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虚淵玄最新作『Rusty Rabbit』は、武器の使い分けが楽しい横スクロールACT!【先行プレイレポ】

マグミクス / 2024年6月4日 10時0分

虚淵玄最新作『Rusty Rabbit』は、武器の使い分けが楽しい横スクロールACT!【先行プレイレポ】

■人類が去った地球を支配したのはウサギだった!?

 2024年5月末、『荒野行動』や『Identity V 第五人格』などのゲームタイトルの開発・運営を手掛けるNetEase Gamesによるメディア向けの新作ゲーム先行体験会が開催されました。人気シナリオライター・虚淵 玄さんが原案と脚本を手がけるアクションゲーム『Rusty Rabbit(ラスティ・ラビット)』を中心とするプレイレポートをお届けします。

 9月24日(木)にPlayStation 5とPC(Steam)でリリース予定の『Rusty Rabbit』は、巨人の遺跡をひたすら掘り進む、2.5Dサイドスクロールアクションゲームです。

ステージ探索時にスタンプが乗る愛機「ポンコツ」は、名前のイメージに反して機動力が高め。操作に慣れるとスピーディーに探索できそうだ

 物語の舞台は、人類が去ってから数千年が経ったはるか未来の地球です。今では人さながらの高い知性を身につけたウサギたちが地球の支配者となっており、彼らはかつての人類が残した施設を「遺跡」や「聖地」と呼んで神聖視しています。

 主人公の老ウサギ「スタンプ」は、そんな聖地を採掘する恐れ知らずな「錆掘(さびほり)」のひとりです。彼がBB団と名乗る錆掘チームとともに、遺跡のひとつである「エントツ山」の深部を目指す姿が描かれます。

●主人公はグチっぽくてガンコなオジサン!

 ゲームは、スタンプがプレイヤーに話しかけているかのような独白からスタートします。彼はいかにも頑固そうで、さらにヒネくれた面や変に達観した面も持っており、もしリアルにいたら地味に「ちょっとメンドくさそう」なタイプです。

 妻には先立たれ、娘はケンカして家を出ていったきりと、その背中には哀愁もただよっていますが、実力派声優の黒田崇矢さんによる最高にシブいボイスとかわいらしい見た目が相まって、彼がいくらボヤいたところで不快感はゼロ! むしろ、見ていてクスリと笑えるキャラになっています。

 序盤から登場するBB団もクセモノぞろいで、団員たちは「ブラックベリー団」、「ブリッツ・ブレット団」、「ボーリング・ベアー団」など、「BB」が何の略称であるのかすらバラバラです。ストーリーの序盤では各団員にスポットが当たりますが「次の団員はどんな略称を主張するのかな?」と気になってしまいました。

BB団には若者のウサギも多く、スタンプとは親子以上に年が離れていそうなメンバーも

 そんなBB団に手を焼いていたスタンプは、遺跡の奥にある情報端末で娘が書き残したと思われる記録を発見します。その不穏な文章は彼女の危機を思わせるもので、スタンプは愛娘を助けるために遺跡の深奥を目指します。

■採掘用武器と攻撃用武器を使い分ける爽快アクション!

戦闘に適したナタは、点ではなく線の攻撃をしてくれるので錆獣にも当てやすそうです

 遺跡の探索は人型メカ「ポンコツ」に乗って行います。ポンコツは最大4種類の武装を装備できるようになっていますが、ドリルはガラクタの採掘に適している一方で遺跡を徘徊する機械「錆獣(しょうじゅう)」との戦闘にはあまり向いていなかったり、反対にナタは戦闘に適しているものの行く手を阻(はば)む岩を砕けなかったりと、武器によって得手・不得手がはっきりしています。どのように武器を使い分けるかが、「ベテラン錆掘」の腕の見せどころです。

 また、ポンコツはキビキビと動いてくれるのでアクション面は軽快です。2ステージ目の「世界樹」では腕からワイヤーを射出して足場なき道を進むワイヤーアクションを試すことができ、こちらも操作に慣れるとスピーディーに移動できました。

