2024年6月1日 20時25分

原作者「ブサイクじゃないとダメ」 実写版で「イケメン化」した主人公への反応は?

■ゴールデンタイムのドラマなら仕方ない?

 マンガやアニメの実写化において、キャラクターのキャスティングは、作品の評価を左右する重要な要素といえるでしょう。キャストが発表される際は、大きな話題となり、たびたび物議を醸しています。

「週刊少年ジャンプ」の人気作品、『こち亀』こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(著:秋本治)の実写化は、キャスティングで物議を醸した代表作といえるでしょう。「両さん」の愛称で慕われる同作の主人公「両津勘吉」は「まゆ毛がひとつながりになった低身長なオジサン」という、ビジュアル面ではお世辞にもかっこいいとは言い難い容姿のキャラクターです。

 しかし、『こち亀』が2009年にドラマ化された際、両津役に配されたのは、当時SMAPのメンバーとして活躍していた人気アイドルの香取慎吾さんでした。

『こち亀』ファンの間で両津役といえば、TVアニメの声だけでなく1999年に舞台化でもハマり役と評判だった、ラサール石井さんのイメージが定着していました。そのため、高身長かつイケメンである香取さんがキャストを務めることについて「短足のおっさんキャラを慎吾君が演じられるのか不安」「ラサール石井さんのままでよかったのに! どうして?」など、『こち亀』と香取慎吾の両ファンから不安の声が広がります。

 ラサール石井さんは2009年6月18日の公式ブログで、原作者の秋本先生からもドラマの主演をやってほしいとオファーがあったことを明かしつつ、「ゴールデンタイムの連続ドラマを担う主役と考えた場合、自分の任や年齢的な事も考え、またそれをこなすスケジュール調整も実際に難しいこともあり、『どうぞ、私のことは気にせず、自由な人選をお願いします』とお伝えしました」と明かしています。そして、代わりに実写版では両津の父親「銀次」役を担当しました。

  ファンの不安もあったものの、「ほげぇぇ!」などのオリジナルの名言を生み出しながら、ガサツだけど人情味のあふれる両津を体当たりで演じきった香取さんに対して、ネット上では「最初は違和感だらけだったけど、不思議と両さんに見えてきた」「案外似てるかも? 慎吾君ってホントになんでもできるな」など、難しい役に取り組んだ香取さんに称賛の声も出ていました。その後、2011年に劇場版『こちら葛飾区亀有公園前派出所THE MOVIE~勝どき橋を封鎖せよ!~』も公開される人気作となります。

『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公「鬼太郎」のイケメン化も話題となりました。原作は、水木しげる先生による妖怪をテーマにした大人気マンガです。単発のTVドラマやビデオ映画での実写化ののち、2007年に初の劇場版実写映画が公開されました。

 この実写映画で鬼太郎役にキャスティングされたのは、タレントのウエンツ瑛士さんです。ドイツ系アメリカ人と日本人を両親に持つ彼の、目鼻立ちの際立つ美形な顔立ちから当時、ネット上などで「鬼太郎はイケメンじゃない」「洋風!?」といった声があがりました。

 しかし、映画公開後には「ちゃんと鬼太郎だった」「全キャストハマり役」「もう鬼太郎はウエンツ以外考えられない」など、前評判を覆す好評価が相次ぎます。公開前の2007年3月には、水木先生の故郷で「妖怪の町」として知られる鳥取県境港市にて日本最速試写会が行われ、そのなかで監督の本木克英さんが「水木先生が、ウエンツさんが二枚目過ぎるのを心配していた」「(水木先生は)鬼太郎はブサイクじゃないとダメだと言っていた」ことを明かし、そして鑑賞後に水木先生の評価が「今までで1番良かった」と逆転したことも語っていました。

 南勝久先生の人気マンガ『ザ・ファブル』の実写化(2019年)も、主人公のイケメン化で大いに注目を集めた作品といえるでしょう。

 同作の主人公は、依頼された標的を完全に仕留める伝説の殺し屋、通称「ファブル(寓話)」で、育ての親でもある「ボス」から「1年間一般人として平和に暮らす」という指示を受けた彼が、大阪で一般人のフリをして生活するも、少しずつ騒動へと巻き込まれていくという、アクションコメディです。

 実写版『ザ・ファブル』の主演を務めたのは、「ジークンドー」や「カリ」といった武術のインストラクターの資格を持つアクションのスペシャリストで、実力派俳優としても知られる岡田准一さんです。キャストの発表当初、ネット上では「イケメンすぎて目立つって……」「目がまるで違う」「最初から強そう」などといった、原作とのギャップを不安視する意見が見られました。

 しかし、岡田さん本人がアクションの振り付けを考える「ファイトコレオグラファー」も務め、吹替なしでスタントをした戦闘シーンのクオリティも評判を呼んで、映画公開後には「岡田くんの強者感に感動した」「原作通りマスクをかぶったままの本人アクションに凄みを感じる」「実際に只者じゃない岡田君が普通の人のふりするだけでファブルっぽくなる」など、賛辞の声が飛び交いました。

(マグミクス編集部)

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