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「いきなりなぜ」「考えたら怖い」 最終話で予想外の展開を迎えたマンガ

マグミクス / 2024年6月1日 17時25分

「いきなりなぜ」「考えたら怖い」 最終話で予想外の展開を迎えたマンガ

■読者の想像の斜め上をいった意味不明ラスト

 長年読んできたマンガの「最終話」は、ファンなら何としても見届けたいものですが、なかには「どういうこと?」と理解できないようなラストが描かれて、幕を閉じた作品もありました。いくつか、強烈な例を振り返ります。

 ギャグマンガ『武士沢レシーブ』『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』『ピューと吹く!ジャガー』で、いずれも衝撃のラストを描いたうすた京介先生は、その後の連載作『フードファイタータベル』でもまさかの結末を作り上げました。

 同作は、主人公の「神無食流(かんなしたべる)」が、大食いバトル「フードル」を通して最強の大食い戦士を目指すというギャグマンガです。フードファイターの聖地「TV凍狂」の大食い大会に出ることを目標にかかげた食流は、見事にその大会の決勝ラウンドまでコマを進めます。

 決勝で食流が数々のフードファイターとの激闘を広げるなか、突如として数々の大食いファイターを食べてきた犯罪者「カニーバー」が乱入してきました。果敢に戦いを挑んだ食流でしたが、あっさりとカニーバーに食べられてしまいます。

 そして最終話では、食流がカニーバーの体内でかつて自分を守って食べられた、父の神無空拳と再会しました。その後、被害者のフードファイターたちが力を合わせてカニーバ―の身体を内側から食べ、苦しんだカニーバーが大爆発します。倒したかと思いきや、そこにいたのはひとりの赤ん坊でした。彼は、「はじまして ボク 腹人神 それでは 地球のみなさん… いただきます」と言い、物語は幕を閉じます。

 この難解なうえに唐突に完結した最終話に対し、「何を読まされていたんだ」「え? 終わり?」など困惑の声が相次ぎました。また「地球のみなさん」と書かれていることから、あの赤ん坊が「地球滅亡エンド」をもたらすと解釈する人もおり、「これは世界そのものを食べるというバッドエンド」「地味に怖い結末」といった感想も出ています。

 また、寺沢大介先生によるマンガ『喰いタン』の最終話は、これまでのメインとなる内容とまったく関係ない展開を繰り広げて完結しました。

『喰いタン』は、食い道楽の探偵かつ歴史小説家の「喰いタン」こと頭脳明晰の「高野聖也」が、「食べ物を喰って推理」という斬新なスタイルで数々の事件を解決していくという、推理とグルメを組み合わせた作品です。しかし113話で突然の連載終了となり、その最終話冒頭で高野は、同作の出版元である講談社に対し、「何ィ 打ち切り!!?」「前回までそういう気配は全くなかったぞ!!」と発言しました。

 そして、高野が取った行動は、恐竜の化石発掘における学者の生涯を追った物語を書くために、アルゼンチンに行くというものです。たとえば、犯罪組織の黒幕を追い詰めるといった展開なら探偵ものらしいラストですが、まさかの最終話が描かれました。あまりにも唐突かつユニークな展開だったため、「当時笑いすぎて酸欠になった」「謎展開なのにシリアスな雰囲気で吹いた(笑)」と、多くの読者の笑いを誘ったようです。

 ほかに最終話で「意味が分からない」との声が続出した作品といえば、武井宏之先生が手がけた『シャーマンキング』も当てはまるでしょう。

 同作は、この世とあの世を結んで、神や精霊、死者の霊と交流できる能力を持った「シャーマン」の「麻倉葉」が、仲間とともに世界のシャーマンの頂点を目指すという、ファンタジーバトルマンガです。

 その問題の最終話では、ラスボスである「ハオ」との戦いを前に、葉たちが高原プラントで一泊することになり、皆が眠りに就いた後、仲間のひとりである「小山田まん太」が見た夢の様子が描かれます。そこでは「深い深い海の中でハオがつぶやいた『おやすみ』」「葉くん達のもとに集う仲間達」とまん太のナレーションが続き、ラストでは「プリンセスハオ」という言葉とともに、葉たちと王女になったハオが描かれ、そこで物語が終わるのでした。

 最終話の途中では、仲間の「恐山アンナ」とまん太が会話しており、その時に「このお話のお姫様は執念という魔王にとらわれたハオなんだから」と話しています。この描写から、まん太が見た夢は、アンナの言葉が影響したものかもしれません。そういった考え方もできますが、この最終話には、理解が追いつかない読者が多かったようです。

 ただ、この衝撃的な最終コマの片隅になぜか果物のみかんが描かれており、これを「未完」と受け取ったファンも少なからずいました。その後、『シャーマンキング』は加筆修正された「完全版」が出版されました。唐突に終わったラストシーン以降の、ハオと葉たちの戦いとその結末が描かれています。

(LUIS FIELD)

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