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アニメの「特殊エンディング」に泣いてしまう理由 エンドロールに涙腺崩壊

マグミクス / 2024年6月9日 18時25分

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■『ドラゴンボールファン』なら間違いなく感動する最高のED

 アニメ作品のなかには、「泣けるアニメ」というジャンルに振り分けられるものがあります。みなさんもアニメを視聴して、最後に涙を流したことがあるのではないでしょうか。また、ジャンルとしては「泣けるアニメ」ではないものの、物語の結末を迎えて「終わり」かと思わせ、通常とは違うエンディングが流れ、背景で「その後」のキャラクターの様子などを描くという演出で涙を誘う作品もあります。数多くあるアニメ作品のなかから、3作の「泣ける特殊エンディング」を振り返ります。

※この記事には『ドラゴンボールGT』『魔法の天使 クリィミーマミ』『進撃の巨人』最終回についての詳細な記述があります。

●『ドラゴンボールGT』

『ドラゴンボール』(作:鳥山明)は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された原作マンガだけでなく、アニメシリーズも世界的に人気を博していることはいうまでもありません。なかでも、いまだにファンから「最高のエンディング」といわれているのが『ドラゴンボールGT』です。

 1996年から1997年までフジテレビ系列で放送された同作は、「魔人ブウ編」から5年後の世界が舞台の、アニメオリジナルストーリーが描かれます。天界に封印されていた「ダークドラゴンボール」によって、「孫悟空」が子供の姿になってしまいます。さらに、宇宙に散らばったダークドラゴンボールを1年以内に回収しないと地球が消滅するという事態にもなり、悟空と「トランクス」、「パン」の3人で宇宙に旅に出るという物語です。

『GT』の最終話では、ラスボスである「超一星龍」を倒した悟空が、「神龍」に乗って「亀仙人」や「クリリン」、死んでしまった「ピッコロ」にあいさつに行き、その後に神龍と一体化する様子が描かれました。そして、さらに時が経ち、悟空と「ベジータ」の子孫も登場し、その後にエンディングが流れます。

 この特殊エンディングで『GT』のオープニング曲「DAN DAN 心魅かれてく」が流れ、アニメシリーズ1作目『ドラゴンボール』から『Z』『GT』までの名場面がハイライト映像で映し出されます。さらに、アニメシリーズに登場したさまざまなキャラと、その声優のクレジットも流れます。

『ドラゴンボール』ファンにはたまらない演出で、リアルタイムで視聴していた人からは「ドラゴンボール史上最高のエンディング」「ラストの『これでドラゴンボールのお話はおしまい』のナレーションで涙が止まらなくなった」など、感動の声が相次いでいました。

 また、2024年3月に鳥山先生が逝去された際も、「訃報を聞いて、すぐにこのエンディングを思い出した」といった声があがっていることから、多くの『ドラゴンボール』ファンの心に『GT』のエンディングが刻まれていることがうかがえました。

■感動のエンドロール…かと思いきや、バッドエンド?

「完結編」後編のエンドロールもメッセージ性たっぷり 画像はTVアニメ『進撃の巨人』The Final Season完結編(前編)キービジュアル (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会

●『魔法の天使 クリィミーマミ』

 TVアニメ『魔法の妖精ペルシャ』や『魔法のステージファンシーララ』といった「スタジオぴえろ」による「魔法少女シリーズ」の1作目『魔法の天使 クリィミーマミ』の最終回も、特殊なエンディングによって視聴者の涙を誘いました。

 同作は1983年から1984年まで日本テレビ系列で放送されました。10歳の女の子の「森沢優」は、偶然にも「フェザースターの舟」を助けたことで、そのお礼に「妖精ピノピノ」から1年間の期限付きで「願いがかなう魔法」を授けられます。魔法の呪文で素敵な女性に変身し、さらにスカウトを受けてアイドル歌手「クリィミーマミ」としてデビューするという物語です。

 最終話の「ファイナル・ステージ」では、魔法を使える期限が迫っていることを危惧したマミは、デビュー1周年記念コンサートの開催日を早め、ファイナルコンサートの舞台に立ちます。