ステージによってはワイヤーアクションも楽しめる

 本作はいわゆる探索系アクションゲームと比べると「あの場所にはどうやって行くんだろう?」というような謎解き要素やパズル要素はひかえめになっており、「爽快感あるアクションパート」と「遺跡や巨人の謎が徐々に明かされていくストーリー」が楽しさのキモとなるとのことです。

 試遊の最後は、「錆キリン」とのボス戦を楽しめました。しかし、胴体と長い首のように思えたものはよく見ると車体とアームで、現代人の感覚でいうならキリンというよりほぼショベルカーです。それがキリンという名前であるところに「動物の名前や身体的特徴はかろうじて残っているものの、ショベルカーという概念は忘れられている」世界であることがうかがえて、ボスの名前だけであれこれと想像させてくれるストーリーテリングの妙に膝を打ちました。

「錆キリン」とのボス戦。現代人の感覚でいうと「無人の暴走ショベルカー」という感じだろう

 主人公・スタンプのイメージは2008年の映画『グラン・トリノ』でクリント・イーストウッドが演じた主人公で、ウサギというモチーフはオリジナルロボ作家のマイティさん(@almighty0404)が2015年にTwitterで公開した「シルバニアファミリー+ジャンクロボ」の作品群にインスパイアされたものなのだそうです。

 虚淵さんは現在本作の開発に付きっ切りの毎日で、「ほどほどにシリアスで、かつ人情話にちょっとしんみりとできる、虚淵玄の新境地になりそうです」と自信を見せてくれました。数々の話題作を手がけてきた虚淵さんの創作意欲を刺激したモチーフが本作でどのように昇華されているか、この秋期待の1本となりそうです。

●アメリカが共和国に!?『DUSTBORN』もなかなかにカオス!

 体験会では、2024年8月20日(火)にPS5/Xbox Series X|S/PC(SteamおよびEpic Games Store)他でダウンロード版が先行リリースされる『DUSTBORN(ダストボーン)』も試遊しました。

 近未来のアメリカ共和国を舞台とする本作は、主人公の女性・パックスと仲間たちがやばそうなブツの運び屋を遂行する姿を描くロードトリップを描くアドベンチャーゲームです。

『DUSTBORN』より。一番右の女性が主人公のパックスです

 試遊では、パックスたちがジャスティスと呼ばれる警備の目をかいくぐるために「自分たちはツアー中のパンクロックバンドだ」と言い張るひと幕を楽しめました。驚きなのは、ジャスティスを信じさせるためにバンド演奏してみせるシーンでホントにいきなりリズムゲームが始まったことです。

「あれっ!? アドベンチャーゲームだったはずでは!?」と思いつつもなんとか演奏を終えると、怪しまれつつもなんとか口八丁でなんとか誤魔化すことができました。バッチリな演奏を見せつければ疑われずに済んだのかもしれませんが、パックスたちは演奏の経験なんてロクにないのにぶっつけ本番で挑んだようでしたので、これはこれで強いシンクロを感じました。

ストーリーの流れにそって、突然リズムゲームがスタート。まさかプレイヤーまで本当に演奏させられるとは!

 彼女たちのフリーダムさは留まるところを知らず、バットを振るって敵を叩きのめしたり、仲間たちと焚火を囲んで語らったりと、何でもアリの旅路がアメコミ調のグラフィックで描かれます。

『Rusty Rabbit』と『DUSTBORN』はジャンル、開発会社、制作スタッフなど何もかもが異なる作品ですが、「現実の延長線上にある未来の世界で、主人公の生きざまを楽しむゲーム」というコンセプトは通ずるものがあるように感じました。

『Rusty Rabbit』:
(C)2023 NetEase, Inc./NITRO PLUS

『DUSTBORN』:
(C) 2024 Red Thread Games AS. All rights reserved. Published by Quantic Dream. Dustborn, Red Thread Games and the Red Thread Games logo are trademarks of Red Thread Games AS. Quantic Dream and Quantic Dream logos are trademarks of Quantic Dream S.A.S. All rights reserved.

(蚩尤)

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