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かませ犬がなぜ? 『キン肉マン』新作アニメで「ブラックホール」がフィーチャーされるワケ

マグミクス / 2024年6月9日 7時10分

かませ犬がなぜ? 『キン肉マン』新作アニメで「ブラックホール」がフィーチャーされるワケ

■かつてのブラックホールは「かませ犬」「やられ役」だった?

 新作TVアニメ『キン肉マン 完璧超人始祖編』の放送開始日である2024年7月7日が、刻一刻と近づいています。5月29日に公式サイトでは「正義超人」「悪魔超人」「完璧超人」の三つ巴の対立を描いたメインビジュアルが公開され、ファンの期待も高まっていることでしょう。

 その一方で「週刊少年ジャンプ」の連載が終了した1987年以降のストーリーを追っていない人も少なからずいて、新作アニメの報に「まだ続いていたの?」と驚いた人もいるようです。

 そして連載再開後のストーリーを知らない人からすると、新作アニメになる「完璧超人始祖編」に「7人の悪魔超人」が登場することが不思議に感じるかもしれません。

 しかも、3月19日に公開された新作アニメのキービジュアルでは、かつて脇役扱いだった「ブラックホール」が最前列に並んでおり、その理由が気になる人もいることでしょう。

 悪魔超人のブラックホールが初めて登場したのは、コミックス第9巻に収録された「超人オリンピック総集編」の最後の1コマです。この時点では「バッファローマン」をさしおいて、ブラックホールが一番大きく描かれており、その扱いはまるで次期シリーズの最重要超人のようでした。

 しかし「7人の悪魔超人編」が始まると、ブラックホールの扱いは悪魔超人のなかでも脇役的なポジションであることが判明します。ブラックホールがキン肉マンと戦ったときも、必殺技の「キン肉バスター」を使われることもなく、「肉弾エルボードロップ」という地味な技で倒されました。

 その後の「夢の超人タッグ編」では、ブラックホールは「ペンタゴン」と四次元殺法コンビを結成し、「キン肉マン&キン肉マングレート」のタッグチーム「マッスルブラザーズ」と対戦します。

 このときはかなり善戦したものの、結局マッスルブラザーズによる合体技「マッスル・ドッキング」によって敗北。これが『キン肉マン』におけるツープラトン攻撃の象徴ともいえる「マッスル・ドッキング」の初お披露目の場であり、ブラックホールはその「やられ役」となったのです。

 そこまでのブラックホールの戦いは、すでにアニメ化もされており、「エルボーで敗北するなんてあっさりしすぎ」「タッグ編で再登場したけど、かませ犬のような扱いだった」など、残念な扱いを嘆く声も少なくありませんでした。

■評価が180度変わった「完璧超人始祖編」でのブラックホール

「完璧超人始祖編」で見せたブラックホールの必殺技を模したフィギュア「マイクロヤマグチ リボルミニ キン肉マン ブラックホール」(海洋堂)

 このように「7人の悪魔超人編」「夢の超人タッグ編」では勝利できなかったブラックホールですが、作者のゆでたまご先生(原作:嶋田隆司氏、作画:中井義則氏)にとっては、お気に入りの超人だったようです。

「完璧超人始祖編」が収録されたコミックス第40巻の発売時に「ゆでたまご公式サイト」にて公開されたインタビューのなかで、嶋田先生は「僕と中井君は共通してブラックホールが大好きなんですよ」「うちの相棒は、前々からブラックホールやペンタゴンを描きたいと言ってまして」と、熱く語っています。

 実際マンガの「完璧超人始祖編」では、ブラックホールが存在感を示しました。バトル面での活躍だけでなく、相棒のペンタゴンとの友情シーンも胸熱で、これまでの「やられ役」や「かませ犬」といった印象を払拭しています。

『キン肉マン』では、過去に登場した超人が再登場して輝くという展開が魅力のひとつです。この王道ともいえる復活劇に、ゆでたまご先生の「ブラックホール愛」が加わった結果、新作アニメでのキービジュアルの最前列抜擢につながったのかもしれません。

 2024年7月7日から放送開始となる新作アニメ「完璧超人始祖編」では、ブラックホールの活躍ぶりがどのように映像化されるのか注目です。

(LUIS FIELD)

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