 しかし、ラスト1曲となったところで、幼なじみの「大伴俊夫」がマミの正体が優であることを思い出してしまい(以前にも正体を知られていたが封印されていた)、それが原因でピノピノはマミを舞台から舟に取り込んでしまいます。ところが、ファンたちの熱烈なコールによってマミは舞台に戻ることを許され、最後にデビュー曲「デリケートに好きして」を歌い上げたのです。

 そして、マミは優の姿に戻ります。ピノピノや、ともに過ごした妖精の「ポジ」と「ネガ」が帰っていき、優は俊夫に寄り添って歩き、エンディングを迎えるのでした。

 エンドロールでは、28話から使用されていた「LOVEさりげなく」ではなく、初期エンディングの「パジャマのままで」の2番が流れます。背景にはマミのライバルだった「綾瀬めぐみ」と、芸能プロダクションの社長の御曹司「立花慎悟」が婚約会見をしている様子が描かれます。また終盤では、大人になった優と俊夫がふたり並んでいる場面も登場しました。ふたりの目線の先には遊んでいる子供がいることから、優と俊夫は結ばれて子宝に恵まれたのだと推測できます。

 2023年で放送から40周年を迎え、「魔法の天使クリィミーマミ40周年特設サイト」が開設されました。そこで発表された「2024年・ファンが選んだ人気エピソードTOP10」の第1位には、最終話の「ファイナル・ステージ」が選ばれました。

●『進撃の巨人』

 最近の作品のなかで、特殊なエンディングとしてアニメファンの強く記憶に残っているのは、2023年に完結したTVアニメ『進撃の巨人』でしょう。

 本作は、「別冊少年マガジン」(講談社)で諫山創先生が連載したマンガが原作です。人を喰う巨人から逃れるために壁の内側に住んでいた主人公の「エレン・イェーガー」や幼なじみの「ミカサ・アッカーマン」、「アルミン・アルレルト」が、壁の外へ遠征する「調査兵団」に、厳しい訓練を乗り越えて入団します。調査兵団が巨人の謎を追及した結果、世界の謎が明かされ、大規模な戦争へと発展していくという壮大な物語です。

 2013年からTBS系列で第1期、2期と放送され、3期からはNHKでの放送となり、2023年11月に放送された「完結編」の後半で幕を閉じました。

 最終話では、大量の大型巨人が街や人を踏み潰していく「地鳴らし」を発動させたエレンの暴走を止めるべく、ミカサやアルミン、「リヴァイ」、「コニー・スプリンガー」、「ジャン・キルシュタイン」、「ライナー・ブラウン」といった、エレンとともに戦った調査兵団のメンバーが奮闘します。

 死闘の末、ミカサがエレンの首を討ち取り、地鳴らしを食い止めることに成功します。仲間たちは、エレンが自分たちを救うために悪党になったことを知り、特にミカサは平和が訪れた後でも、エレンを埋葬した大木の下で悲しみに暮れていました。しかし、最後に一羽の鳥がミカサの元にやってきて、くちばしでマフラーを巻きます。その不思議な出来事に、ミカサは「エレン、マフラーを巻いてくれてありがとう」といい、エンディングを迎えるのです。

 エンドロールでは、エレンの墓がある大木を映した映像が登場し、早送りで進むかのように時が流れていきます。途中で、ミカサと思わしき女性がエレンの墓参りのために何度か訪れます。そして、ミカサがエレンにもらったマフラーを巻いたまま、棺に入ったシーンも描かれました。ミカサは死ぬまでエレンを想い続けたという事実も明かされました。

 しかし、これだけでは終わりません。さらに時が進み、今度は高層ビルが立つようになり、平和な時代が続くかと思いきや、次第に人間同士の戦争に発展します。終盤には核兵器のようなものも着弾し、火の海となり、そこでエンドロールは暗転します。

 最終話を観た人からは、「ミカサの真っすぐな思いに感動したけど、結局、人は争いをするという事実にとても考えさせられた」「エンドロールだけで、ここまで感情を揺さぶられたのは初めて」などの声があがっていました。

(LUIS FIELD)

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